亀の啓示

18禁漫画イラスト小説多数、大人のラブコメです。

近況 コミティアからクリスマスへ

2017-11-30 09:10:24 | ラクガキ
こんにちは。
すこしご無沙汰気味ですね
相原りょうです。

コミティアも無事に終了しまして
本もそこそこの売れ行きにて
つつがなくやり終えた感じで
ございました。









当日のスペースの様子を
何故か内側から(笑)
お隣が荷物が多くてらっしゃり
たて込んでたので
外側に出て写真とるのが
面倒になりました。


毎度独り参加なので
トイレ、買い物に出るときは
お留守番立て看を出します。

イベント当日の30分~1時間出るだけの
大変なレアアイテムです。





で、お買い上げの方へのおまけとして
卓上カレンダーを一枚ずつ
プレゼントしたのですが



売れ残りです。
面白いことに双子の兄弟が
一枚ずつ残りました( ´-ω-)
何なんだあんたら。










そして、明日から12月。
街も徐々にクリスマスへと
装飾がシフトしつつありますな。
Twitterで出回るイラストも
段々とイエスの聖誕祭関連の
そのわりにけしからん感じな
ものが増えて行くのでしょう。

ああ。あんまりけしからん感じには
ならないな(笑)





ちょっとずつ描いてます。
やはりヴァンパイア設定からの
クリスマスイラストの方が
楽しいな。
現実の熟年夫婦にももちろん
クリスマスの夜は用意しますがね。




で、先日28日は
いいニーハイの日
ということで。
取り急ぎニーハイを描きました。



ラフから、ペン入れて。
色を塗ったらほら
クリスマステイスト←ムリクリ~


現実の24の美月と亮が
すこし文句を垂れ始め。
いいの。美月は胸なくて。
どっちに描いても楽しいな。







ヴァンパイア設定で
クリスマスとはしゃいでいたら
なんか肝心なこと思い出しました
って感じです。

明日のコミティアでお会いしましょう(し47a @鶴屋)

2017-11-22 19:28:37 | ラクガキ
今晩は。相原りょうです。

コミティア、いよいよ明日となりました。

新刊間に合いました。

本のタイトルも変更したりしましたが

あとはまあ、つつがなく。



このブログのタイトルは
エロマンガ島在住時代の
サークル名「亀の啓示」ですが
コミティアに出るときのサークル名は
ここんとこずっと「鶴屋」です。


で、イベントでは
スペースNo.を分かりやすく
なおお品書きなどのご案内を兼ね
看板的なものを描くのですが
今回は新刊の内容にちなみ
こんな感じです。



今回は年賀状がおまけにつくので
そのご案内も(* ´ ▽ ` *)




明日は卓上カレンダーも
一枚づつプレゼントなので
ぜひ遊びに来て下さいね~😆

近況です。

2017-11-15 07:22:57 | ラクガキ
来週の23日はコミティアです。
し47aでお待ちしております。
今回の新刊は、2017年の亮が
1985年で女子高生の美月に会う
というものです。
本当にそれだけで、これでネタバレ
という見方も出来ます。
いつもコピー本なので
前日まで足掻きまくりなんですが
「え?これ仕上げの途中じゃない?」
と誰もが首を傾げそうな本を
今回も出していこうかなと
考えておる次第です。

名刺っぽいカードを作りました。


QRコードと英数字20文字が入ります。

ちなみにこのQRコードは
当ブログに飛ぶようになってます。
18枚300円で絵柄を六種類まで作れます。
私は三種類の絵柄を六枚づつでやりました。
コミティアでお配りします。


で、原稿の進捗はこんな感じ

はい。大丈夫です。何とかなります( ノД`)…



「君の首を吸わせて」女子チーム
これからお風呂~ってイメージ
いやただ単に描きたかった。
エリザベスはアルファとベータのママ
デルタは妹です。





で、原稿の合間の息抜きに
落書きをして、それをTwitterに
上げました。本当の私の絵をご覧下さい。


ちょっとアプリでいじりました。

あんま変わんない(笑)








卓上カレンダー、二種類の組み合わせで
作ってみました。一つ500円です。
受注生産になりますので、TOLOTさんから
届いてからの発送になります。
のんびりでよろしければ
ご利用下さい。


↓Aタイプ




↓Bタイプ


新刊既刊お買い上げいただいた方には
どれかお好きな月の一枚をプレゼント
しております。



とにかくイチャイチャハロウィン 小説版⑤

2017-11-14 00:00:00 | とにかくイチャイチャハロウィン小説版
「いい匂いだね。お嬢さん。」

美月が亮のプロポーズをOKし
亮の部屋から職場に直行する日も
増えてきたころ。
初めての出逢いから
曜日が二回り半したくらいのころだ。

街に出ることも多くなった美月が
自分の部屋から街に寄り、
亮の部屋に向かう慣れない経路で
道に迷った。初めての通りに出てしまい
キョロキョロと大通りから細い路地を
出たり入ったりしていた。

そこで声をかけてきたのは
上背のある、亮と同様に黒いマントを纏った
口元から白く大振りの牙が覗く
どこから見ても立派なヴァンパイアであった。

「君の血はとても美味しそうな
香りがするよね。痛くないように吸って
あげるから安心して。どこか落ち着ける
ところに行かない?」

明らかにナンパに来ているアプローチに
美月は露骨に苛立つ。
道に迷った自分が悪い。だが。
早く亮の部屋に行きたくて
気が急いているときに
のほほんと声かけて来やがって
なんなんだ、この野郎。

「ちょっと道に迷っちゃったんだけど。
教えてもらってもいい?」

続けて亮の家のある通りの名前を
言おうとしたのだが、男はにやにや
しながらマントを翻した。

「彼女、O型だろ?俺もO型~。」

なおも馴れ馴れしく寄り添って
あっという間にマントの中に美月を包んで
抱き締めて動きを封じた。

「ちょっと何すんのさっ!」

「かわいいね。少し細いけど、いい。」

男はマントの中に隠れて、美月に頬を寄せた。
美月は動きを止め男を真っ直ぐに見つめる。
もう、落ちたかと油断が出た。
手をゆるめたところで、美月は素早く
男の手を振りほどき
右ストレートを叩き込む。
男はふらふらと数歩よろけた。
『くそっ。』
油断した、まずこいつの手を封じないと
と思った男が美月の上半身に気を取られる。
そこへ、全くのノーマークだった
膝が上がった。
男はなすすべもなく、美月の膝を受ける。
重さはないものの、鋭い蹴りが腹に入った。
うずくまって、痛みに堪える。

「もう一度言うね。道に迷っちゃった。
出来れば案内してもらえると
有り難いんだけど?」

男は地べたに半分横たわるようにして
腹を押さえている。じわじわ、後から
効きやがる。この女ただもんじゃない。

「この道、左に行って二本目の路地を
右に入る。しばらく進んで突き当たりを
左に行くと大きな花屋がある。」

「詳しいね。でもあの通り、花屋なんか」

「そこで花束をプレゼントするから。
好きな花を選んでいいよ。」

男はウインクすると微笑む。
美月は呆れた。
でもあの蹴り食わしてそんな無駄口叩ける
なんて大したもんだわ。

「残念ながらそんな時間はないかも。」

美月は眉間にシワを寄せて、男の首根っこを
ひっ掴んだ。ズルズルと引き摺り回す。

「うわっ!待ってくれよ、ぐああっ!」

かなり首が締まりじたばたと抗う男を
美月はぐいぐいと引っ張り歩き出した。

「少し黙ってて。要所要所で教えて
くれればいいから。」



美月は男を引きずったまま
フラフラと歩き回り、
そういえばここ見たことある!とか
おかしいな、この公園は知らない!とか
時間がないというくせに
自分で確かめたいのか、遠回りをする。

「君が言ってた通りは、もうちょっと
真っ直ぐ行って右だよ!」

「ここ、見覚えがあるんだもん!
え、じゃああっちかな!」

「違うって!!」

美月は散々男を引き摺り回した。






「美月っ!遅かったじゃないか!!」

亮が玄関先から飛び出してきた。
心配したよ!どこで何していたんだい?

「道に迷っちゃった。
ちょっかい出されたけど大丈夫。
道案内してもらったから。」

もう諦めきった表情で
美月に引き回されていた男は
やっと解放されるとため息をついた。

「賞平くん。だから誰彼構わずナンパして
血吸いまくるの止めろっていったじゃん。」

「え?!友達なのっ?」









「ショーヘー、イラッシャイ
イラッシャイ!」
「ショーヘー、ケンカシタ?」

コウモリ兄弟が賞平を心配してか
はたまた面白いだけか、回りを飛び回り
離れない。

「道理でな。俺がマントに包んで
落ちない女いねえもん。」

美月は首をかなりの勢いでぶんぶんと
左右に振って見せた。

「悪かったって。美月も今度からは
ちゃんといった方がいいよ?
もう血を吸わせる恋人がいるって。」

首の魔除けが、逆に亮の牙の跡を
隠してしまっているので
賞平にもわからなかった。
人間がする首の魔除けは、他にも
獣系の魔物からも守ってくれるので
一概に外して歩けとは言えない。

「賞平くんて、恋人いないの?」

美月が結構なカウンターを決める。

「………いない。もう何年になるかな。」

賞平はかなり凹んでいる。

「こいつは血を吸う対象しか見てない。
偉そうにいうわりにシャイなんだよ。」

亮が小バカにした口調で悪態をつく。

「ばっかやろ!てめえだって初めて
まともな恋人が出来たんだろ!
24にもなって初めてーっ!!」

賞平は亮に飛びかかり晴れやかな
笑顔で思いっきり亮のほっぺたを
横につねって伸ばした。

「はへろほー!はひふんはほ!!」

「うははは!学級文庫って言ってみな!」

「はっひゅうふんほ!」

「あれ。思ったよりウンコって
言わないんだな。意外。」

美月は酸欠になるほどに笑った。





「賞平くんは中央科学博物館に勤めてる。
研究員として籍を置きながら、大学院で
しょっちゅう論文あげたり研究チームを
立ち上げたりしてる。」

賞平が帰って行ってから
美月が台所で晩御飯の支度をはじめた。
亮はさしたることは手伝わないのに
一緒に台所でワインを飲みながら
お喋りをする。いつものことなのだが
美月はそんな亮も、好きだ。

「こっちの人たちは優秀な人が多いね。」

でも、一見してそんな博士並みに
頭が良さそうにも思えない。
不思議だよね、と美月は思う。

「そうだね。ほとんどのヴァンパイアは
何かの研究職に就いてる。」

亮はわりと他人事として話すが
自分は学問を修めることには
執着はないのだろうか。

「俺はね。現場に直結したことが
したいだけ。まあ賞平くんのやってる
生物学的な研究が絵空事とは言わないけど
俺の好きなことは違うから。」

美月の専攻も生物学なので
賞平のような研究職にも憧れた。
だが、美月は生徒を相手に知識を授け
他の生き方も教えていく教職を選んだ。
亮の言う現場に直結したことというものが
分かるような気がするのだ。

美月は亮に背中から抱きついた。
肩から首にキスして、なんだか自分も
亮の血を吸うような気分を味わう。
いつもなら、すぐにこっちを向いて
キスの10倍返しくらいしてくるのに
今日の亮はノリが悪いな。
どうしたのかと様子を窺う。

「み、美月。ナイフ。」

「あら。」

美月はズッキーニを刻んでいた
そのままのナイフを手にした
ままだったのだ。

お楽しみは、ズッキーニとパプリカと
ベーコンのトマトソースのパスタを
食べてから。ということになった。










とにかくイチャイチャハロウィン 小説版④

2017-11-12 00:00:00 | とにかくイチャイチャハロウィン小説版
「嫁に来て。」

亮は極めて真面目に
尚且つ鼻の下を極限まで伸ばしつつ
美月に語りかけていた。

「よめってなあに?おいしいの?」

美月は亮にまとわりつき
斜め下から彼の頬にキスしながら
返事をする。

亮と美月が出逢って
体で愛し合い恋に落ちて
ちょうど今日で一週間だ。
あの酔狂なハロウィンパーティから
曜日が一回りした。
それだけだったけれど
ふたりの間はもう何年も愛し合って
とろけきって融合しているようだった。

だからこそ、亮はこんな台詞を
吐いたのだが、美月はまだシナプスが
構築されていなかったようで
本当の意味を理解出来なかった。

亮はお仕置きとばかり
美月の頬を両手のひらで包んで
唇に唇で吸い付いた。

「確かに美味しいけど。」

亮は美月の唇を味わうと少し笑った。

「結婚してほしいんだけど。」

美月は重ねてのプロポーズに
ようやく脳内での情報伝達が正常に
機能し始めたようだった。

「けっ、こん。」

「美月はアルファとベータとも
上手くやってくれているし。」

あれから美月とコウモリ兄弟は
とても仲良しで、アルファもベータも
美月を亮の次に信頼し、大好きに
なったようである。
これも大きな決め手だったが
何より亮が、もう美月と離れるなど
考えも及ばないまでに彼女を愛して
しまったからなのだ。

「俺と、一生一緒にいてくれない?」

美月は黙って亮を見つめた。
亮は息を殺して返事を待つ。

長い沈黙。

時間にすればものの2~3分だったのだろうが
亮には1時間にも2時間にも感じた。

「亮はあたしなんかのどこがよかったの?」

亮はあまり深くは考えていなかった。
ただ、こんなに愛しく思った女は
今までいなかった。恋愛自体をそう
多く経験していない亮だったから
出逢いから時間を刻む毎に
どんどん深いところまで落ちるような
恋の仕方をしたのは初めてだった。
運命を感じたのだ。

だが、少し冷静になると
どうして美月も一緒の気持ちで
この出逢いに運命を感じていると
結婚の申し出を断りはしないと
手放しで思い込んでいたのだろうか。

結婚してくれる
ずっと一緒にいてくれると
信じて疑わなかったのは
どうしてなんだろう。

「もう、かわいくて仕方ないんだ。
全部が好きなんだよ。」

美月は少し表情を曇らせる。

「あたし、大人しくてかわいい女
なんかじゃないからね。」

亮は美月がなぜそんな風にいうのか
理解に苦しんだが、彼女の言うことに
ずっと耳を傾けていた。

「あたしは子どものころからずっと
男とも殴り合いの喧嘩をしてた。
負けたことなんかなかったよ。」

美月に初めて声をかけた、あの夜。
かけた台詞も悪かったけど
美月が首の飾りを必死に押さえながら
切った啖呵は、すごく可愛かった。

「ちっとも、かわいくないんだよ?
亮にはまだ分かんないだけなんじゃない?」

亮はなんだかホッとした。
美月は自分を、自分と同じように
好きでいてくれているとわかった。

「ねえ。美月。もう一度訊くよ?
俺と結婚してくれる?」

「ん………」

「美月は、俺を好き?」

「あん。好き、大好き!」

「愛してるよ。美月。結婚してくれる?」

「嬉しい!あたしも亮と一緒にいたい!」

美月はこの瞬間、この男には一生
敵わないと思った。
それは勝てないとか、負けたとかいう
そんなつまらないことではなく。
自分を真っ直ぐに見ていて
嘘がつけないというところだ。

「あたしを見つけてくれて、ありがと。」

「こちらこそ。美月がこんなに可愛くて
ありがと。」

ちょっと文法的にはかなり破綻した
返事をよこした亮だが、メロメロなのは
この上ないほど、よく伝わった。