kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

マチェーテ

2010年11月14日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:11月14日
映画館:バルト11
パンフレット:出版されているわけがない。

2週間ほど前の会話。

ウチの奥さん:あのいかつい顔した人の映画見に行くの?
ワタシ:「マチェーテ」かいな。
ウチの奥さん:そう、それ!
そんなマニアックなところで意見の一致を見ても・・・。

ダニー・トレホの顔を一番最初に覚えたのは、確か「アナコンダ」。早くは「暴走機関車」のボクシング・シーンに出ていたそうだけど、殴り合っていたジョン・ヴォイドが年寄りになってきたのに比べ、こちらはまだまだ現役。

元々、「グラインドハウス」(「プラネット・テラー」「USA版」)に挿入されたニセモノ予告編が発端の本作。ダニー・トレホが「デスペレード」の殺し屋ファッションのまま、無骨な元捜査官役を好演・・・って、素でセリフ言っているだけじゃん!(笑)

オープニング・タイトルもいつものようにギターのリフに、「TROUBLE MAKERS」のロゴが炸裂!原色背景にモノクロ画像というマカロニなタイトルにワクワクしてくる。
ロドリゲスの映画はいつも最初の方は景気が良く、そのまま腰砕けになる欠点があるが、今回は高いテンションが維持。楽しいじゃないか。

細かいシーンをフェイク予告編に合わせるために、あえてムチャクチャなストーリー展開で突っ走るなんて、生真面目と言うか、ある意味、志の高ささえ感じる。

ロドリゲス・トリビアもいつもの通りで、悪役の名前ブースはテキサス出身の俳優パワーズ・ブースから来ているんだろうし、敵の本拠地前で改造車が勢ぞろいするシーンは「マッド・マックス2」。ロドリゲスのジョン・カーペンター愛も相変わらずで、ミシェル・ロドリゲスのアイパッチ姿やリンゼイ・ローハンが振り回すサイレンサー付きマック10はもとより、マチェーテが武器を確認するシーン回しが、まんま「ニューヨーク1997」と一緒なのに大笑い。(もちろん、劇場で笑っているのはワタシひとり・・・)

ダニー・トレホ主演で好き勝手な映画が撮れるのも、ロドリゲス監督が何でも自分でやってしまうから。映画の出来映えはともかく、外野の声を気にせず、やりたいことができるロドリゲスの起業家精神は尊敬に値するよ。

残念なのは、肝心のフェイク予告編が上映されないこと。本編の前後いずれかにぜひ挿入して欲しかった。

ところで、登場人物の1人がジャンゴで、メキシコ人嫌いの私兵軍団のリーダー、ドン・ジョンソンの役名が「ジャクソン」。「続・荒野の用心棒」への目配せもうれしいね。(と思う。)






題名:マチェーテ
原題:MACHETE
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ダニー・トレホ、ミシェル・ロドリゲス、ジェシカ・アルバ、ロバート・デ・ニーロ、トム・サヴィーニ

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