震災復興事業と雇用対策の結合を! 全ての失業者に仕事を!

在日米軍「思いやり」予算に反対し、全ての労働者が安心して働き、生活できる「あらたな社会のしくみ」創りを目指して闘います

第40回釜ヶ崎越冬闘争支援連帯集会のお知らせ

2009年11月27日 | 日記

12月13日 日曜日

午後6:00時より

ふるさとの家にて


釜日労のブログ-地図 1 釜日労のブログ-地図 2

     1.JR環状線,南海本線 新今宮駅下車      三角公園そば    

     2.市営地下鉄 御堂筋線,堺筋線 動物園前駅  西成消防署海道出張所隣

     3.市営地下鉄 四つ橋線,花園町駅下車   

     4.南海高野線 萩ノ茶屋駅下車       


釜ヶ崎越冬支援連帯集会への呼びかけ

安心して働き、生活できる釜ヶ崎を求めて闘う第40回釜ヶ崎越冬闘争に一人でも多くの仲間たちの結集を呼びかけます。

自民党‐小泉政権下で進められてきた市場原理主義、新自由主義の崩壊と破綻は、ここ日雇労働者の街-釜ヶ崎を、失業と野宿が固定化した、絶対的失業‐野宿-福祉の街へと変えました。

日雇労働市場としての釜ヶ崎の求人は、昨秋より悪化・激減の一途をたどり、今春、年度初めから例年の半分以下しか求人がない状況が続いています。“働きたくとも仕事がない”それはここで暮らし、生きるものにとって、シェルターの利用、あるいは野宿の常態化を意味し、夏の炎天下を、秋の冷たい雨に打たれて、冬の北風に身を震わせながら、公園から公園へ、教会から教会へと炊き出しに食を求めて長い列を作るしかすべがないことを意味します。高齢化し、思い通りにならない自分の身体、就労から拒否され、奪われ続けた労働、社会保障からの長い間の門前払い、それが釜ヶ崎の風景と化しています。

釜日労・反失連は、昨年の越冬闘争以降、この間の状況を打破すべく対市、対府闘争を強めています。そして実行委員会に結集する全ての団体・個人も、この状況を切り開くために様々に活動を強め、様々な共同を模索しています。この厳しい社会状況から脱却する唯一の武器は団結すること、スクラムを組み、おのれの力で世界を変えてゆくこと、これだけが釜ヶ崎労働者に残された手段です。

構造的不況が深まり、官僚主導による市場原理主義的社会システムの崩壊が、昨秋以降の金融危機に端を発した不況の本格化の中で、「寄せ場の全国化」と言われるように一挙に拡大し、失業・野宿問題が全国的な政治問題として浮上してきました。

高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降これまで景気の調整弁としての、産業構造の転換に伴う失業者を受け入れてきた建設業界自体が疲弊しきり、その機能を失っている中で、新自由主義・市場原理主義路線の下、生き残りと肥大化をもくろむ資本は、派遣事業法を使って労働者を更に「自由」に搾取し、不況の声を聞くと同時に、景気の調整弁として寒空に放出しました。

旧来の社会保障制度、雇用・就労の仕組みがことごとく崩壊し、官僚、政党・政治家、学者、既成の労働運動がその方向性を指し示す事の出来ない時代に突入した、ということだと思います。

こうして、高度経済成長の終焉-バブル崩壊以降、新たな社会を目指して「改革」を求めてきた労働者・市民は前の総選挙で、官僚主導の市場原理主義に基づく自・公政権にNOを突きつけ「生活が第一」とする民主党を中心とする連立政権に歴史的勝利を与えました。

この新政権に、アメリカはその圧力を強め、旧来の政治勢力は巻き返しを図り、官僚はその利権を維持しようと抵抗を強めることは必至であり、すでに始まっています。

このような状況の中で、われわれは、新政権に甘い期待を寄せ、身を委ねることなどは出来ませんが、大きな社会転換を推し進めることが出来る可能性を否定することも出来ません。不断にブレる新政権に対して、闘争陣形を強め、私たちの側に引きつけていくことが何より大事です。

55年体制下や自・公政権下とは異なる質の闘いが求められています。ただ資本や行政を糾弾し、批判し、「正義」を叫び、求めるだけでは旧来の崩壊した社会システムに期待し、美化することでしかありません。

資本主義の下で創られてきた、社会のしくみ、利益第一の職業、生活スタイル、考え方の中に、私たちの未来をみることは出来ません。

運動などをとうして、具体的な要求を、現実に獲得しつつ、新たな社会の仕組みを創っていく試みを積み重ね、労働者・市民、自らが社会の主人公になるための、訓練をし、力を身につけ、陣地を獲得してゆくことこそが、安心して働き、生活できる未来を切り開く道となるのではないでしょうか。

釜の闘いは一時期の停滞的状況の時に終わりを告げ、あらたな闘いへ踏みだしました。より労働者・市民が活き活きと働き、生活できる「あらたな社会のしくみ」を創り出すためにともに闘いましょう。

私たちは、なかまたちの命を守る越冬闘争を通じて、多くの労働者・市民の皆さんとの結びつきを創り出すものとして、今回の第40回釜ヶ崎越冬闘争への参加を、多くの皆さんに呼びかけます。

40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会


第40回釜ヶ崎越冬闘争 第一弾

2009年11月13日 | 日記

越冬闘争第一弾! 衣料放出!!

1114日 朝8:00am

医療センター前にて冬物のカンパ衣料を放出します。

防寒着や下着などなど

全国の心ある皆さんより寄せられたカンパです。

よろしければご利用ください。

 

40回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会

釜ヶ崎日雇労働組合

NPO釜ヶ崎支援機構


釜日労通信 「釜ヶ崎解放」11月5日号

2009年11月05日 | 日記

ヤカラによる分断策動を許さず、

 新政権に公的就労を創らせよう!!

 釜ヶ崎の皆さん! 冬の寒さも本格化する中、釜ヶ崎では、アブレ(失業)地獄がますます深まり、『「釜」の底が抜けた』状態になっている。こうした中、野宿をしている状態仲間や、シェルターを利用している仲間の生活保護申請が急増してきた。

 大阪市では、生活保護費が全予算の15%を越え、実に20人に一人が生活保護で暮らしている。西成区に至っては、20歳以上の成人11万人のうち、昨年は、2万1千世帯、今年に入ってからは、2万3千5百世帯と、4人に1人が生活保護となっている。不況の深まりの中、生活保護が急増し続ければ市の財政がパンクするのは目に見えている。

 平松大阪市長は、こうした現状に根を上げ、「国の責任で何とかしろ」と言っているが、その通り!新政権にきちんとした対策を求めていかなければならない。 新政権に公的就労を創らせよう!

 オレ達は、この不況を先取りする形で、バブル崩壊以降深まったアブレ地獄の中で、失業-野宿の増大の中で、反失業闘争を闘いの中心にして闘い抜いてきた。多くの釜ヶ崎の闘う仲間とともに「反失連」(*1)を結成し、センター夜間解放闘争や野営闘争を闘い抜くことによって、「ホームレス自立支援法」(*2)を創らせ、「野宿は国の責任」であることを認めさせてきた。

 そして、その成果の上で、NPO釜ヶ崎を創り、「特掃」(*3)やシェルター(*4)を闘い取ってきた。職安を軸とした、旧来の社会システム、釜ヶ崎の就労システム(*5)が、不況の深まりの中で、完全に崩壊した現実をしっかりと見据え「新たなしくみ」を創り出してきたのだ。

 確かに、こうした取り組みは、まだまだ不十分であり、「とりあえず生保へ」という仲間も多くいる。しかし、就労と結びつかない生活保護のあり方で、就労意欲すら奪われた層も大量に生み出されている。前に述べたように、これまでのような、セーフティーネット=生活保護路線は、この先パンクすることが目に見えているのだ。

 こうした中、「生活第一」という新政権の登場はチャンスであり、それを生かして、「新たなしくみ」創りを更に推し進めていかなければならない。具体的には、「特掃」を週三回以上(*6)にさせること、更には、55歳以下の若い仲間たちの「仕事のしくみ」を創り出していくことであり、公的就労を創り出すための予算を国に創らせていくことだ。

 こうしたことは一地方自治体では出来ない。国の責任として、新政権に要求を突きつけていこう。生活保護の金を増やすのではなく公的就労創りに使わせていこう。われわれがこの闘いに勝利してゆくためには、何よりも釜ヶ崎労働者全体の団結が必要だ。そして、この不況に苦しむ全国の仲間との連帯が必要だ。

 残念なことに、釜合労-稲垣は、「テントは自由の証」と主張し、国に失業-野宿の責任をとらせるのではなく、野宿を固定化し、不況の深まりの中で、ふだんに野宿へと追いやられる多くの非正規労働者や、正規労働者に、野宿を勧める運動へと行き着いてしまった(第一の罪)。

 そして、新たな情勢の中で、旧来からの「寄せ場主義『釜ヶ崎主義』」と、「市民社会主敵論」を全面化させ、NPO釜ヶ崎の「仕事づくり」に、ウソ八百を並べ立てて難癖をつけ、「特掃」つぶし、シェルターつぶしに全力を費やしている(第二の罪)。

 さらには、オノレが釜ヶ崎の外から自家用車で通勤していることを棚に上げて、「NPO従業員は釜に住んでいませんよ。仲間じゃありませんよ」、シェルターのスタッフに、土建労働者よりも派遣労働出身者が多いことをさして「番犬」「糞バエ」呼ばわりをして、「NPO職員は日雇いではなく、常庸で、失業保険を貰った」などと、常用労働者と日雇い労働者の分断を図っている(第三の罪)。

 この三点を見るだけでも明らかなように、失業-野宿の原因をつくった国や経済界と闘うのではなく、現状を固定化しようとし、労働者の「新たなしくみ」創りに反対し、労働者間に分断を持ち込もうとするなど、釜合労-稲垣は、まさに反動に転落してしまっている。こうしたヤカラの分断活動に抗してともに闘おう。

 更には、アブレ地獄につけ込み、賃金不払いや、労災のモミ消しも増えてきている。先日の奈良の業者による賃金未払いも、元請け業者にきちんと清算させた。また、満期近くなると、現場で追い回したり、飯場内で意図的にアブレさせ、トンコ(*7)させる悪質業者も増えている。こうした業者を許さず、仲間たちの団結でやっつけよう!

 

*1. 釜ヶ崎反失業連絡会=釜ヶ崎就労・生活保障制度を実現をめざす連絡会

*2.「ホームレス自立支援法」は野宿生活をせざるをえない状態を初めて、それまでの「自己責任論」ではなく「国の責任」と認めた点で画期的である、と同時に、この法を根拠として様々な自立支援策の予算が組まれている。例えそれが不十分であっても、多くの野宿者が自立へ向けそれを利用し、現在も役立てていることは事実である。反面、公園や駅、路上などからの追い出しに使われると反対する人たちもいる。

*3.大阪市、大阪府が行なっている釜ヶ崎の高齢日雇い労働者向け就労事業。 55歳以上の労働者が年に一回登録し、輪番制で公園や道路、行政の所有する空き地、建物の草刈り、清掃、ペンキ塗りなどの軽作業を行なう。一日200人前後、賃金は手取り5700円。月に3~4回ほど。

*4.夜間緊急避難所。5時半から翌朝5時までの無料宿泊施設。二段ベッドにふとんの変りのキャンプ洋銀マット、毛布が夏は2枚、冬は4枚という劣悪な宿泊施設。それでも露宿よりは寒さをしのげるだけまし。

*5.釜ヶ崎の求人業者が職安法違反の派遣業者=人夫出し=口入れ屋であったことから職安が直接紹介を出来ないので、建労法をつくり、半官半民の「労働センター」に登録・管理させ、「相対方式」の紹介と称して業者に直接求人させ、建設業界等の要請に応えた。現在では不況の深まりで労働力需要が落ち込み、釜ヶ崎の労働センターが労働市場として機能せず、政策的に釜ヶ崎に集められた大量の労働者が、高齢化し、大量の失業者軍となってしまっている。

*6.週三回働くこと=月に13回以上働くことが出来れば、日雇い雇用保険の□が出来、賃金収入と保険金収入(1日4100円、月最高13回)で生活保護並みの収入を得ることが出来る。

*7.「追い回す」=あれやれ・これやれと休む間もないほどせわしなく仕事をさせること。  「トンコ」=現場や飯場を、賃金の清算もせず、逃げ出すこと。