kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

127時間

2011年07月01日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:6月29日
映画館:シネツイン新天地

アウトドア青年アーロンは、週末、思いつきトレッキングにしゅっぱーつ。ブッチ&キャシディのワイルドバンチゆかりの砂漠の渓谷で、岩場を歩き、谷間を這いずりまわる。

砂漠と岩場と山歩きが好きなワタシは、このオープニング・シークエンスだけで、その臨場感にワクワク。こんな荒野に行きたい行きたい行きたい。このまま映画が「127時間」続いても楽しめたかも知れない。

そんな一部の特殊な観客は放っておいて、荒野のど真ん中にある谷間で、早々に落石発生。後にアーロンが述べるように、運命的か天文学的な確率で腕を挟まれ、身動きが取れなくなってしまう。ここでタイトル「127hrs」

<以下、ネタばれあり>
ここから脱出に向けた懸命の努力を続けるのだが、体力は徐々に消耗、飲み水なし、連絡手段なし。過去を振り返っているうちに幻まで見るようになり、遂に最後の手段としてポケットナイフで自ら腕を切断し、脱出を図る。
このラストの切断場面が壮絶だし、最初の荒野のシーンが良かっただけに、後日、真ん中の四苦八苦するシーンはすっぽり忘れ去ってしまうんだろうな。(笑)それを想定してか、上映時間も短めだ。

日頃から仕事でポケットナイフを使っていると、切断シーンは実感として痛さ倍増。劇場のシートの中で身がこわばってしまった。

アーロンは出発にあたって、誰にも行き先を告げておらず、よりピンチ度がアップするのだが、ワタシも山にでかける時、行き先を告げていないことがあるもんだから、この状況は笑い話ではない。「ここで落ちたら、どうやって知らせよう・・・」って思うこと少なくなんだよな。
よって、ラストの一言が自嘲気味に笑えてしまう。ワタシも以後、気をつけよう。

ところで、アーロンが家族や親族、友人が一同に会している夢を見る場面があるのだが、そこで彼は「あんたら、ワイルドバンチか。」とつぶやく。ワタシが同じことをつぶやくのは、マカロニ大会の時である。(笑)






題名:127時間
原題:127hrs
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームス・フランコ、トリート・ウィリアムズ(←びっくりした。)


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