週刊少年サンデー 感想

週刊少年サンデー 2010年18号 感想


最上の明医

　新連載と書いてあったけど、『最上の名医』の続編なのか。
　一瞬、西森博之の新作かと思って、喜んでしまった。

　『最上の名医』は数話で切ってしまったので、第２部も読む予定は無し。




マギ

　アリババが目を覚ました時、王である父は既に亡くなっていた。
　直接の死因は病だそうだが、アリババは事件が王の死期を早めたのだと考えた。
　そして、怖くなったアリババは、バルバッドから逃げ出してしまったのだという。


　成程ね。
　アリババは王族籍を剥奪されたのではなかったのか。
　蓋を開けてみれば、アリババらしいヘタレな理由だったな。

　ただ、前回も書いたけど、これがアリババの起こした「大事件」なのだろうか？
　それとも、アリババが大事件を起こし、正式に野に下るのは、これからなのか？
　あと、アリババは王が病死だと聞かされたそうだが、その死因は本当なのかね？



　迷宮攻略後、バルバッドへ戻ったアリババが目にしたのは、荒れ果てた街だった。
　王軍と「霧の団」が衝突しているという噂も聞いたアリババは、再びカシムに会う事を決める。



　ムッ
　！　カシム！

　早くもカシムを敵視しているモルジアナが可愛い。


　だが、カシムと再会したアリババは、初めて今のスラムの実情を知る事になった。
　国がスラムに対して隔離政策を敷き、居住区や人と物の出入りや活動の自由を奪った事。
　スラムに病が流行った時、王都への感染拡大を防ぐため、王宮がカシムたちを街に閉じ込めた事。
　医者も薬も無い中、スラムの者達は次々に死んでいき、その中には妹のマリアムもいた事。


　やっぱり、マリアムは死んでいたか。
　良くも悪くも、カシムは家族がキッカケで変わるヤツだよなぁ。
　ふと思ったんだけど、カシムの真の目的って、妹の仇討ちなんじゃないだろうか？



　カシムの話を聞き、アリババは「霧の団」のリーダーを務める事になった。
　アリババの狙いは、民衆の支持を得た後に、自らの身分を明かし、アブマドと話を付ける事。
　盗んだ物資を市民に分け与えたのも、アリババの発案だったらしい。




　アリババも、誰かを助ける一方で、他の誰かを傷付けている事は自覚していた。
　スラムと王宮、両方で育ったアリババにとっては、どっちも大切だもんなぁ。
　それでも、解決を人任せにせず、自ら行動しているアリババは立派だと思う。


　しかし、自己矛盾に苦しむアリババは、そんな自分を情けないとさえ思っていた。
　だから、今はアラジンに会いたくなかったのだと、アリババは叫ぶ。

　そして「この国から出てってくれよ！！」と怒鳴った瞬間、



　ゴツン

　黙って聞いていたアラジンが、アリババの頭を杖で叩いた。
　相変わらず、緊迫感が持続しない作風だなぁ。


　パニックを起こしかけたアリババを落ち着かせ、アラジンが口にしたのは「一緒に考える」事。
　これは、２人が迷宮攻略に入った時、アラジンが一番最初にアリババを諭した言葉でもある。
　ここで、このセリフを再利用したのは、とても良かった。


　アリババは、アラジンの言葉に落ち着きを取り戻すと、怒鳴った事を謝った。
　そして、アリババが差し出した手を取ろうとしたのだが、そこにカシムがやって来た。
　アラジンとカシム、２人の友達を前にして、アリババはどちらの手を取るのだろうか？



　なお、シンたちは、アリババたちの話を盗み聞きしていた。
　シンは、前バルバッド王に隠し子がいたという噂は聞いていたが、それ以上の事は知らなかったそうだ。
　当然、シンたちは「霧の団」が現れた事も知っているだろうが、シンはどう動くのだろう？



　今回で回想が終わり、アリババの過去については大体分かった。
　ただ、どうして、初登場時のアリババは「世界一金を持ってる男」になると言ったんだろう？
　迷宮を攻略した後も「俺には金が必要なんだ」なんて言っていたし。
　やはり、莫大な金を手に入れて、カシムの様な貧民たちを救うつもりなんだろうか？




ケンイチ

　蛮刀使いの弟子アンダカ登場。
　もしかして、武器組の弟子というのは、初登場だっけ？

　アンダカは、師の命令で、内臓を痛めた兼一にトドメを刺そうとする。
　だが逆に、アンダカは兼一の孤塁抜きを喰らい、一撃で倒されてしまった。
　“闇”の弟子といっても、YOMIクラスでなければ、この程度か。

　そして、フレイヤの祖父が、遂に構えたところで次回に続く。




ハヤテ

　あれ？
　アテネも日本に来るつもりなのか？
　ハヤテに「もう日本には帰らない」って言ったのは、嘘だったの？


　あと、ラスト２ページの同人誌即売会の話は何だったんだろう？
　わざわざ今回の話に入れる必要あったんだろうか？




神知る

　確かに、ヒロインが巨大化するギャルゲーなんて、聞いた事が無いな。
　探せば一つくらいあるのかも知れないが、ターゲット層が想像出来ない。

　檜に「心のスキマ」が出来た原因は未だ不明。
　楠によると、何やら隠し事をしているそうだが。




はじあく

　ジローたちが２年生に進級し、今日は入学式。
　新入生の中から手下を探すジローの前に、彼を「兄さん」と呼ぶ少年（仮）が現れた。

　その少年（仮）が名乗った名前は、阿久野サブロー。
　ウクライナ出身で、忍なのだという。


　ウクライナか。
　ティモシェンコ、大統領になれなかったね。


　それはさておき、ジローはサブローを知らないみたいだから、親戚か何かかな？
　もっとも、「阿久野サブロー」は、単なる偽名だという可能性もあるけど。

　まぁ、そんな事より、今はサブローの性別の方が気になるな。
　男子生徒の制服を着て、少年と呼ばれてはいるけど、そんな事は何の根拠にもならないし。