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カメ吉の身の回りの色んな「お気に入り」をご紹介。共通のお気に入りが見つかるとうれしいです♪写真にもこだわっています。

【レビュー】SONY HX9V購入♪

2011年04月22日 | その他

※2011年8月21日に「背景ぼかし機能」について追記しました※

今年の1月に、まだ発売前のSONYのデジタルカメラ「HX9V」について書いたところ、
非常にたくさんのアクセスを頂きました。
ご覧いただいた皆様に感謝するとともに、遅ればせながら購入後のレビューをお届けいたします。
(長文です。どうかご了承ください)


↑左が今回購入したHX9V。右は愛用していたWX5です。
HX9Vは手に持つと写真で見る以上に大きく、重さもずっしりと感じます。


↑液晶画面の側。本体の厚みがかなり違い、液晶画面も左のHX9Vの方がより大きくなっています。
ただし印象としては表示される画像のキメの細かさはほぼ同等。どちらも鮮やかな色ですが、
「黒っぽい部分」が若干沈み気味で表示されるかな、という印象。


個人的な印象として、両機の違いは以下の通りです。

1:HX9Vは大きく厚みがあって重さもある。しかしこのずっしりした重量感のおかげで安定して構えられる。
  WX5はコンパクトなのは◎だがあまりにもカメラが小さすぎ、大人の男性だとカメラの四つ角の上下を
  親指と人差し指のみで挟み込んで撮影するというスタイルになりがち。
  この持ち方だと見た目にも素人っぽく、しかもシャッターを押す瞬間に手ブレしやすい。

2:HX9Vは右手の指がかかる部分にラバーグリップが付いているので構えたときに安定する。
  さらに左上にポップアップするフラッシュが付いているため、その部分を指で押さえないように気をつけると、
  自然に左手の手のひらをカメラの底の部分に添えるという、「カメラの構え方の基本形」となり、
  手ぶれしにくくなる。

3:HX9Vはモード切替ダイヤルが上面に移動したため、ダイヤルを回転させやすくなった。

4:HX9Vは上面に「CUSTOM」ボタンがあり、そこによく使う機能を割り当てることが出来る。
  カメ吉は「明るさ(EV補正)」を割り当てている。「プレミアムおまかせオート」の際も有効なのがうれしい。


・・・さて、説明はこれくらいにして、さっそく撮影した写真をご覧ください。
(ブログ用にサイズを縮小しています)


↑まずは空抜きの桜。「プレミアムおまかせオート」で撮影。

黒っぽい木の幹・うすいピンク色の桜・薄曇りの空・半逆光という、厳しい条件でしたが、
花びらのピンク色が白飛びすることなく表現されていて、空の色も自然です。
このような撮影条件なら、普通だと木の幹がシルエットのように黒っぽく沈み込んでしまいがちなのですが、
この写真では太い幹の表面が潰れることなくディテールが分かります。

一度のシャッターで数枚の露光を変えた写真を自動的に撮影し、カメラ内で合成などの画像処理を
行って1枚の写真にするというプレミアムおまかせオート。
このモードの効果が最大限に発揮された場面だったと言えそうです。

しかし、このプレミアムおまかせオートが悪い方向に働いてしまった場面もあります。
次の写真をご覧ください↓


↑東京・千鳥ヶ淵の桜です。
気づかない方もいらっしゃるかもしれませんが、私の目にはかなり違和感を感じます。
気になるのは画面の下半分。人々の部分が全体的に白浮きしてしまっていて、
まるで合成写真の作成に失敗してしまったようなのっぺり感。
素人がフォトショップなどで画像処理したらこうなった、というような雰囲気です。

一つ上、見上げた桜の木の写真のようにうまく作用すれば素晴らしい写真になるのですが、
完璧ではないようです。

同じような場所から「プレミアム」ではなく「おまかせオート」で撮影すると・・・↓


↑こんな感じ。桜の明るい色に絞りを合わせると、やはり画面の下半分の暗い部分は
それなりに沈みます。どちらが良いかは人それぞれ好みがあると思いますが、
私カメ吉はこちらの方が実際の見た目に近く、好きです。

さて、背景のボケ具合はどうでしょうか?↓


↑特段凝った撮り方をしたわけではないのですが、背景との距離が遠い条件で「少し詰めたサイズ」で
撮影すると、フルオートでもこんな写真が撮れます。
「背景ぼかし機能」は使わずに撮影しましたが、それなりに背景がぼけてくれました。
手前がコントラストの高い「菜の花」だったので、黄色い花を引き立たせることが出来ました。
※「背景ぼかし機能」で撮った写真は末尾で紹介※

もう一枚、背景をぼかした写真です。↓


場所は近所の公園。
花びらに接近して撮ると、自動的に「マクロ(接写)機能」が働きます。
ズームはワイド(広角)端で撮影しましたが、こちらの写真でも背景がうまくボケてくれました。
色合いも自然で、悪くない印象です。

それでは今度は羽田空港に移動します。
飛行機マニアではありませんが、なぜかテンションの上がる場所ですね
ここでは望遠機能をチェックしてみます。



↑羽田空港第2ターミナルの屋上展望デッキ。普通にオートで撮影すると、地面のグレーに
絞りが合ってしまうらしく、白い飛行機の機体は完全に白飛びしてしまいます。
カスタムボタンに割り当てた「明るさ(EV補正)」を使い、マイナス方向に補正して撮影したのが
上の写真です。画面のやや右奥、滑走路の近くに、左向きの機体が見えます。
その機首部分の上、海を挟んだすぐ上に、新しく建設中の橋があります。
たぶんこの写真では遠すぎてほとんど分からないと思います。

購入を決めた大きな理由の一つであるHX9Vの16倍ズーム機能。光学16倍でアップにすると
こんな感じになります。↓


↑どうでしょうか。。。
デジタルズームを効かせればもっとアップになりますが、画質は確実に悪くなります。
光学16倍で撮影しておいて、必要に応じてPCでトリミングした方が画質の劣化は少なくてすみそうです。
個人的にはコンパクトデジカメでここまでアップに出来れば十分満足です。

せっかくなので、HX9Vを使用して同じ展望デッキから撮影した写真を何枚かご覧ください。


↑C滑走路から離陸するJAL機。この写真も絞りをかなりマイナス方向にシフトして撮影しています。
サイズは最望遠ではなく、そこから少し引いた程度。
アップで見ると、かなりの速度で離陸しますが、明るい条件ならシャッタースピードが非常に高いので
ほとんどブレずに撮影できます。


↑光の当たっている白い機体と、手前の日陰になっている別の機体の尾翼部分。
普通なら手前の尾翼部分がもっと暗く写りそうな場面ですが、プレミアムおまかせオートが
ここでは良い方向に作用してくれました。潰れてしまわずに、青い色もよく出ています。


↑何となく戦隊ヒーローの顔にも見えてきますね


↑ズーム比が大きいので、テレ端・ワイド端だけでなく、様々なサイズで切り取ることが出来て
個人的には大満足です。

※以下2011年8月21日追記※
最後に、SONYのデジカメの標準装備とも言える「背景ぼかし機能」について見てみます。
本来のボケとは違い、ソフトによる画像処理で自動的に背景のボケを作り出す機能です。
ひとまず写真をご覧下さい↓


この機能、食べ物を撮影するときには特に効果を発揮します。

色んな方のブログで料理の写真をよく見かけますが、携帯電話のフルオートで撮った写真は
不鮮明でしかも青っぽく写ることが多く、あまり美味しそうに見えないこともしばしばです。

上の写真はどうでしょうか?何となく雑誌に載っている写真のようにも見えませんか?
HX9Vのカスタムボタンに「明るさ(EV補正)」を割り振り、+2目盛り程度の露出補正をかけます。
その上で、料理を斜め手前から奥行きのある角度で撮影します。
光は窓からの自然光が最適です。
真上から撮影すると、背景はぼけないのでご注意下さい。

もう一枚↓


おそばの写真です。これも同じく窓から入る光を活かして明るめに撮影しました。
手前と背景に距離の差があると、この写真のように「背景ぼかし機能」が上手く働きます。
外光は「順光」ではなく、「斜め後ろからの逆光」が効果的。
ちなみにこのおそばの写真は、右上に窓があります。そして、おそばの左側にメニューの白い紙を
立てかけることで光を反射させ、そばの左側が暗くならないようにしています。

ちょっとした工夫ですが、大げさな一眼レフを使わなくてもこのように美味しそうに撮れるのは
HX9Vのすごいところだと思います。

今回はレビューできませんでしたが、ハイビジョン動画も非常に高画質。
手ぶれ補正の性能が非常に良く、まるでステディカムで撮影したように見えるドリーショットも
比較的簡単に撮影することが出来ます。

ただし多くの方がレビューで触れているとおり「MOVIEボタン」のクリック感が全くなく、
しかもボタンを押してから録画開始まで数秒間待たされるため、不安になって何度も押しているうちに
撮影チャンスを逃してしまうことがあります。この辺りはSONYの詰めが甘い!と言わざるを得ません。


【結論】
カメラのサイズがかなり大きいため、女性や子供にはあまり向きません。
ただし、大人の男性であれば手の大きさにしっくりとなじみ、かえって良いのではないでしょうか。
様々なレビューで「画像ののっぺり感」が指摘されていますが、これは今回のレビューでも触れたとおり
プレミアムおまかせオートの作用が悪い方向に作用してしまった結果なのだと思います。

液晶画面が高画質なので、撮影直後にプレビューして「なんか変だな」と思ったら、設定を変えて
撮影してみてはいかがでしょうか。

基本的に、カメ吉オススメのカメラです。

SONY デジタルスチルカメラ Cybershot HX9V 1620万画素CMOS 光学x16 ブラック DSC-HX9V/B


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2 コメント

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動画モード (よし)
2011-04-24 10:14:50
始めから動画モードにしておくと録画はすぐ開始されます。私は動画(購入目的は動画)を撮るときには動画モードに切り替えて使っています。動画も強調されたところがなく自然な色で気に入っています。液晶はHX100Vのようなマルチアングルに出来ないのですかね。日差しが強いと全く見えません。録画ボタンはシャッターボタンの後ろあたりに置くか、モードダイヤルの真ん中に置く手もあるかと思います。多少の不満はありますが”キング オブ コンデジ”だと思います。
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>よしさん、 (カメ吉)
2011-04-25 22:55:08
コメントありがとうございます!カメ吉です。
なるほど。コメントの通り試してみました。

◎写真のモード→MOVIEボタン=動画撮影開始まで5秒くらい
◎動画のモード→MOVIEボタン=動画撮影開始まで1秒くらい

・・・ということで、大きな差がありました。
よしさん、アドバイスありがとうございました。ますますこのカメラが気に入りました♪
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