チャンス

2006-07-30 13:38:28 | コメディ
ピーター・セラーズ主演の1979年の作品。彼にとって晩年の作品となる。原題は「BEING THERE」

前に「ピーター・セラーズの愛し方」を観て、
彼がこの作品にずいぶん思い入れがあったように描かれていたので、
借りてみようと思ったわけです。

お話は、あるお屋敷の庭師チャンスが、
その老いた主人が亡くなったことにより、
職と家を喪うところから始まる。

彼は生まれつき頭が弱いようで、
物心着いたころからこの屋敷で育ち、外界を知らずに、
ただテレビだけを観て育ったような男。
そんな人物がふらふらと外へ出るや、かるい交通事故に遭ってしまう。
しかしラッキーなことに、その相手が経済界の重鎮の奥様だった。
亡きご主人さまのお古を着て、物腰がやわらかな彼のことを、
みなは事業に失敗した経営者だと勘違いし、
彼の庭師としての言葉も勝手に意味深長な言葉だとして、
大統領なども巻き込ながら、まつりあげていってしまうさまを描く。

「フォレストガンプ」のような感動的な感じの話かな
と思っていたけれど、ジャンルはブラックなコメディなのでしょうね。
ピーター・セラーズにとっては演じがいのある役だったと思いますが、
ストーリーとしてはそれほどといった感じで、
観ていて「ワハハ」と笑うより、
あとで思い出し、心温まるような調子で「フッ」と笑ってしまう
といったほうがいいでしょうか。

最後の、チャンスが池の上を歩くシーン、
あれは彼が天使(みたいなもの)だったということなんですかね?
ならばラファエルへのメッセージも納得だが。。。

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