早いなぁ・・5月も残すところあと7日かぁ・・。
一日があっという間。
やる事がいっぱい。
しないといけないこともいっぱい。
最近、バタバタしてるなぁと思う。
今日はご家族と一緒に外の病院へ・・。
SさんとSさんの弟さんと弟さんのお嫁さん、そしてわたしの4人。
弟さんが運転される車に乗り込み、Y病院に向かった。
先日、物忘れ外来を受診され、検査結果を一緒にきくため・・。
ちょっとしたドライブだった。
車が走りはじめると、弟さんのお嫁さんが・・
「よかったら、どうぞ」と手渡されたのがサクマドロップの缶。
「ありがとうございます」と遠慮なくいただく。
ヒット! いちごじゃん(笑) 試練のハッカじゃくて良かった・(汗)
Sさんは・・「わたくしは2個いただくわね・・」と缶をふると手の平にコロコロとドロップが転がった。
顔を見合わせ、お互い自然に笑った。
すかさず、お嫁さんが当たり前のように、後ろ座席のわたしとSさんにウェットテッシュが手渡された。
いつもこんな感じなんだぁと思った。 若い人の車の中だったらサクマドロップじゃなくて「ガム」なんだろうけど・・。
4人がそれぞれ、ドロップなめながら、どこか緊張しながらも世間話にはながさいた。
診断の結果は「アルツハイマー型認知症」の初期段階とのことだった。
Sさんは2ヶ月前、外に一人で出掛けて帰り道がわからなくなり、警察の方に見つけてもらった経緯がある。
あの時は肝を冷やしたものの・・その後、施設側から外出への制限がかかり
ご本人にとっては「自由がない」「拘束」の毎日が始まったのだろうか・・。
うつ病の悪化を思わせるような、 「死にたい」「死にたい」
「ここから飛び降りたい」の発言の連続で家族も・・スタッフも・・極力関わる時間を増やしていった。
ここ最近は少し落ち着かれている。
今日の診断の結果はもちろんご本人は知らない。
「年相応の物忘れはありますね」とやんわりと先生はおっしゃったけど
たぶん、数分後はその会話も覚えていらっしゃらないだろう・・・。
「折角こうして来たんだから、みんなで喫茶店でも行っておいしいケーキとコーヒー飲みましょう!」とSさんから
お誘いを受けた。
「ご一緒したいのは山山なんですが、。。時から会議があって・・」と丁重にお断りした。
Sさんの今後の関わりを考えると今日の一緒にお茶もありかな?なんて思ったけど・・
やることたくさんだし、正直、気持ちものらなかった。
いつか気分転換や、大事な時は、そのような場面も必要かな・・とも思った。
今日でなくてもいい・・・。
長谷川式では18点だったそうで、10年経ったら認知症が進行して0点になるでしょうと。
0点ということは、コミュニケーションがとれなくなるということです・・
家族もわからなくなります・・ともドクターは続けた。
色んなドクターがいる。
その言葉の是非は家族が決めること。
少なくとも、私は心悲しい気持ちになった。自然と遠くを見るような・・。何とも言えない気分になった。
さっきのSさんの「わたくしは2個いただくわね」の言葉と笑顔が思い出された。
家族はどんな気持ちでいるだろう?・・
帰りの車の中ではたくさん、たくさんお話をした。
4人の笑い声が響いた時間が今日はとても愛おしく感じた。