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加藤恭子のノンフィクションの書き方講座

講座のブログを始めました!講師の著書紹介と講座のご案内をいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

老いるということ

2019-03-25 15:34:26 | 書くこと





朝夕の寒暖差が激しいこの時期、皆さま、お元気にお過ごしでしょうか。
場所を変えて行われた講座も最終回となり、無事に終了いたしました。主催をしてくださったお嬢様には、大変お忙しいなか、貴重なお時間をありがとうございました。受講した皆さまにとっても、とても有意義な時間になったのではないでしょうか。

講義のなかでは、「老いる」ということが話題になりました。どうしたら歳をとったと思わないで人生を送れるのか。いつ頃から歳をとったと思うようになるのか。年齢を重ねても、歳をとったと思う人と思わない人の違いは、どこからくるのか・・・などです。

加藤恭子氏曰く、
「自分のために何かをする。自分のために生きる。自分が、自分が・・・と、自分を中心にすると、年老いていくのではないでしょうか。他人のため、社会のため、大きく言えば、日本のため、なんて思えば、歳をとっていると思わないのではないかと思うのです。これは、強がって言っているわけではないのです。まだ私自身が病気で寝込んでいるわけではないので、そう思うのかもしれませんが・・・。歳をとったと思わずに生きて行く方法を考えるのが、これからの社会のテーマになるのかもしれませんね・・・」

皆さんの場合はどうでしょうか?

いつ頃から歳をとったとお感じになるのでしょうか?

以下は、加藤氏からのメッセージです。

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皆さま、それぞれに御体を御大切に、毎日を大事に。

そして、たのしくお過ごしくださいませ。

五月末で、私は九十歳になります。

私が自分の歳を考えないで今までこられたのは、皆さまのおかげです。

ご支援、有難うございました。

加 藤 恭 子

  



自分について書くということ

2019-02-17 08:54:55 | 書くこと

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

四回目は、課題として提出していた800字の作品の添削が行われました。
自分自身の人生のある部分を切り取り、客観的にみつめながら書くという作業は、簡単なことではありませんが、自分を見つめ直すいい機会になりました。

添削作業のなかで、ご指摘をされたなかのひとつに、日頃から会話のなかでよく使用する言葉に、「○○的」という表現があります。
例えば、将来的には・・・、自分(私)的には・・・など、です。若い方に使われているようですが、文章のなかでの表現方法としては、控えた方がいいのではないかというお話がありました。

話し言葉と書き言葉の違いでしょうか。文章にするときは、注意をはらった方がよさそうですね。

以下は、加藤氏からのメッセージです。

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自分のことについて書くのは難しいものですね。

とかく独りよがりになりやすいからでしょうか。

〝自分″を突き放して、ひとりの人間としてみる訓練を密かにしてみるのもよいかもしれません。

でも、いつも自分を突き放し客観的にみようとするのではなく、自分べったりの文章でも、人の心を打つことがあります。

そのあたりの見極めが、難しいですね。

それに成功すれば、魅力的な小文になるかもしれません。

さて、皆さまの熱心さに支えられて、私自身も元気に仕事を続けられる感じがいたします。

より若い方たちからの様々な形での声援と助力は、〝力″になります。

ありがとうございます。

加 藤 恭 子

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新しい視線でものをみる。

2019-02-03 22:22:12 | 加藤恭子編著の作品

立春も過ぎましたが、まだまだ寒い日が続いています。
いつもブログをご覧いただき、有難うございます。

三回目のテーマは、「他人史を書く」でした。加藤氏ご自身の作品、二回目のアメリカのことを書かれた家族のノンフィクション『アメリカへ行った僚子』や伝記『モーゼスおばあさんの絵の世界』についてお話がありました。



アメリカ人なら誰でもが知っている国民的画家のグランドマア・モーゼス。彼女が本格的に絵筆を握ったのは、75歳を過ぎてから。ニューイングランドの風景を描きました。80歳で初めての個展。そして、101歳で亡くなるまでにおよそ1600の作品を残しました。

その彼女を日本に初めて紹介したのが、加藤氏です。いろいろな媒体に執筆し、紹介をされたその当時のお話は、とても興味深いものでした。

彼女の作品をみると、どこか懐かしく、温かい気持ちになります。そして、新しく何かを始めるのに遅すぎることはない、とモーゼスおばあさんの生き方から元気がもらえます。ぜひモーゼスおばあさんの本を手に取ってみてはいかがでしょう。

休憩時間には、暖炉でマシュマロを焼きながらのティータイム。アメリカの子供たちが大好きな焼きマシュマロ。アメリカ滞在中に子供たちとよく焼いて食べたそうです。アメリカサイズのビッグなマシュマロでした。焼くと一段と甘い!童心に帰ったひとときでした。




以下は、加藤氏からのメッセージです。

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普通に生活する目ではなく、何かを書こうとするときは、〝ものを書く目"で見るとよいと思います。

新しい視線と言ってもよいでしょう。

今まで見ていた物や人から、別な物や人物が浮かび上がってくるかもしれません。

それを描くとよいのではないでしょうか。

加 藤 恭 子

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本年もどうぞよろしくお願い致します。

2019-01-24 23:44:20 | ご挨拶

いつもブログをご覧いただき有難うございます。

新しい年を迎え、皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

先月12月の講座では、クリスマスの直前ということもあり、講座の前に、クリスマス・ターキー昼食会として、ターキーをご馳走になりました。ターキーを焼くことは、アメリカで暮らしていた頃からの習慣だそうで、日本に帰国されてからも、毎年、じっくりと時間をかけて焼き上げるそうです。



さて、二回目のテーマは、「時代や社会の中の自分史を書く」でした。加藤氏ご自身の作品、『青春に悔いなし』(三一書房、1956年)や『ヨーロッパの青春』(中央公論社、1966年)について、なぜ書いたのか、また、何を伝えたかったのか等について語っていただきました。








受講生の皆さんにも課題がでました。自分のことを800字で書くというもの。自分自身のことを客観的にみつめながら書くのは、意外に難しいという声がありました。皆さんはどうでしょうか? ご自分の人生のある部分を切り取って書いてみると面白いかもしれません。

以下は、加藤氏からのメッセージです。


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私自身は、自分の不幸な子供時代が、原点だったと思っています。

あれがあったから、後年、文章を書くようになったのだと。

皆さまには、何か〝 特別な時期"(幸でも、不幸でも)がおありになったでしょうか?

そのときの原点になるような?

本年も、どうぞよろしくお願い致します。

加 藤 恭 子

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新しい講座のスタート

2018-11-26 16:23:59 | 講座 開講のお知らせ

いつもブログをご覧いただき有難うございます。
しばらく留守にしておりましたブログも、ふたたび更新してまいります。

毎年10月から始めていた恒例の講座も、今年からは、「新加藤講座」として、少し規模を小さくして始めることになりました。 これまでの開催場所の上智大学までは、ご自宅から片道およそ2時間かかっていましたので、ご負担の少ない場所に変更。主催は、加藤恭子氏のお嬢様です。

先日、11月24日(土)にスタートしました。





第一回のテーマは、「時代・社会の中に自分史を位置づける」

自分自身で自分史の年表をつくり、その中から、受講生それぞれが一番書きたいことについて、400字原稿用紙2枚分にまとめるという課題が出ました。

講義では、加藤氏ご自身の幼少時代の古い写真が。プロジェクターを使って紹介されました。昭和初期の貴重なお写真の数々。
三宅坂にあった当時のご自宅は、昭和20年5月の空襲により焼失しましたが、疎開先に避難させて焼失を免れた写真の一部を上映し、興味深いお話を伺いました。

講義の骨子としては、世界の情勢、国内の世相などに自分の過ごしてきた時間を照らし合わせて自分史の幹をつくっていく、その最初の考え方を勉強しました。

これからも、ブログの名称はそのままに、加藤氏の活動を発信してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

加藤氏からのメッセージです。

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 皆様 お元気にお過ごしでいらっしゃいますか。

 あと半年で、私は90歳になるのだと知人が教えてくれましたが、私自身は心は若く、まだまだ元気です。皆様方のような友人たちが、私を ”若く”して下さるのだと、感謝しております。

 「有難うございます」

 私の心からのお礼です。

 ご一緒に、もっともっと成長し、活躍して行きましょう。

 加 藤 恭 子