へぶつい (Heavenly Twins)

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咲 -Saki- 感想

2008-08-01 20:00:00 | 咲-Saki-
第38局 結託


 南1局  親:衣  ドラ:



 開始早々にをチーした池田は、3連続で萬子を引いてこの一向聴。



 それに対し、



 衣はこの手からを打つ。


 池田はこれをポンするが、



 切ったのは、何故か




 僕も清一色には自信がないので、確認してみる。




 まず、

   チー  ドラ


 を鳴く前の牌姿だと、受け入れはの6種14牌。




 一方、をポンすると、下記の形なので、

   ポン  チー  ドラ



 切りの受け入れは、の7種15牌。


 切りの受け入れは、の8種19牌。




 なので、文堂さんの言う通り。

 とは言え、池田の気持ちも分からなくはない。
 麻雀では、孤立牌を残す方が受け入れが広くなる形って少ないし。

 にしても、こういう時こそ、染め手が得意なまこが説明するべきなんじゃないのか?



 数巡後、



 池田はを切っておけば、前巡のツモで倍満聴牌だったハズだが、これを逃す。


 ケチついちゃったかなァ…と言っているコマは可愛かった。
 でも、名前が華菜だと思い出した途端、語尾に「かな」と付けている様にも見えて来た。




 閑話休題。




 付け加えると、上家がを2枚切っている。

 なので、衣がを切らなかったなら、池田はこのをツモるか、チーするかして、やはり倍満を聴牌していた可能性が高い。




 衣の不自然な打は、ここまで予測したものだったのだろうか?

 もしかして、聴牌出来ないから鳴き麻雀に徹するという戦略は、衣に対しては愚策なのか?






 何処まで狙ったかは分からないが、池田の倍満手を潰した衣は、

   ドラ


 ここから、咲のをポンして、打

 3回連続の海底撈月を狙う。



 それに対し、



 咲は暗槓で海底をズラしつつ、聴牌を入れる。

 ああ、一応、咲も衣の海底能力には気付いているんだ。
 てっきり、咲だけ気付いていないのかと思っていた。



 しかし、



 池田がをツモ切り、衣はこれをチー。

 再び、海底番は衣に。



 なお、衣の手は、

   チー  ポン  ドラ

 こんな感じ。


 無茶苦茶にも程がある。




 だが、ラスト1巡。



 形聴になったゆみだが、ここで敢えてを切る。



 上手い具合に咲への差し込みが成功。
 見事に衣の海底撈月を阻止してみせた。


 こうやって、一人に走られない様に、他家同士が協力し合うのが麻雀の醍醐味だよなぁ。
 残念ながら、それを上手く描いた麻雀漫画は、非常に少ないけど。


 にしても、咲の3連続嶺上開花を阻止したと思ったら、今度は衣の3連続海底撈月を阻止か。
 改めて、ゆみには感心させられたが、実は鶴賀の部長はゆみではなく、蒲原なのだそうだ。




 ところで、ゆみの打についてだけど、よく読むと、索子と筒子で残っているスジって、ここだけだったんだな。

 勿論、悪形待ちは有り得るけど、最終手出し牌がである事も考えても、差し込むならがベストだと思う。


 こういうところこだわるよな、この作者。
 そこが面白いんだけど。




 だが、残念ながら、次号と、更に次々号も休載らしい。
 次に掲載されるのは、9/19発売号。

 1か月半も待つのか。
 咲分が足りなくなりそうだ。



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