人間は感動すると勇気が湧いてくる
その勇気は夢を広げて行く
363 長野鹿教湯(かけゆ)温泉にて
宿泊した翌朝、宿の近くを散策してみた。
山間の小さな温泉だったけれど、蛍の発生地の川が流れ、
文殊堂、薬師堂、天龍寺等々、それぞれに辿り着くまでには
紅葉橋、みどり橋、万年橋、五台橋等々と歩く人を飽きさせない風景を
かもし出してくれていた。
その散策の途中でアサギマダラを見つけた。
わずか数センチまで近づいても逃げようとせず
思わずシャッターを切りました。
平凡な幸せがいちばんの幸せかもしれない
347大峠の林道にて
5月18日、大峠に向って頑張っていた頃、
夫は日光の千人武者行列を見物する人の中に居た
すごい人混みだろうとの予想をして、
頑張って脚立を持って行ったとの事
その夜は互いの苦労話に花が咲いた
ささやかな話だったけれど
こんな平凡な幸せがいちばんなのかも知れない
364
湧水の中に青々と一面に生いるわさび畑、
その横には黒沢明監督の映画”夢”の舞台にもなった
蓼川が悠々と流れていた。
澄んだ川底には魚がたくさん泳いでいた。
真に魚がいちばん住み易い川だと思った。
美しく、大切に育てられた魚もいいけれど
自然の中でありのままの流れに生きる魚が
いちばん生き生きとしているような気がした。
366
寛永2年(1625年)、
中山道と北陸道を結ぶ重要な街道として開設された北国(ほっぽく)街道、
佐渡で採れた金の輸送、北陸の諸大名の参勤交代、善光寺への参詣、
さまざまな用途に使われた一角に海野宿はあった。
豪族海野氏の城下町、交通の要衝、商業の中心地、
それはそれは賑わっていたそうな・・・・・・・・
明治になって宿場機能が失われてから養蚕の村へと変遷、
海野宿は、時の流れを止め、今も静かに眠っていました。
栄枯盛衰・・・・・会津中街道を歩いている今、
何処か相通じる物を思うひとときでした。
362
北アルプスに抱かれるかのように建つ、
安曇野ちひろ美術館、
変わらない大切なもの、
短い生涯に情熱を燃やし尽くした足跡が、
しっかり残っていました。
いつまで眺めていても飽きる事のない山並みを、
時間を惜しんでしっかり脳裏に焼き付けて来ました。
365
安曇野にて
長野に行ってきました。
安曇野、善光寺、松本城、鹿教湯(かけゆ)温泉に程近い
信州の鎌倉と言われる寺院巡り、
千曲川を横目に、北国(ほっこく)街道の海野宿(うんのじゅく)
を経て小諸へ、
ちょっと欲張りすぎたけれど、
訪ねる随所には合戦に明け暮れた時代と
白く輝くアルプスの峰々を追いかけられる
平和な時代の交錯する・・・・・・満喫でいっぱいの旅でした。
356
大峠の林道にて
タラの芽の天ぷらを揚げました。
家に帰ったら足がクタクタだったけれど、
一生懸命採って下さった仲間の顔を思いだしたら
疲れなんか何のその・・・・・・・
美ーー味しかったです。
会津の香りいっぱいでした。
明日から長野に行ってきます。
2~3日お便りお休みします
350 ショウジョウバカマ
大峠にて
冬が厳しければ厳しいほど
春を待ち遠しく思うのは人間だけではない事を
道端に咲く花の色一つ一つに思いました。
ショウジョウバカマもその一つ
長い長い冬の厳しさを耐え抜いた優しい色を見せてくれていました。
349
大峠林道から
庭の雑草を取りながら
昨日歩いて来た街道を思い出していた
朽ちた藁屋根にふかぶかと草が生っていた家が消えていたこと、
残雪まだ消えぬ会津の山並みを、振り返り振り返り林道を歩いた事
峠はすぐそこなのに辛かった・・・・・はずなのに
登りきれた途端に辛さを忘れてしまった事
帰り道の足は軽やかで、おしゃべりに花が咲いた事
ふきのとうを採るのにも一生懸命だった
数え切れない一つ一つが胸いっぱいに広がって
庭仕事の手が軽かった
348
会津側から大峠を仰ぐ
会津中街道倶楽部の皆さま
今日はお世話になりました
念願の大峠の地に立ったその瞬間、
息を切らせての登りの道の大変さがあっという間に消えてしまいました。
お祝いにいただいたお酒、今日のために作って下さった横断幕、
下山の道中でのおしゃべり・・・・・・・
また一つ大切な思い出が増えました。
2008年5月18日、この日を大切にしたいです
342 トウゴクミツバツツジ
高原山小間々にて
雨戸を開けたら快晴
もう一度小間々の女王に会いたくて
いつの間にかリュックの支度をしていました。
太陽は思いっきり射してはくれなかったけれど
満足いっぱいの女王でした。
あと二日位後に会いに行けたら、もっといい顔をみせてくれるかなあ・・・・・・。
338 タンポポ
高原にて
第九の仲間と飲んでしまいました。
何十年来の思い出談義を肴に酌み交わす酒は
とっても美味しく思いました。
家まで歩いてみたくなっての帰路
小雨が降っても心はすごく温かでした。
幸福は、何よりも健康の中にある
337
高原山にて
待ち遠しかった春の訪れから、
木々達が脈々と水を吸い上げる音を聞かせてくれたのも昨日のよう、
遠い昔、武士達が好んで鎧を染めたと言う萌黄色の葉も
若葉色と移り変わって私たちの目を優しく包んでくれる
ただ歩いているだけで・・・・・・それでいい。
そして今、木々達は全霊をかけて花を咲かせている
自然には何にも敵わない営みがあり、
人は自然の中に生かされている事を
高原山の地を踏むと深く感じる。
ここにもまた一つ、一生懸命咲かせる花を見つけた。