(2)ノートから
①市場に内在的な運動法則からすると、恐慌は避けられない。これを避けるには、市場が『外部』を求めること、つまり、市場の運動が市場のなかで自己完結しないこと、が必要だ。
②戦争の必然性がそこにある。
③戦争という巨大な『消尽』がブラックホールとして市場の外部にある限り、市場の供給過剰は吸収されて、恐慌は起こらない。
④戦争は、成長した経済のダンピング・グランド。資本制にとってなくてはならないもう一つの『自然』だった。
①日本の子どもは、第一次社会化(0~3歳)の過程で、育児に献身する依存的な母親との関係を通じて、同じように依存的で従順な身体へと形成される。この子どもたちは、第二次社会化(大人になるまで)の段階で、家庭から学校へ引き渡され、管理された教育を通じて、同じように画一的で従順な身体へとさらに加工されていく。
②子どもを労働市場に適合的な製品に仕立て上げる管理教育という商品を買うために、母親は積極的に働きに出る。
③中断-再就職型の暮らしを女に押し付けることによって、資本は養育を無償労働として女に担わせた後、今度は教育の費用負担を(再就労によって)同様に女に担わせるという『受益者負担』を実現した。
④中断-再就職という主婦の労働者化は、女の自立ではなく、新・性別役割分担である。
⑤性に関与しない労働市場(労基法の女性保護規定の撤廃、など)というフェミニストの要求は、資本によって一部積極的に推進されている。
⑥その結果、女性労働は、性に非関与なエリート女性労働者と性に関与的なマスの女性労働者とに分解した。
⑦雇用機会均等法は二極分解を促進した。
⑧脱工業化社会で、質の高い労働力を求める資本は性差を問題にしなくなった。
⑨資本制は、家族という私的領域をミニマムにすることによって、家父長制の桎梏を脱しようとしている。
(了)
①市場に内在的な運動法則からすると、恐慌は避けられない。これを避けるには、市場が『外部』を求めること、つまり、市場の運動が市場のなかで自己完結しないこと、が必要だ。
②戦争の必然性がそこにある。
③戦争という巨大な『消尽』がブラックホールとして市場の外部にある限り、市場の供給過剰は吸収されて、恐慌は起こらない。
④戦争は、成長した経済のダンピング・グランド。資本制にとってなくてはならないもう一つの『自然』だった。
①日本の子どもは、第一次社会化(0~3歳)の過程で、育児に献身する依存的な母親との関係を通じて、同じように依存的で従順な身体へと形成される。この子どもたちは、第二次社会化(大人になるまで)の段階で、家庭から学校へ引き渡され、管理された教育を通じて、同じように画一的で従順な身体へとさらに加工されていく。
②子どもを労働市場に適合的な製品に仕立て上げる管理教育という商品を買うために、母親は積極的に働きに出る。
③中断-再就職型の暮らしを女に押し付けることによって、資本は養育を無償労働として女に担わせた後、今度は教育の費用負担を(再就労によって)同様に女に担わせるという『受益者負担』を実現した。
④中断-再就職という主婦の労働者化は、女の自立ではなく、新・性別役割分担である。
⑤性に関与しない労働市場(労基法の女性保護規定の撤廃、など)というフェミニストの要求は、資本によって一部積極的に推進されている。
⑥その結果、女性労働は、性に非関与なエリート女性労働者と性に関与的なマスの女性労働者とに分解した。
⑦雇用機会均等法は二極分解を促進した。
⑧脱工業化社会で、質の高い労働力を求める資本は性差を問題にしなくなった。
⑨資本制は、家族という私的領域をミニマムにすることによって、家父長制の桎梏を脱しようとしている。
(了)