kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

カールじいさんの空飛ぶ家(3D、日本語吹き替え版)

2009年12月12日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:12月4日
映画館:バルト11
パンフ:ディズニーサイズ600円

毎回、ピクサー・アニメは新作を楽しみにしているのだが、今回は3D仕様となれば、たとえ、おひとりさまでも見るのだ。

本作は最初のシークエンスが素晴らしいと評判なのだが、確かに最初の10分で、エモーションの90%を使いきってしまう。
カールじいさんの家が朝日を浴びてカラフルに輝く風船とともに飛び上がるシーンなど普通の映画ならクライマックスに持ってきそうな出来映えだ。
もう、ぼろぼろと涙を流してしまった。

おもしろいことに目的地には意外とアッサリと到着し、その後は予想だにしない展開になる。このあたり、前回の「ウォーリー」もそうだったけど、伏せ具合というかマーケティングの巧みさを感じてしまう。

今回、印象に残ったのが、布地の表現力の豊かさ。カールじいさんのシャツやネクタイ、家のカーテンなど、これまで見たことも無いような・・・いやいや、まるで本物かのように見えてしまう。

また、音楽が素晴らしくいい。単なるBGMではなく、登場人物の感情の一部として成立している。「アニメはパントマイムなので、音楽が重要。」と言ったのはレイ・ハリーハウゼンだけど、その見本のようだ。

さて、ストーリーの最後は、人生では新しい何かを得るためには、これまで固定観念を捨て去らなければならないというピクサーらしいオチとなる。晩年間近いカールじいさんにはなかなかキツいかな。

ところで、「カールが新婚生活で塗りたてのポストにあやまって手形をつけてしまう」というくだりをウチの奥さん、情無用のジュンコにしたら・・・
「そんなもん、普通、許されるわけないやろ~。すぐ塗り直しじゃぁ。笑顔ですまされるのはディズニーやからや!」と手厳しくツッコまれました。

あっ、書き忘れそうでしたけど、ツボを押さえた3D描写も良かったですよ。

おまけ:「カール自走さんの空飛ぶ60センチ砲弾」なんて、どうでしょう?
題名:カールじいさんの空飛ぶ家
原題:UP
監督:ピート・ドクター
声の出演:飯塚昭三(いいぞ!)、立川大樹、大木民夫

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