咲 -Saki- 感想

第45局　解放


　今回は、かじゅの回想から。


　何でも、３年生は秋の選抜には出場出来ないのだとか。
　つまり、かじゅとモモが一緒に戦えるのは、今やっている大会が最初で最後となる。



　だからと言って、大会が終わったら、かじゅとモモが一緒にいる意味がなくなるなんて事はないハズなのだが、モモはかじゅにこんな寂しい事を言う。
　モモは、副将戦の時も、団体戦に勝たなければ自分の価値はゼロだなんて考えていたから、本気でそう思っているみたいだな。

　この時、かじゅはモモの問いに答えられなかったそうだが、県予選の後には答えを返せるだろうか？
　もし答えを返せなかったとしたら、モモが闇化しそうだ。




　東４局　親：かじゅ　ドラ：

　８巡目で、親のかじゅは筒子面子を２副露。
　上家は咲だが、これは親へのアシスト？　それとも単なる偶然？



　捨て牌状況はこれ。


　池田がを４枚持っているので、一通は無理。また、捨て牌にとが４枚見えているので、三色もない。

　も各２枚以上見えているので、役牌だとすれば、有り得るのはのみ。


　今巡、池田は取り敢えず、浮いているを切った様だ。



　次巡、かじゅは切り。

　この打牌で、池田はかじゅの手をチャンタか筒子染めと読む。

　だが、次に衣が切った、チャンタにも筒子染めにも当たらないがかじゅの和了牌だった。



　ダブ東ドラ赤で11600点。


　これで点数状況は、清澄：80300点、龍門渕：168300点、鶴賀：102500点、風越：48900点。



　池田はこの点差でをカンしなかった事を驚いていたが、カンをしても11600が12000になるだけって可能性が高いんだよな。

　まず、河にが４枚切られているので、がドラになる事はない。
　……相変わらず、細かく捨て牌作っているよなぁ。

　しかも、牌の重なりが雀頭部分しかないので、18000にするためには、ドラ単騎に受けて和了る必要がある。

　それなら、４枚目のは捨てて、警戒されないよう、11600点の和了りを拾いにいった方が良いだろう。
　ちなみに、親の連荘は、それだけで+650点程の価値があるそうだ。




　閑話休題。




　前局の池田の役満ツモに続き、今度は衣がかじゅに放銃。



　衣は、心を折ったと思っていたかじゅや池田が、まだ諦めていない事に驚かされる。

　この辺が藤田プロの言う「麻雀を打っている者」と「打たされている者」の違いなのだろうか？
　いずれにせよ、段々と「天江の支配」は綻び始めている様だ。


　一方、池田に差し込んだのを最後に、咲は再び沈黙。



　どうも、咲の中でまだ本調子になれないらしい。

　そんな咲が思い出したのは、合宿最終日の事。



　狙い過ぎのタコスはさておき、咲は足袋が合わなかったらしい。



　そこから咲が何かを思い出し、アナウンサー（多分）に声を掛けたところで次回に続く。
　よく分からないけど、咲は靴下とか靴を履いていると駄目だとか？
　単行本を読み返してみたら、合宿は畳の部屋でやっていたみたいだが。

　それにしても、ぬいぐるみを抱きながら打たないといけないとか、タコスを食べないといけないとか、月の満ち欠けに影響を受けるとか、色々な制約があるなぁ。




　さて、次号と次々号は休載で、次回掲載は3月6日発売号だそうだ。
　確か、次の増刊号に番外編が載ると思ったけど、それでもそのあと１か月待ちか……。