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報国寺

 『報国寺』は、臨済宗の寺院となり、山号は功臣山といいます。開基は源義家の遺訓(※)で有名な「足利家時(1260年~1284年)」(別に上杉重兼の説もあり)となる足利氏ゆかりの寺となります。なお、開山は、「東帰集」の著者である仏乗禅師(天岸慧廣(1273~1335年))となります。
 開山と開基の生没年からもわかるように、創建された時期については、1334年とも、また建長年間(1249年~1256年)とも云われ、いまひとつはっきりしていません。


※「源義家の遺訓」
 室町時代に成立した「難太平記」によると、源義家が7代後に生まれかわって天下を取るという置文が足利家に代々伝わっており、「報国寺」開基と云われる足利家時は、まさにその7代目にあたりますが、時は北条家の勢いがまだ盛んであり、家時は、まだその時期でない事を嘆き、八幡大菩薩に祈願し、3代後に託して自害したとあります。
 そして、その3代後こそが、室町幕府を建てることになる「足利尊氏」となるわけです。
 よく出来た話となっております。^^


「山門」





「本堂」




「供養塔」・・・1333年の新田義貞による鎌倉攻めの際、由比ヶ浜に埋葬されていた北条・新田方双方の戦死者の遺骸を、ここに改葬し、その供養をおこなったものとなります。
 


「報国寺の竹林」・・・「報国寺は」竹の寺とも呼ばれるだけあって、2000本余りの孟宗竹の竹林は見事です^^



「休耕庵(茶席)」
 竹林の一角には茶席が設けられております。抹茶を頂きながら、素敵な竹林を眺め、微かに聞こえる滝の音を愛でつつ閑寂なひと時を過ごせますよ^^。自分のお気に入りの場所でもありますね。



「抹茶」・・・500円なり。



 このように見事な竹林が、訪れる人達の心を大いに癒してくれる一方で、『報国寺』は永享の乱の悲劇の舞台でもあります。
 永享の乱(1438年~1439年)では、この「報国寺」は、室町幕府に反抗した鎌倉公方「足利持氏」の長男「足利義久(1426年~1439年)」が自害した場所となります。


「足利義久自害の画」・・・わずか14年の生涯でした。




「足利一族の墓」・・・「足利家時」や「足利義久」等、足利氏一族の墓があります。



「行き方」
①バス(鎌倉駅東口より)
京浜急行バス24番系統「鎌倉霊園正門前太刀洗・金沢八景駅」行きで「浄明寺」バス停下車、鎌倉駅方面に少し戻り、「報国寺前」の交差点を左折


「報国寺前」の交差点を左折します。



『報国寺』
住所:鎌倉市浄明寺2-7-4
電話:0467-22-0762
拝観時間:9:00~16:00
拝観料金:境内無料
       竹の庭(200円)
       抹茶(500円)



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