日時:2月23日
映画館:広島市映像文化ライブラリー
フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー映画特集の1本で、1969年のカンサス・シティの警察を描くモノクロ映画。
警察に持ち込まれるのは、夫婦ゲンカ、暴行、売春婦の摘発、酔っぱらい、迷子などなど、実に様々。(しかも、事件のほとんどが黒人の低所得者層絡み。))間近でカメラが回される当事者は文句も言わないし、当然、モザイク処理もされていない。
三面記事のような事件ばかりだが、その生々しさが面白い。取り調べを受けているチンピラが「おまえらがデスクワークしている間、ヴェトナムに行ってたんだ。」とかみつくと、刑事の方が「オレは朝鮮戦争で戦っていたんだ!戦場のことをお前が言うな!」と逆ギレする展開、リアルだ。
考えてみれば、この時代の大ニュースにならないドラマチックでもない事件の映像って、あまり目にすることがない。映画もこの頃まではスタジオ撮影が中心だから、カメラが屋外に持ち出された1969年の本当の街角の映像なんて、ある意味、新鮮に映った。(近いところで言えば、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」か。)
警官も60年代とあって、乱暴と言わないまでもやることが手荒だし、安月給に愚痴をこぼし、内輪で口論まで始めるあり様。警官の制服やパトカー、事務所のディテールなんかいいなあ。(ミスター、最高にいいよ。)
ワタシは英語ができないが、生々しい会話はニュアンスも含めて、理解したかった。警官の聴き取りに対してバアさんが「このバーニーがね、よく酔っぱらうのよ、そう、いつも、酔ってんの。このバーニーは」と何度も同じことを繰り返すさまなんて近所のオバチャンそのものだし、その感覚をネイティブとして楽しみたかった。
フレデリック・ワイズマンは他にも多くのドキュメンタリー映画を撮影している。アホな娯楽映画に損したと思うくらいなら、これらドキュメンタリー作品でアメリカの時代の息吹を感じたい。
映画館:広島市映像文化ライブラリー
フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー映画特集の1本で、1969年のカンサス・シティの警察を描くモノクロ映画。
警察に持ち込まれるのは、夫婦ゲンカ、暴行、売春婦の摘発、酔っぱらい、迷子などなど、実に様々。(しかも、事件のほとんどが黒人の低所得者層絡み。))間近でカメラが回される当事者は文句も言わないし、当然、モザイク処理もされていない。
三面記事のような事件ばかりだが、その生々しさが面白い。取り調べを受けているチンピラが「おまえらがデスクワークしている間、ヴェトナムに行ってたんだ。」とかみつくと、刑事の方が「オレは朝鮮戦争で戦っていたんだ!戦場のことをお前が言うな!」と逆ギレする展開、リアルだ。
考えてみれば、この時代の大ニュースにならないドラマチックでもない事件の映像って、あまり目にすることがない。映画もこの頃まではスタジオ撮影が中心だから、カメラが屋外に持ち出された1969年の本当の街角の映像なんて、ある意味、新鮮に映った。(近いところで言えば、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」か。)
警官も60年代とあって、乱暴と言わないまでもやることが手荒だし、安月給に愚痴をこぼし、内輪で口論まで始めるあり様。警官の制服やパトカー、事務所のディテールなんかいいなあ。(ミスター、最高にいいよ。)
ワタシは英語ができないが、生々しい会話はニュアンスも含めて、理解したかった。警官の聴き取りに対してバアさんが「このバーニーがね、よく酔っぱらうのよ、そう、いつも、酔ってんの。このバーニーは」と何度も同じことを繰り返すさまなんて近所のオバチャンそのものだし、その感覚をネイティブとして楽しみたかった。
フレデリック・ワイズマンは他にも多くのドキュメンタリー映画を撮影している。アホな娯楽映画に損したと思うくらいなら、これらドキュメンタリー作品でアメリカの時代の息吹を感じたい。
題名:法と秩序 原題:LAW and ORDER 監督:フレデリック・ワイズマン |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます