kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ライフ イズ コメディ! ピーター・セラーズの愛し方

2005年04月17日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:4月17日
映画館:サロンシネマ
パンフレット:B5版700円。監督、ジェフリー・ラッシュ、シャーリーズ・セロンのインタビュー掲載。インタビューはなかなか示唆に富んでいて面白い。

■ハイル・ヒットラー!!ウッ、この!この!この!この!この!
映画好きが最もよく聞かれる質問「一番好きな映画は何ですか?」に、「博士の異常な愛情」って答えている私にすれば、ピーター・セラーズの伝記映画というだけで、楽しい映画。おまけに60~70年代の映画の再現が素敵です。

ジェフリー・ラッシュお家芸、実在の人物モノですが、これがもう似てる、似てる。すでに私の頭の中では、ピーター・セラーズの映像とラッシュの映像がゴチャゴチャになっています。
さらに劇中の人物の心中をピーター・セラーズ(ジェフリー・ラッシュ)が真似して語るという複雑な入り子構造なんですが、セラーズ自身が演じたそういう映像があるとしか思えない位、似ている。

って、未見の人には何が何だか分かりませんよね。そうなんです。たとえ見たとしてもピーター・セラーズの映画を見ていない人には、面白さがさっぱりな映画なのです。ファンのファンによるファンのための映画。やりすぎだって。

だから、もちろん一番楽しいのは、「博士の異常な愛情」の撮影のくだり。
「シャイニング」ばりのキューブリックの登場、再現された防空指令部と「Hi,There」水爆(ケン・アダムスのあのセット、いいなあ・・・。)、ストレンジラブ博士の異常な登場などなど
「ラッシュ演じるピーター・セラーズがキューブリックの真似をしてMAD理論と演技について語る」という狂ったシークエンスだけでも一見の価値がありました。(普通の人には縁遠いけど)

■クズ男!
私生活のセラーズは、才能と財産はあるけど、絶えずテンションが高く(ギャグ漫画家やコメディアンでテンションゆえ精神を病む人って多いけど、まさにそのまんま。)マザコン。さらに女好きで、わがまま、かんしゃく持ちとヒドイ男。

中でも怒り狂って、子供にやつ当たりするシーンは、イタイものがありました。
って話をウチの奥さんにしたら、「最近、あなたにカブる登場人物ばかりじゃない?」(苦笑)

ところでスパイク・ミリガンを演じたエドワード・チューダー・ポールって、アレックス・コックスの常連さんだった俳優。久しぶりで嬉しかった。(って、誰にも分からんよね。)

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