かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

国内総生産的風景2

2006年04月02日 | 数の風景
 国内総生産がそのままその時代の風景に表れているような気がした。見渡せば、身につけている服もカバンも、スーパーの野菜や肉も、建築木材も、衣食住ともに輸入品があふれている。街を歩けばどこにも生産者の顔は見えない。以前「消費者が現場をみない」と書いたことがあるが、生産者が廻りにいないんだから仕方ないのか。思想にも経済にもあまりにも疎く、いい加減な事を言っているかもしれない。いい加減ついでに話を続ける。
 失業率が4%程度で少しずつ上向いているとニュースで聞いた。現在就業人口は6200万人。100人いたら46人が仕事をし、4人が失業者、50人が扶養者ということになる。1人が、2人分を稼いで生きている計算だ。
 昔なら100人が食っていくために100人が働いていればよかった。教育普及と技術進歩によって50人が働けばよくなった代わりに資本家と失業者が生まれた。さらに技術進歩が進めば100人が食っていくために10人しか働かなくてすむようになる。
 資本主義経済は人件費を減らす方向にそもそも向かっている。だから反して設計屋は貧乏一直線。失業率なんて景気調整程度の役割しかもっていない。失業者なんて呼ばないで、楽観的に解釈すれば世の中は明るくならないか。

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