かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

市馬・喬太郎 二人のビッグショー in 大阪 ~後編

2005年11月25日 23時36分35秒 | 愛と笑いの夜
ささ、休憩明けですよぉ。
そこ!飲んでないで噺を聴きなさいよ。

2005.06.19
市馬・喬太郎 二人のビッグショー in 大阪

ということで、レポートの続きをどうぞ。

----------ここから

続いて、中入り後。

中入り後も、喬太郎師。二席目です。
紫色の着物で登場すると、一席目とはがらっと変わり(自分で言ってた)、弾けた感じのマクラ。落語を仕事にしたら趣味がなくなったが、大好きなのはウルトラマンと、上方落語の桂つく枝さんと盛り上がった話しを。続けて、いつもの落研話しに入り、「すみれ荘」の予感が。いつもの、「彼氏が落語やってるとは言えない」という話しでは、落ちになる3人目の女の子の彼氏の十八番が「初天神」ではなく、「七段目」になってました。それと、ここで「タイガー&ドラゴン」の話題もあり、小6の息子さんが大変凝っているというふりの後で、ドラマの中で虎児が「いま落語がキテる」といったところ、息子曰く「キテねえよ」。親が何やってんだかわかれよ、という落ち。珍しく家族の話をしてましたねぇ。

その後は、いつもの「すみれ荘」。残念ながらサザンのMDの中身は志ん生の火焔太鼓のままでしたが、歌も歌いきってたし(「東京だとここで歌うんですけどね」「いいや、ヤリ納めだ、もう来ないだろ、ていうか呼ばれない!」といいつつ、「ホテトル音頭」と「イメクラ音頭」)、悪くなかったかなと。ただ、気持ち急ぎ目でしたかね。持ち時間の関係か、長居したくなかったのかわかりませんが、全般的に、落ちを急ぐ気がしてしまいました。もっとも、何度か他でも聴いているから、そう感じたのかも。

最後、締めは市馬師の二席目。
「普通の落語家は絶対やらない噺」と前の「すみれ荘」に触れ、「中入り前の「転宅」と、どっちがホントなのかわからない」との喬太郎師評。それはまあ、もっとも。で、同じ柳家一門だというふりから、大師匠小さんの逸話。あさげ、ゆうげの話あり、園遊会の話ありと。園遊会で小さんが、使い慣れない言葉使いでよくわからないことを言ってたという話しから、本題の噺へ。そうそう、六代目小さん襲名の話しを、自分は全然知らなかった、新聞で呼んだという人に聞いたんだとか。

噺の方は、今度は一転して、歌もはめ物もない、落ち着いた古典。植木屋の八五郎が無理な言葉使いで殿様に一言申し上げる辺りが見せ場かな。逆に、最後におくにはおとなしいのかなという気も。でも、歌わせなくても、市馬師の口調は独特の力がありますよねぇ。ただちょっと、詰まるところがあったかな。喬太郎師の方が、気になるくらいに(?)、きれいに話していたので、その反動かも。

さてさて、最後の総括です。
最初にも書きましたが、全体としては、普通に二人会でした。東京でなら、もうちょっと変わった企画もするかもしれませんが、まあ、大阪でとなると、難しいのかな。会場のお客さんは、総じて見慣れている方々だった気がしますが、なんだか咳き込む人が多くて、ちょっと気になりましたが(落げのところでするな!)。それと、喬太郎師の噺、特に「すみれ荘」には、十分ついてこれていない人が多かったかなと思われます。特に、がらっと場面転換するあたりで、笑いどころがずれるんでね。まあ、上方落語には(おそらく)ああいう新作をやる人はいないからだろうと、思ったりするわけですけれども。

余談ですが、わりと上方落語の噺家さんもいたみたい。さん喬師匠もいたとかいないとか。

----------ここまで

はい、ということで、レポートはここまで。
元がメールなんで、ちと文体が変なところもありますけれども、聴きに行った当日の夜に、気合いを入れて書き上げたレポートなのでした。これからも機会ある度に、文章に起こしていきたいなあ、などと思っております。

...次は志の輔師か。それとも...。

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