神なる冬

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コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] 宇宙ショーへようこそ

2010-07-20 23:07:38 | 映画
『宇宙ショーへようこそ』 - goo 映画


(c)A-1 Pictures/「宇宙ショーへようこそ」製作委員会


借りっぱなしだの、3Dだのに押されて、まったく話題にならないが、これは文部省推薦でもおかしくないくらいの秀作。

SFのフォーマットがしっかりしているので、変な突っ込みどころが少ない。月探査機「かぐや」のものと思われる月面の映像や、超新星のシミュレーション映像があったり、夢の世界と現実の宇宙観測がコラボしている。ただ、宇宙観測映像をもっと使うようにしても良かったんじゃないか。

犬型(しかも眉毛犬!)宇宙人が地球にやってきて……という設定はあまりにも荒唐無稽だが、そんなものも素直に受け止めてしまうのが子供ならでは。これで大人のキャラがひとりでも入っていたら、ちょっと収集が付かないだろう。そこで子供だけの夏休みキャンプ@小学校の校舎という設定が生きてくるわけだ。

学校の壁に貼られた将来の夢。大統領、ヒーロー、アイドル、宇宙博士、そして、人の役に立ちたい。これがまさしく、テーマのひとつ。スーザン・ボイルが歌う主題歌、「Who I Was Born To Be」も、まさしく将来の夢を歌う。

そして、もうひとつのテーマが、「かわいいは正義!」。……嘘です。

弱く儚いものはどうやって生きていくべきか。いや、かれらは本当に弱いのか。これも学校の壁に貼られた目標。「自分のことは自分でしよう」

そういえば子供の頃、親に「あれ取って来い」といわれたときに、「自分のことは自分でしよう」と言い返して殴られたのもいい思い出(笑)

さらに、もうひとつの目標。「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために」。ベタだけど、燃えるよね。泣けるよね。

宇宙ステーションに取り残された子供たちの何でもできるという全能感と、自分の限界を知る挫折。そして、謎の植物“ズガーン”を巡る大冒険で、子供たちは成長し、知らぬ間に、少しずつ夢に近づいていく。

清く、正しく、美しいSFアニメ。子供は夢を思い描き、大人は子供時代を懐かしみ、しみじみとご覧ください。

なんと、公式サイトにて冒頭22分をノーカット配信中。これで興味を持った人は、劇場へぜひ!




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