昭ちゃんのひとりごと

地方議員経験者としての オヤジのつぶやき

なるほど!

2007年04月09日 10時39分13秒 | Weblog

 昨夜は第1次統一地方選挙の結果を深夜までテレビで見ていました。「やっぱり・・・」「なるほど・・・」というのが私の感想です。

 民意の多様さと複雑さを改めて感じました。福岡県の知事選挙もそうです。有権者の意識は複雑です。例えば、「知事の多選をどう思うか?」との問いに、「良くない」「あまり良くない」と答えた人が全体の60%もいるのに、結果は4選目に望んだ現職知事の圧勝でした。

 ・・・で、勝利した現職知事は「一般論でそのように問えば、そう答えるでしょうが、現実の投票行動とは別だと言うことです」と平然と答えています。これだから有権者は舐められてしまいます。つまり有権者自身が矛盾を抱えているのだと思います。これでは現状を改革するのは困難です。

 福岡県の借金は2兆円を超えています。財政的には危機的な状況です。それでも知事の退職金は1億5千万円。県の借金は県民には見えにくいのではないでしょうか。数字で明確に示されても実感が湧かない。しかし県税の取立てや県営住宅の家賃の滞納者には対応が厳しくなっています。それは仕方のないことですが、このような状況であれば、巨額退職金は自粛すべきだと思います。

 ところで、選挙報道の後のニュースで驚くようなニュースが報じられました。それは熊本大学の研究チームがアメリカのハーバード大学と共同で進めていた研究結果でした。

 成長期に言葉による暴力や虐待を受けた子どもは、言葉をつかさどる脳が正常な人に比べて平均で9%ほど小さいと言うものです。特に男性でその差が大きく、13%くらい萎縮しているそうです。これには驚くと同時に「なるほど!」と思ってしまいます。

 暴力や虐待はそんなところにも大きな影響を与えていたんですね。振り返って自分の子育てはどうだったか。反省もしました。私は褒めることのほうが多かったと思っていますが、やはり時には「馬鹿っ!」などと怒鳴ったこともありましたね。反省です。

 国が進めている教育改革も、このような医学的・学術的な見地からも推進すべきです。断じて精神論的な改革や、単なる制度改革では根本的な改善にはならないような気がしています。

 国民が「なるほど!」と納得できるような改革を進める必要があるのではないでしょうか。

 


桜の季節

2007年04月08日 12時10分19秒 | Weblog

 今年も桜が美しく咲きました。もうそろそろ葉桜になりかかっていますが、今日の日曜日が最後の花見日和でしょうか。

 私が公園に植えた桜もほんとに大きくなりました。今年も美しく咲いて私の目を楽しませてくれました。

 今日は近所のお仲間と竹の子を掘りに行ってきました。私はことのほか竹の子が好きで、毎年山の持ち主に誘われています。

 食べきれないほど掘るので、いつも知り合いにおすそ分けです。みなさん喜ばれます。その喜ぶ顔を見るのがまたいいのです。

 ともすれば人間性を失うくらいに殺伐とした世情ですが、たまにこうして自然に接すると心が洗われますね。

 選挙前から今に至るまで、毒を含んだ心無い言葉や仕打ちに、人間不信に陥っていたのですが、ようやく心身のリハビリにも目途がつきそうです。しかしこのような体験の中でこそ誰が信じられる人間なのかがはっきりと分かりますね。一般的な表面上の付き合いでは人間は分かりません。

 だから行き詰ったら自然の中に身をおいてみるのも案外効果があるような気がします。

 美しく咲いた桜もそうです。「また来年会おうね」 そんな言葉をかけたくなります。


阪神タイガース、出足好調!

2007年04月05日 11時13分44秒 | Weblog

 今年のプロ野球が開幕しました。我が愛する阪神タイガースは開幕戦こそ落としたものの、その後3連勝と好調な滑り出しです。

 4番の鉄人・金本のグランドスラムなども飛び出してファンを喜ばせましたね。戦力も充実してきて、昔の阪神タイガースのイメージはありません。しかし他球団から主力級を補強した巨人や、死角のない中日の存在は脅威ですね。

 しかし今年の中日はなんと言っても中村紀の加入ですね。以前のブログにも書きましたが、中村を獲った落合監督の深い読みはさすがですね。これで他の選手も燃えますね。「人は活かして使え」の典型ですね。中村はこれを恩義に感じて死に物狂いで戦うでしょう。オリックスを見返してやる! その想いに燃えるはずです。

 なんで岡田・阪神が彼に手を差し伸べなかったのか。それが残念です。中村のような状況では、彼の個人的な能力だけでは評価できません。周囲に与える影響が実に大きいのです。彼の加入崖っぷちに置かれた他の選手が発奮します。また若手の成長も期待できます。小久保が戻ったソフトバンクも同様ですね。

 しかし既に今年のペナントレースは始まったわけですから、この体制で最後まで突っ走って欲しいと思っています。

 アンチ巨人の私には、阪神タイガースの活躍が何よりですし、やはり去年のような巨人ではなく、強い巨人を打ち砕く。それが阪神ファンが熱望するところです。

 世情では今も様々な事件や不祥事が頻発しています。嫌な世の中です。少しでも明るい話題を!と思ったら、野球の話になりました。


教育委員会の責任は?

2007年04月02日 10時17分54秒 | Weblog

 筑前町のいじめ自殺事件で、校長や元担任らが減給などの処分を受けました。しかもそれはとても軽いものでした。

 結局、県教委は責任を現場だけに押し付けました。生徒たちも児童相談所などに送致されましたが、県警は「処分を求めるものではない」としています。

 それもおかしな話です。例えば、車を運転していて、ささいな違反でも摘発され、処分されます。将来のある子どもを死に至るまでいじめで追い詰めていながら、処分を求めない。考えられません。いじめグループの将来を考えたのでしょうか。それではますますおかしくなります。

 しかもこのグループはたまたまトイレに居合わせた少年たちも含まれています。実際に日常的にいじめていたグループには何のお咎めもありません。

 そして責任問題ですが、校長以下現場には処分が下されましたが、町教委には何の処分もありません。

 ましてや先の3月議会で教育委員の一人が任期満了だったのですが、あっさりと議会で同意(承認)されました。

 これは実に重大なことで、この委員を再任したということは、教育委員会には責任はなかったと議会が認めたことになります。

 本当に教育委員会に責任はなかったのでしょうか?教育委員会の職務権限や責任は実は非常に重いのです。

 学校運営に関して絶大な権限がありますし、指導監督する立場なのです。その指導や監督が不十分だったから、このような事件が起きたのではないでしょうか?

 そして柿原教育委員長や中原教育長はそのまま居座っています。彼らが何の責任も問われないのは許されないことだと考えます。


校長再教育へ

2007年04月01日 10時41分32秒 | Weblog

 筑前町・三輪中学校の合谷智校長に対し、篠栗町にある「教育センター」で校長としての再教育を受けるために教育センター参事としての辞令が交付されました。

 いじめ問題の調査委員会の最終報告書で、合谷校長は「漫然と学校運営をしていた」と厳しく指摘されています。

 漫然と運営していた校長を「再教育」することは一見理にかなっているように見えますが、私はそうは考えません。つまり校長は管理職として「欠格者」の烙印を押されたのです。もちろん名誉回復や資質の向上は必要だとは思いますが、学校長は教育者であり、管理職です。その資格や能力を有していなかった人です。ましてや50歳を過ぎた人間を再教育して、使い物になるのでしょうか。明らかに身内に甘い対応と言わざるを得ません。

 また合谷校長自身も自らを自覚すべきです。自分に資質があるのかないのかくらいは分かるはずです。事件直後校長は生徒たちに「先生たちが少~し手を抜いてしまいました」と語っています。これが放送で何度も取り上げられました。明確に「(教育の)手を抜いた」と平然と発言する校長です。再教育以前の問題ではないでしょうか。

 また保護者たちにも問題があります。保護者の多くは合谷校長を擁護しています。「あの校長先生は本当にいい先生だ」と言うものです。どこを見てそう言っているのか理解できません。ただ人当たりさえよければ「いい先生」なのでしょうか。笑ってしまいます。

 また本当にそう思っているのであれば、資質がない、あるいは漫然と運営していた、と指摘されたら、抗議すべきです。

 今回の再教育についても同様です。「どうしてもこの校長でなければいけない。子どもたちのためにも合谷校長に頑張ってもらいたい。」そう言うべきではないでしょうか。

 ところが筑前町の保護者は誰一人そのような発言はしません。すべてが流されるままなのでしょうか。これも理解できません。なんの根拠もなく「いい人」などと判断し、発言する。まったく無責任です。

 生徒が一人貴重な命を絶たざるを得ないところまで追い込まれていたのに、気づかなかった管理職です。擁護の余地もないし、再教育の必要もないと思います。