第23局 本気
個人戦第9回戦。
南3局1本場で、ともきーはまたモモに放銃してしまう。
混一色のみで2900は3200と安くは済んだが、やはりモモのステルスは凶悪だな。
そして、モモのステルスは、遂に咲や部長にまで効果を及ぼし始めた様だ。
南3局2本場 親:モモ ドラ:
モモの連荘が続く中、部長に聴牌が入る。
五面張、または中膨れの嵌張単騎にも取れる形で、部長なら後者を取るかと思ったが、
この局 出和了りはしない方が良さそうね
そう言って、ここは珍しく、多面張に受けた。
同巡、親のモモも、平和一通ドラ1を聴牌。
リーチするかとも思ったのだが、モモは素直にダマに取った。
デジタル的にはダマだけど、ステルス的にはどっちが良いのかね?
微差のトップ目で11600点確定の聴牌なら、リー棒支出を減らす方が良いという判断かな?
だが、モモの和了牌が出るよりも早く、部長がツモ和了った。
タンヤオドラ赤で、1000・2000は、1200・2200。
この和了りで、部長はモモと500点差まで詰め寄った。
もし、モモがリーチしていたら逆転されていたのだから、モモのダマはナイス判断か。
それはそうと、部長はこの局、ともきーから出た当たり牌を見逃していた。
どうやら、ステルスの効果で、同巡フリテンになってしまうのを警戒したらしい。
出和了りはしない方が良いというのは、この事だったのか。
オーラス 親:ともきー ドラ:
3着の咲は、トップのモモと14800点差、2着の部長と14300点差。
どうすればいいの…?
変だよ… いつもなら牌がもっと見えてるのに ぜんぜん見えない…
……どうすればいいのって、このままツモれば逆転だと思うんだが、これじゃ駄目なのか。
別に嶺上開花じゃなければ和了れない訳でもないだろうに。
そこで咲が思い出したのは、合宿で打ったネット麻雀の事。
おお。団体戦では未消化の伏線だったが、ここで持って来たか。
ステルスに対抗するため、咲はリアルの麻雀をゲーム画面同様に知覚する。
……これって、そんな簡単に出来る技だったのか? のどっちの立場がないな。
一方、咲がステルスを破ったと知らないモモは、生牌の南を掴む。
生牌の南… カンの可能性もある上に場風牌…
普段ならこの巡目では切れない牌…
でも 今の私なら当然…
……いや、オーラス微差のトップ目で、役あり三面張聴牌なら、普通はノータイムで南切りでしょ。
「普段なら」じゃなくて、「咲がいるこの場では」なら分からなくもないけど。
ともあれ、ステルスを無効化した咲は、モモが切った南をポンして、ドラを切る。
部長も、咲の切ったドラを鳴いて聴牌。
咲のツモ番までに、当たり牌が出る事に賭ける。
だが、当たり牌は出ず、咲は南をツモ。
これを加槓して、3000・6000ツモで、トップを逆転した。
……これって、部長がポンしなければ、咲の負けだった様な。
まぁ、当然、部長の立場なら聴牌を取るし、そうでなければモモが勝っていただろうけど。
なお、咲がステルスを破れたのは、南が切られた一瞬だけだったらしい。
成程ね。合宿でちょっとネット麻雀をしただけで、咲がSOAを習得したのかと思ってしまった。
僕的には、都合よく他人の技をコピーしまくる主人公は好きじゃないが、「見様見真似龍槌閃」とか「香坂流劣化相剥斬り」みたいな劣化技なら納得出来る。
最終10回戦。
A卓は、部長、キャプテン、かじゅ、透華の4人が同卓。
総合順位は、部長が8位、キャプテンが1位、かじゅが6位、透華が4位。
B卓は、のどっち、鎖子、井上、池田が同卓。
総合順位は、のどっちが2位、鎖子が11位、井上が7位、池田が9位。
D卓は、タコス、まこ、モモ、ともきー。
あれ? モモとともきー、また同卓か。
総合順位は、タコスが14位、まこが15位、モモが12位、ともきーが10位。
この順位では、誰が勝っても優勝はなさそうだ。
C卓、咲と同卓するのは、みはるん、蒲鉾、そして南浦数絵。
総合順位は、咲が5位、みはるんが13位、蒲鉾が19位、南浦が3位。
個人戦では、咲とのどっちの対局はなしか。
それにしても、どの卓も面白そうな対局だ。
なのに、これをアニメの15分で消化してしまうとは、勿体無いな。
C卓。
この試合、咲は最初から裸足で本気モード。
そして、南浦もそんな咲を警戒している。
順子場狙いだけでは槓は防げない…
だが生牌を切らずに行ければ 明槓の確率だけは減らせる…
東場はひたすら耐えましょう…
成程。
前回の順子場を作って咲の槓を封じるという戦略は、オカルト過ぎて正直どうかと思ったけど、生牌を切らない事でせめて明槓だけは減らすという戦略なら理解出来るな。
しかし、この卓で先制したのはみはるんだった。
4000オールスタートのあと、東ラスでも3900は2本場で4500点を和了り、41500点と独走。
……にしても、半荘戦の東場でタンピン赤1をダマか。
A卓では、かじゅも、タンピンツモドラ1、1300・2600なんて言って和了っているし。
2人ともデジタル打ちのキャラじゃないとはいえ、タンピンドラ1のダマはちょっとなぁ……。
それはさておき、東ラスが終わり、南入すると同時に南浦が覚醒する。
何処からか風が吹いたかと思えば、南浦の髪を括っていたリボンが解け、ポニーテール萌えな人にとっては残念な事に、髪型が変化した。
覚醒した南浦は、生牌を止める事をやめ、攻勢に出る。
2局連続でリーチをツモ和了ると、南浦はトップのみはるんまで1100点差に詰め寄った。
南浦さん やっぱり南場に入って吹いた
でも 清澄の人 なんか団体戦の時みたい
しかし、会場が南浦の爆発力に注目する中、かおりんは咲を見て鋭い意見を口にした。
かおりんの見ているところが、むっきー達と違ったのは、きっとかおりんが初心者だからなんだろうな。
麻雀に慣れる事で、逆に見えなくなってしまうものもあるよね。九蓮宝燈殺人事件みたいに。
かおりんが思った様に、咲は団体戦の時と同様、まずは嶺上開花で安手を和了る。
嶺上開花のみ、60符で500・1000だが、これで咲はトップと19100点差、倍ツモ圏内となる。
南4局 親:南浦 ドラ:
オーラス、親の南浦は中のみで三面張を聴牌。
トップのみはるんとは1100点差なので、これを和了ればトップ。
そこに、蒲鉾がリーチを掛けるが、
裏ドラ乗るといいな~
蒲鉾の手は、リーチ三色ドラ1のみ。
ツモったとしても、裏が乗らなければ、3着のまま。
もし裏が乗ったとしても、16200点差のみはるんは逆転出来ないので、2着が限界の手。
一応、ツモって、裏ドラが3枚乗ればトップだけど、それは夢見すぎだよなぁ。
同巡、をツモった南浦は、大明槓を警戒し、手牌に2枚あるを切って、待ちを変える。
危険な筒子が通った事で、南浦は勝利を確信する。
しかし、確かに南浦は咲の当たり牌でない方を切り、放銃を避けた形にはなったが、もし当たり牌の方を切ったとしても、倍満出和了りで逆転出来ない咲は見逃していただろう。
そして、咲はをツモって来ると、これを暗槓し、嶺上牌へと手を伸ばす。
……だから、笑いながらツモるの怖いって。
ポーズを見て、一瞬、誰か殴るのかと思ってしまった。
ともあれ、嶺上開花清一色赤2の4000・8000で、C卓は咲が逆転トップとなった。
何だか、紙一重だった9回戦と比べると、最終戦は勝つべくして勝ったという感じだったな。
正直なところ、オリジナルキャラの南浦は、何のために出て来たのか、よく分からなかった。
能力への対策とか関係なく、咲が普段通り打てば勝てる相手だったし。
B卓。
最初は池田がトップを走っていたが、のどっちがそれを逆転した。
のどっち vs 井上 にはちょっと興味があったのだが、
こいつ…! 流れを変えても そんなのおかまいなしだ…
だそうだ。
結局、波乱もなく、のどっちがトップ独走のまま逃げ切った。
鎖子は「早い!!」しか言ってなかったな。
A卓もオーラスを迎えていた。
親はキャプテンで、ドラは。
点数状況は、キャプテンが31300点、部長が27100点、かじゅが26500点、透華が15100点。
オーラスは、まず透華が白を切って先制リーチ。
多面張だが、透華はハネツモ条件なので、せめて平和の付く方を引きたいところ。
それはそうと、どうしてこの手で白を最後まで持っていたのかは疑問だ。
手順が分からないので結果論かも知れないが、ハネツモ条件なのだから裏目の多い一通は捨て、素直にメンタンピンツモ赤赤を狙っていれば勝っていた様に見えるのだが。
一方、透華のリーチ宣言牌を鳴き、かじゅも満貫の聴牌。
トップとは4800点差なので、かじゅは何処からでも出和了りOK。
トップ目のキャプテンはここで開眼し、氷の読み発動。
下家のリーチは索子待ち… 上家は染め手で聴牌…
そして対面の上埜さんは2巡前から逆転手を聴牌している…!
……染め手はともかく、他の2つはどうして分かるんだろう?
もしかしたら理由があるのかもしれないけど、団体戦の時は違って、超能力にしか見えなかった。
一方、逆転手を聴牌していた部長は、かじゅへの当たり牌をツモって来る。
これは普通ならツモ切る牌。
百歩譲っても、かじゅの染め手を警戒して萬子以外を切るくらいだが、部長はわざわざドラのを切り、単騎待ちに受けておっかけリーチを打った。
キャプテンはそのドラをポンして聴牌を取るが、部長が透華のツモ順を抜かして(ないとは思うけど、そう見えた)、例の出禁もののフライングツモでツモ和了り。
リーヅモ三色同刻三暗刻ドラ1で、キャプテンを逆転した。
しかし、総合順位では、部長は咲と1ポイント差の4位に終わった。
優勝はキャプテン、2位はのどっち、3位は咲。
全国出場おめでとう
ありがとうございます
握手をする部長とキャプテン。
結局、部長 vs キャプテンの対決は、一対一のイーブンに終わった。
三年生は夏の大会で最後だから、もう決着をつける機会はないのだろうか?
一方、咲とのどっちの対決は、全国までお預けとなった。
全国個人戦はずっと先の話だろうから、咲 vs のどっちは見ておきたかったのだが。
まぁ、遠い未来に楽しみが残ったと思う事にしよう。
龍門渕からは、誰も全国出場が叶わなかった。
仕方ない事とはいえ、衣との約束を守れず、涙を浮かべる透華はちょっと可哀想だった。
つか、結局、衣は一度も試合を見に来なかったな。
これにて、個人戦も終了。
原作に比べると闘牌部分に疑問が多かったのと、駆け足だったのが残念だが、全体としては良かったと思う。
ところで、アニメはあと2話あるんだっけ? 何やるの?
次回予告
予告を見る限り、次回は麻雀とは無関係な話かな?
「輝け! 部活少女!!」って、バンブーブレードみたいに、部活のTV取材でもやるんだろうか?
なお、次回の放送は、9月20日、深夜2時12分からだそうだ。
忘れない内に、録画予約の時間、延長しておかないと。
次回サブタイトルは『夏祭り』。
みなさんはどうお考えでしょうか?
それ以外は管理人さんとほぼ同じ意見。
特に蒲原の裏ドラ期待には全く同じツッコミをしたww。
それにしても、Bパートに押し込めるには、あまりにも惜しい対局。残り2話分、この対局を東1からオーラスまで綿密に再現してくれてもよかったのに、と思わずにはいられませんね。
勝敗はおいとくとして、部長とキャプテンの横で見せ場の全く無かった透華とかじゅが不憫で不憫で・・・
行っていると思います。
リーチかけてなかった以上確かに4mで引いてたら満貫ツモしかなくまくれないのですが、少し残念だったような。
鶴賀的には、みはるんがトップでも全く構わないわけですし。
みはるんから和了り牌が出た場合は見逃す予定で、ツモるか南浦から出たらOKという感じかな? 咲から出ても和了っちゃうかな?
……だったらダマの方が絶対いいですよねえ。
それにしても団体決勝メンバーばかりだな
個人決勝30人(32人?)いるんだからその他キャラをもっとモブ的に混ぜてもよかったような
終盤駆け足すぎっすよね
もっとじっくりみたかったorz
222二二二三三四四五②②②(ツモ不明)
という和了形から四萬を切ったということになります。
「必要点数は不明だがとにかく大トップ」という条件なので、ハネ満や倍満まで届かせるための四萬切りということでしょう。
五萬を切ればフリテンながらもツモリ四暗刻になりますが、残り3枚の三・四萬は他家に抱えられている(フリテンなのでロンアガリできない)と感覚的に察したのかもしれません。
ツモスーの形だと他の牌をツモっても手変わりが効かなくなりますし。
確かに四萬フリテンですね。気付きませんでした。
製作側のミスなのか、意図的なものなのかは分かりませんが、
素点が欲しくて和了らなかったなら、そういう描写が欲しかったです。
描写こそあまりされてませんが、九萬を巡ってかじゅ部長キャプでの三すくみ状態だったのが熱かった。
まずとーかのリーチにかじゅが鳴いたことでとーかのイッパツが無くなり、またツモもずらされる。
→かじゅの鳴きで九萬を掴まされた部長はそれを利用して待ちを変える。
→順当に進めばキャプテンが次の九萬を掴まされ、攻めれば部長にイッパツで振り込んでいた(ダブロン有りならかじゅにも)
→これをキャプテンは三萬を鳴くことによって直撃だけは避けたが、それにより結局部長が九萬ツモり終了。
結果的には部長の一人勝ちだったけど下手すると部長にイッパツを振り込んでいたかもしれない状況を未然に防いだ三萬鳴きはなかなか熱かった。
ちなみに描写は全くないけどきっと次のツモ牌は一索だったんだろうなぁと思ってたり。