kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ゾディアック

2007年06月22日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:6月17日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版700円。文字情報が多し。パンフレットとしては珍しい右開き。

クルーズ客船などに搭載されているボートはそのメーカー名から「ゾディアック」というのですが、以前職場で「ゾディアック」と表記すべきか、「小型ゴムボート」と表記すべきか揉めたことがありました。
その席上「ゾディアックってアメリカの連続殺人犯の名前ですよね。」などとほざいて顰蹙をかったのは、言うまでもなくワタシです。

さて、劇中上映されていた「ダーティーハリー」のスコーピオンのモデルともなったゾディアック事件をある意味、変化球で捉えたこの映画、2時間30分以上という長尺にも関わらず、前半後半の巧みな語り分けによって、長さを感じさせない。

全編を通して、ゾディアック事件を追う人々(マスコミや刑事)を描くことで側面から事件を再現している訳だけど、事件の当事者をあまり前面に出さないことで物語をより身近(変な言い方だけど)なものにしている。

もっとうがった見方をすれば、マスコミや刑事側の変化がアメリカの時代の変化であるとも言えるような気がする。それぞれが微妙に、そして確実に人生を狂わされていく訳だけども、まさにそれが70年代以降のアメリカそのものではないのだろうか。

キャスティングも70年代的ないい顔を集めている。徐々に深みにはまっていくジェイク・ギレンホールはなかなかいい味だし、酒(と薬)に溺れるロバート・ダウニーJRは私生活の延長、保安官がイライアス・コーティーズ。これぞ、彼の正しい使い方だ。(笑)
女優陣はクロエ・セヴィニーに、クレア・デュバル!最高だ。クロエ・セヴィニーとの生活を棒に振るなんて、ギレンホールくん、どうかしているぞ!

いらつくような雨ばかりの景色は「セブン」以来。どうして、この監督は神経を逆撫でしながら、魅力的な映像を撮れるのだろうか?

ところで、話の要の暗号だが、置換式の暗号なんて基礎中の基礎じゃないか。それが解読できなかったFBIもCIAも軍もなにか間違っていないか?

K□BB○□BB
RSDNX△ +○DDHVSN K□BBK□BB

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1 コメント

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クロエつながり (kamacci)
2007-06-23 23:36:27
多分、クロエ・セヴィニーのクロエつながりで、トラバが来ているのだと思うのですが、クロエのワンピも財布もあまり関連が無いような・・・

いっそ、クロエ・ウェブ関連のブログあたりから、トラバが来るとビックリするのですが。

クロエ・ウェブって誰かって?
「シド・アンド・ナンシー」のナンシーじゃないですか。(あと、「ツインズ」にも出ていたね。)
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