kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

デトロイト・メタル・シティ

2008年08月30日 | 邦画
月日:8月30日
映画館:広島宝塚(久しぶり)

原作コミックも読んでいたから、映画化されると聞いた時には驚いたけど、観客が多いのにも驚かされた。観客の半分くらいは原作、読んでいないんだろうな。

原作はもう10巻くらい出ているような気がするんだけど、1巻ごとの情報量が多く、実はまだ6巻。そのうち、3巻目ぐらいまでをうまいこと1つの映画にまとめている。

ところが逆に表面的にうまくまとめすぎて、青春映画ともコメディともどっちつかずのよく出来たTVドラマ程度の仕上がりになっているのが残念。

原作では、日常とデスメタルの豹変ぶりとか、主人公の痛くて激しい思い込みとか、周囲の勘違いでドンドン追い詰められる様がおかしいんだけど、その辺の情報量の多さの処理が甘い感がある。

コメディ映画にしては1シーン1シーンが長すぎて説明くさく、ちょっとだらけてしまうんだよね。コマ数をもっと切り詰めて、スピーディーな展開にすればもっと笑えたし、さらにエピソードを盛り込めたと思う。(コマ数にして20パーセントくらいは無駄な感じ。)

それに最近、耳が悪くなったのか、出演者の発音が悪いのか、どうもセリフも聴き取りづらい。原作はそのセリフが面白いのにねえ。

配役的にもジーン・シモンズなんて「未来警察」とか「ウォンテッド(アンジェリーナ・ジョリーじゃなくて、もちろんルトガー・ハウアーの方だよ。)」以来のような気がするけど、例のパフォーマンスが無いのと派手なかぶりもののせいで、彼とは分からずちょっともったいない。

まあ、「ファッキュー根岸」の女社長を演じる松雪泰子は最高にいいけど、グリとグラをあの程度で誤魔化したのは、いかがなものかねえ。

ところで、最近、飲み屋に行くとなぜか女性と「DMC」の話題で盛り上がってしまい、「メスブタ」だの「ファック100連発」だのと周囲の雰囲気をぶち壊すのにも困ったもんです。
 題名:デトロイト・メタル・シティ(DMC)
監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、ジーン・シモンズ

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