へぶつい (Heavenly Twins)

鬼ヅモ同好会ホームページ 支部

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 感想

2012-01-12 14:40:15 | 咲-Saki- スピンオフ
第6話 奪回


 今回は宥姉の回想からスタート。



 やっぱりと言うか何と言うか、小さい頃の宥はいじめられっ子だったらしい。



 そして、いじめられている姉の事を、妹の玄はいつも助けてくれていたのだそうだ。

 そんな妹のため、宥は玄が取られた点棒を取り返すと心に誓い、次鋒戦に臨む。



 次鋒戦

 寒がりな宥の能力は、絵柄に赤い部分のある「あったかい色の牌」が集まりやすいというものだった。



 しかし、千里山は、これを「萬子とが集まりやすい」ものだと勘違い。
 そのため、次鋒の二条泉は、萬子を止め、筒子と索子で打ち取る戦略を取ってしまう。

 その戦略も、最初は通用していたのだが、



 を対子落としした宥の手を、萬子のメンチンだと思い込み、手痛い一撃を喰らってしまった。
 親のタンヤオ三色ドラ1に放銃し、12000点の失点。

 それで、ようやく千里山も間違いに気付くが、気付いたところで対応は難しい。
 この三色みたいに、「あったかい牌」だけで構成されていても、「あったかくない牌」待ちになり得る訳で。

 言えるのは、萬子やが危険だという事と、が比較的安全そうな事くらい?
 う~ん、これなら同卓者は、無理に対応しようとせず、自然に打った方が良いかもなぁ。
 「あったかくない牌」が配牌に入っている事もある上、まるでツモらないという訳でもないみたいだし。



 結局次鋒戦は、宥が+11200点と、最も多くの点数を稼いで終了となった。
 だが、点数状況は、千里山:149300点、越谷:96500点、劔谷:82900点、阿知賀:71300点。
 玄の失点が大き過ぎたため、阿知賀はラスのまま、順位逆転には至らず。



 その話をしている時の「古典的石」という表現が、何かツボった。




 千里山女子の中堅は江口セーラ。
 去年はエースだったというセーラは、スカートを履かなくても良い条件で千里山の特待生になったらしい。

 『咲-Saki-』世界には、そんな条件で特待生になる人もいるのか。
 なら、新免那岐選手は、帯刀許可を条件に、讃甘高校の特待生になったのかね?

 ただ、セーラは、公式試合の際は制服着用を義務付けられているそうだ。
 そのため、中堅戦には、スカートを履いた「乙女モード」で出陣する事に。



 うわ、似合わねぇ……。
 ショタキャラが女装させられている様にしか見えん。

 ところで、どうして、千里山女子の控え室のプレートは「千里山高等学校」なんだろうね?
 阿知賀女子のプレートには、ちゃんと「阿知賀女子学院」と、「女子」まで入ってるのに。



 中堅戦



 劔谷高校の中堅は、3年・古塚梢。
 越谷女子の中堅は、1年・水村史織。

 そして、阿知賀女子の中堅は、1年・新子憧。



 憧の打つ麻雀は、鳴きを駆使した、現代的なものだった。
 まずはタンヤオドラ3の7700を和了った憧は、1000・2000ツモ、3900出和了りと、快調に飛ばす。

 こういう雀風は良いね。
 オカルトな打ち手も嫌いじゃないけど、僕としてはやっぱりデジタル雀士を好きになってしまう。
 僕の中で、憧に対する好感度が大幅アップ。[↑↑UP]


 そんな憧とは裏腹に、セーラは大物手を狙うタイプらしい。



3900ザンクを3回刻むより」



「12000を和了るほうが好きやねん」

 その言葉通り、セーラはメンピンツモ一盃赤裏で3000・6000の和了り。

 好みの問題だけど、僕としては、12000点よりも、3900点3回の方が好きだなぁ。
 獲得点数が300点少ない代わりに、2回多く他家の和了チャンスを潰せるし。
 ま、セーラの手に関しては、当然ダマじゃ勿体無いから、リーチで7700以上を確定させるけどね。


 この中堅戦は、そのまま憧とセーラの叩き合いとなった。



「より多く奪う…!!」

 憧はこの勝ち気で負けず嫌いなところも良いなぁ。



 中堅戦は、憧が16100点を、セーラが19900点を稼いで終了となった。
 点数状況は、千里山:169200点、阿知賀:87400点、劔谷:72200点、越谷:71200点。
 阿知賀は4位から準決勝進出圏内の2位まで浮上したものの、セーラより稼げなかった憧は不満そうだった。



 阿知賀女子の副将は、2年・鷺森灼。
 灼はイラストでも描かれていた通り、ボウリンググローブをして登場。



「なんであの子は変なグローブしてるん?」
「あー あれ ボウリングのグローブらしいわ」
「なんでやねん」

 このゆるい会話と、怜の「◇」になった口が何か好き。
 しかし、灼がボウリンググローブを付ける理由は、今回は明らかにされなかった。
 竜華の言う通り、祖母のボウリング場の宣伝なのか、それとも別の理由があるのか?
 三尋木プロは「上級生3人が特殊」だと言っていたから、何かありそうだけど。


 副将戦



 劔谷高校1年・森垣友香。
 越谷女子3年・宇津木玉子。
 千里山女子2年・船久保浩子。

 副将戦で、灼と卓を囲むのはこの3人。

 ……って、何か、変なのがいる。
 何だよ、その「よきにー」という挨拶は?


 この宇津木玉子という選手は、口調全てが王族風。



「チー! 一発消しである!」

 埼玉だから玉子で、玉子だから王子なの?
 自分で言っていて、意味が分からないケド。
 にしても、口調が尊大な割に、やっている事は地味だな。


 しかし、玉子の一発消しも虚しく、劔谷高校・森垣の8000オールツモで、副将戦はスタート。
 阿知賀は2位から3位に転落し、その点差を埋められないまま、副将戦は終了となった。



 点数状況は、千里山:171700点、劔谷:95400点、阿知賀:91800点、越谷:41100点。
 元々ラスだった越谷は、更に30100もの失点をし、3位と50700点差のダンラスに。ノオォォである~。




 大将戦

 穏乃は再び劔谷を捲くり、2位に付けていた模様。
 だが、後半戦南3局にて、痛恨のハネ満放銃。
 オーラスを前にして、阿知賀はまたしても3位へと転落してしまった。



 南4局  親:清水谷竜華  ドラ:



 2位の劔谷と、3位の阿知賀とは11900点差。
 逆転にはハネ満が必要なのだが、配牌は微妙。
 その上、ダントツの千里山がラス親なので、逆転するチャンスはこの1局のみ。


「でも…」



「あきらめるわけがない!!」


 なお、穏乃以外の大将は、千里山3年・清水谷竜華、劔谷高校1年・安福莉子、越谷女子2年・八木原景子。




 イマイチだった配牌から、穏乃はたった5巡で逆転手を聴牌。

   ツモ  ドラ

 これで、高目のなら、純全一盃ドラドラで、12000点。
 しかし、安目のだと、純全と一盃口の4飜が消えて、役なしのドラドラのみ。
 これでは、リーチを掛けて劔谷から直撃したところで、裏が乗らないと逆転出来ない。

 高目のは残り1枚だが、穏乃は当然ダマに受ける。

 だが、



 トップ通過当確の千里山がを切った直後、



 劔谷高校にラスを切られてしまう。

 本当なら逆転だったハズなのに、同巡フリテンのため、このでは和了れない。
 丁度先日、僕も同巡フリテンで和了れないという状況になったなぁ。

 この結果に、針生アナは、これはさすがに千里山と劔谷で決まりかと口にするが、



「終わらないうちにそういうことを口に出すなよ アナウンサー
 あいつのツラ見ろ」



「むしろ何か始まってるぜ」


 一旦は逆転を逃した穏乃の顔に、諦めの色は微塵も浮かんでいない。

   ツモ  ドラ

 をツモった穏乃は、ここから三暗刻を狙って、打
 残る和了牌は1枚のみだが、もしもツモる事が出来れば三暗刻ツモドラ3でハネ満となる。


 しかし、越谷女子にを切られてしまい、ツモり三暗刻の目も消える。

 すると、穏乃はまたしても、即座に狙いを修正。
 まずは、をツモって、先程暗刻になったばかりの切り。

 そして、次巡、

   ツモ  ドラ

 穏乃は、を重ねて、七対子ドラドラ聴牌。
 これなら、リーチツモでハネ満の完成だが、穏乃はこの手をダマに受ける。

 上家の越谷女子がを切るが、当然6400点にしかならない、この和了りは拒否。
 その次巡、ずっと他家に合わせ打っていたのか、穏乃のツモ切りを見て、劔谷がを切る。

 だが、千里山と越谷女子からは和了れない手でも、劔谷からの直撃ならば話は別。



「ロン! 6400!」

 6400点の直撃で、阿知賀と劔谷の点差は倍の12800点縮まる。
 この和了りにより、阿知賀女子は11900点上だった、劔谷高校を逆転。



「準決勝進出は… 千里山女子と阿知賀女子学院――――!!」


 なかなかに面白い闘牌だった。
 穏乃、憧に「計算ができない」と言われてた割に、ちゃんと計算出来るじゃん。

 特殊な上級生3人と、阿知賀で一番上手いという憧。
 残る穏乃の特徴は、こういう粘り強さなのかね?
 ……ちょっと、池田っぽい気がして、微妙な感じもするケド。




 この2回戦、個人の獲得点数は、下記の通り。

 先鋒戦
 松実玄     (阿知賀): 60100点( -39900点) ★WORST
 園城寺怜    (千里山):143900点( +43900点) ☆TOP
 椿野美幸    (劔谷) : 89600点( -10400点)
 新井ソフィア  (越谷) :106400点( + 6400点) 

 次鋒戦
 松実宥     (阿知賀): 71300点( +11200点)
 二条泉     (千里山):149300点( + 5400点)
 依藤澄子    (劔谷) : 82900点( - 6700点)
 浅見花子    (越谷) : 96500点( - 9900点) 

 中堅戦
 新子憧     (阿知賀): 87400点( +16100点)
 江口セーラ   (千里山):169200点( +19900点)
 古塚梢     (劔谷) : 72200点( -10700点)
 水村史織    (越谷) : 71200点( -25300点)  

 副将戦
 鷺森灼     (阿知賀): 91800点( + 4400点)
 船久保浩子   (千里山):171700点( + 2500点)
 森垣友香    (劔谷) : 95400点( +23200点)
 宇津木玉子   (越谷) : 41100点( -30100点) 

 大将戦
 高鴨穏乃    (阿知賀): 88100点( - 3700点)
 清水谷竜華   (千里山):180400点( + 8700点)
 安福莉子    (劔谷) : 87200点( - 8200点)
 八木原景子   (越谷) : 44300点( + 3200点) 

 こうして見ると、千里山は全員プラスか。
 しかも、ただプラスなだけでなく、怜とセーラが大きく稼いでいるし、隙がないな。


 阿知賀女子学院ベスト8進出。
 だが、ホテルで浮かれていた部員たちは、すぐに赤土監督から水と釘をさされてしまった。

 2位で準決勝には進めたものの、1位の千里山との点差は9万点以上。
 準決勝では、その千里山より強い白糸台と、福岡の強豪・新道寺相手に2位を取らなければならない。
 マスコミから見れば、阿知賀の決勝進出は、良く言って絶望的、悪く言えば「論外」だと。

 実際、白糸台が評判通りの強さなら、阿知賀に勝てる要素はないよなぁ。
 玄や宥の能力も把握され、対千里山戦に限っても2回戦より厳しくなるというのに。

 しかし、新道寺が準決勝に残ったか。
 これは本当に、すばら先輩の登場があるか?




 白糸台高校・宮永照登場。



 ……何だか、想像していたキャラと違う。

 そう思っていたら、



 てるてるは、普段とマスコミの前で、態度が極端に変わるのか。
 この写真も、菫が言うところの「営業スマイル」だったのね。

 もっとも、本人的には、自覚してやっている訳でも、嘘を吐いている訳でもない様だが。
 もしかして、普段が口下手で不器用なだけで、実は無茶苦茶善い人だったりするのだろうか?



 ところで、



 全国2位の荒川憩はともかく、愛宕洋榎の評価がそこまで高かった事に驚いた。




 場面は変わって、再び阿知賀女子。
 穏乃は、暗くなっている部員たちを、ラーメンが食べたいといって強引に外に連れ出した。
 だが、外に出た阿知賀女子麻雀部は、偶然にも赤土がプロに誘われている事を知ってしまう。

 自分たちはプロ入りの出しに使われたのではないか。
 或いは、そうでなくとも、2回戦の結果を見て見放されたのではないか。

 そんな考えが浮かび、動揺する阿知賀女子麻雀部が出会ったのは、



 何と、鶴賀学園の東横桃子ステルスモモ……、と、蒲原智美ワハハだった。

 まさか、こんなところで登場するとは思わなかった。
 片方の肩紐が外れ、口を開けているワハハは、何だかアホの子にしか見えないな。


 この出会いは、どう準決勝を戦うヒントになるのだろう?
 思い付くのは、論外だと思われている立場を利用して、目立たない様に2位通過を狙うとか?
 例えば、白糸台と阿知賀が同時に聴牌したら、他校は阿知賀の方に差し込んでくれる事もあるだろうし。

 上手く行けばというか、下手をすればというか、白糸台がここで落ちる展開もあるのかね?
 まぁ、アニメ第25話のEDでは、照がタコスと戦うシーンが描かれていから、可能性は低いだろうが。


 しかし、もう2回戦終了だなんて、『阿知賀編』のペースの早さには毎月驚かされる。
 これは、漫画の1話がアニメの1話に対応していて、12話か13話で終わらせるつもりなのかね?
 にしても、月98ページって、ネームも作画も一体どんな速度で書いてるんだろう。




コメント (21)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咲取り!! 阿知賀にゅーす | トップ | 賭博堕天録カイジ 和也編 感想 »
最新の画像もっと見る

21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆうちゃん)
2012-01-12 15:02:56
今回ヤンガンだと4、5回分あってビックリした
Unknown (Unknown)
2012-01-12 15:31:12
この展開の速さを、本編の方でも・・・とか思うのは少数派だろうか?
こっちだと、露出狂のちびっこはまだ一人も出てこないのが気になりますなぁ
Unknown (Unknown)
2012-01-12 16:04:40
展開早い
本編をはっきり抜いてしまったw
Unknown (Unknown)
2012-01-12 16:28:32
おもしろかったー

愛宕ねーちゃんそんな強かったのか
能力はないっぽいが全体的にパラメータが
高いんだろうなぁ

でもそれだけでは超能力軍団には
勝てないと思うんだが
Unknown (Unknown)
2012-01-12 16:38:18
国体編で大阪オールスターズを見てみたいw
怜、愛宕姉、エロセラ、荒川ちゃん、竜華か?

うむぅ、スキがないな。
Unknown (Unknown)
2012-01-12 16:45:34
作者は何をしたいのか分からん。
みなさんはあと何話だと思いますか?
あとどの学校が決勝に進出すると思いますか?
ぜひ教えてください。
Unknown (Unknown)
2012-01-12 17:28:58
上2つのUnknown感想がコピペな件
Unknown (Unknown)
2012-01-12 17:31:18
お姉ちゃん(照)の素直な子な雰囲気は咲との関係改善を期待してしまう。
でもわりと素直なのに咲に対しては妹はいませんとか相当だなあ
Unknown (Unknown)
2012-01-12 18:37:09
女装セーラがアリだと思った俺はどうすれば
Unknown (Unknown)
2012-01-12 20:29:48
このあとトシさんは風呂に入りながら、はっちゃん対策か

コメントを投稿

咲-Saki- スピンオフ」カテゴリの最新記事