爺ちゃんの戯言(たわごと)

時の速さに置いてきぼり!

まぶしかったバナナ

2016年11月03日 | 日記
小学生時代、私は青森に住んでいた。
中学時代は秋田に住んでいた。
父が地方銀行に従事していたため転勤が生じその余波を被ったわけである。
その小学校時代の遠足の話なのだが一番、脳裏に焼き付いている事は一人の友達のお弁当でありました。
何と何と!・・・バナナを持参していたのである。・・・それが驚くなかれ二本も!

もう50年以上過去の話ではあるが何と言っても世の中で一番高級なフルーツは
バナナである・・・と当時の私は認識しておりました。
入院先に持参するフルーツにバナナが入っていれば、それは今で言う超高級なメロンが入っていると言った
感じでしょうか!
バナナを食べることが出来る幸せは誰もが味わえるものではありませんでした。

バナナの輸入が自由化される前の事なので70年代ころまでの南洋果実は目が飛び出るほどの高額な果物でした。

私のように【団塊世代】の人達が【バナナ世代】と言われるのはそんな背景があるからでしょう。
その頃のバナナ1本が現在の貨幣に換算すれば一体いくらぐらいになるのか調べてみました。
国電初乗りが10円の時代に1本100円だっとと言うから少なくとも1本今のお金で1000円以上はしたという事でしょう。
ちなみにこの頃のラーメン一杯の平均価格が30円くらいだったと言います。

今、妻のお供でスーパーに買い物に行き、陳列された大量のバナナと目を合わせた時、
昔は誇らしげに天を見上げていた高嶺の花が下を向き目を伏せているように見えてしまい
何故か得体の知れない寂しさがフッと湧き、あの時 遠足で見た眩しいバナナがフラッシュバックするのです。


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