環セミブログ

鳥取大学環境系サークル「環境セミナー」の、
日々の活動を紹介するブログです。

2006.9.18 大山合宿2日目

2006年09月18日 | その他
文責:ユースイ

 日が変わりまして、大山合宿2日目に突入です。
 結局この日の朝も、雨がぱらつき風が強かったために、大山登山は中止となってしまいました。
 尤も、台風13号が近づいてきているのが分かってた前日から、中止は濃厚だったわけですが。

日本一長い自然石の道。
 そのためこの日は、予定を大きく変更しまして、大山周辺や島根県にいくこととなりました。
 まずは、大山ふもとの大山寺と大神神社の参拝です。
 大山寺は参拝量300円を取られますので、やむなく(?)断念し、もっと高い位置にある大神神社へと向かいました。
 大神神社へは、長い石の坂を上ってゆかねばなりません。まぁ登山に比べれば、たいしたことはないのですがね。
ここは大神神社。
 そして見えてきました、神社の門です。
 これより先に入りまして、お社にて参拝いたしましたよ。
 お賽銭10円を投げ込みまして、二礼二拍手一礼。その後、おみくじを引き、小吉だと言い渡されました。

 神職の方から、神様の前で拍手をするということは、清き右手と穢れし左手を一体にさせることで、神と一体になるという意味があることを教えていただきました。なるほど、それは非常にありがたいことであります。
 手を叩くという事は、寝ている神様を起こすことだということを教わったことがあるのですが、それはおそらく、参拝していた神社が商業の神だったからでしょう。
微笑ましい凧揚げ風景。
 神社での参拝を終え、下の駐車場に戻ってまいりますと、前日に製作した凧を揚げて遊んでいた人たちが、まだ遊んでいました。
 随分と夢中に遊んでいるものです。
 それだけ、大山ふもとは強風にあおられていたわけでございます。糸を持っているだけで、凧が勝手に上へと揚がってしまうくらいですから。


 この後「みるくの里」という牧場と地元乳業の店に立ち寄りました。
 続いて鳥取・島根両県にまたがる中海に浮かぶ、「大根島」という島に向かいました。
溶岩隧道の中から。
 この島には、溶岩隧道(すいどう)と呼ばれる、溶岩により作られた天然のトンネルが存在しているのです。
 地元の自然ガイドの方に、このトンネルを案内してもらいました。

 驚いたのは、ここ小さな大根島は、実は火山の山なのですね。今では標高40メートルの山というか丘陵が聳えるくらいですが。
 その火山活動によって溶岩が流れたわけですが、溶岩は外から冷やされて固まっていくことから、玄武岩で囲まれた天然のトンネルが出来てしまったのでございますね。
 そしてもっと驚いたのは、国が指定する、洞窟の「特別天然記念物」としては、山口県の秋吉鍾乳洞とこの大根島溶岩隧道の2つなのだそうです。
真っ暗ですいません。
 なぜ、そんな「特別」と冠のつく天然記念物に指定されたか。
 色んな理由を教えられたのですが、そもそも溶岩隧道が珍しいことと、その長さが長いことと、貴重な動物が生息していることなどが、今思い出す限り挙げられます。
 そしてその貴重な動物とは、イワタメクラチビゴミムシでしたっけ、そんな名前の動物など、2億年のカンブリア期から姿かたち進化せず繁殖してきた小さな虫、それも今地球上で170万種とも言われる虫の祖先の形をした虫なのです。

 いやぁ驚きました。そんなに特異な環境と言いますか、学術的に興味が尽きない場所が、大根島にあっただなんて。
 さすがは皆様、大学生なだけあって興味津々でございました。
 そして祝日にも拘らず、ガイドの方には様々なレクチャーを行ってくださり、ありがとうございました。

 結局大山登山が出来なかった大山合宿でございましたが、非常に充実した、濃い時間を過ごすことが出来て万々歳なのでありました。


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