昭ちゃんのひとりごと

地方議員経験者としての オヤジのつぶやき

筑前町教委の怪(筑前町議会議員 笠 昭一郎)

2006年12月14日 08時38分48秒 | Weblog

 12月12日は定例議会の一般質問でした。この一般質問が終わるまではと、ブログを休止していました。手の内を探られないようにと・・・。

 さて、私は質問順位2番でしたが、私の順番になるころには傍聴席は満員の状態でした。したがってついつい気合も入りました。

 はじめに「まちづくり課」の対応について質問した後、残時間は筑前町・三輪中で起きた 「いじめによる自殺事件」 を質問しました。

 問題点が多すぎて、いつものように時間が足りませんでした。一般質問の要点は以下の通りです。

1.教育長は事件の報を受けた(午後11時ごろ)あと、なぜ生徒の自宅に急行しなかったのか。翌日になって自宅を訪れた理由は何か。その晩は寝ていたというのが理解できない。

2.また。翌日の早朝に訪問した際に、霊前で手も合わせず、線香も上げなかったのはなぜか。著しく常識に欠けている。

3.さらにその際に「一旦着替えに帰る」と言って遺族宅を辞した後、再び戻ることはなかった。それはなぜか。

4.調査委員会のメンバー表をマスコミには配布したのに、議会には配布しなかった。議会軽視・町民軽視ではないか。

5.調査委員会のメンバーの経歴や専門分野が明らかにされていないのはなぜか。

6.メンバーに弁護士がいないのはなぜか。

7.調査委員会のメンバーを選考したのは誰か。町教委の主体性は発揮されたのか。

8.児童心理学者・社会心理学者・人間関係学者・精神科医などは当然入るべきである。そういう方々は入っているのか。

9.(現在学校現場で起きている様々な事例を紹介しながら)このようなことが学校現場で起きていることを知っているのか。

などといったことを質問しました。

 しかし答弁はいずれも「知らなかった」「結果的にそのようになった」「そこまで気づかなかった」「うっかりしていた」の連発で、職務に対する無責任さ、不誠実さを暴露する結果となりました。

 調査委員会のメンバー選考過程に疑問を持っていて追求したところでは、やはり思った通り県教委が主導したということが明らかになりました。

 つまり町教委の主体性はまったく発揮されていなかった訳です。町教委が顔を向けている方向は学校や生徒たちではなく、県教委なのです。県教委は文部科学省に顔を向けているのです。

 これでは施策を誤るのは当然です。力量のない連中が重責を担っている悲劇がここにあります。

 一般質問は野次や嘲笑が飛び交い、緊迫したものになりました。終わったら一斉に拍手が湧きました。野次や拍手は禁じられているのですが、制止できる状況ではありませんでした。

 非常に疲れた一般質問でしたが、私自身は充実感がありました。初めて議会を傍聴した方も多かったようですが、あとで聞き取りしたら満足されていたようです。ありがたい反応でした。