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牛の鈴音

2009-11-27 12:52:54 | 映画
公開は12月19日(土)です。
昨日はブロガー試写会に参加してきました。
京橋にある映画美学校の80席ちょっとの試写室で。
韓流とは別の招待だったので、年齢層もやや若めでカップルなどもいました。
開場まで待機していたロビー(?)もとても良い雰囲気でした。

上映前にスタッフから映画についての説明があって、これがとてもわかりやすかったです。
韓国の配給会社が撮影で使っていた牛の鈴だと渡された物を
「鈴が二つ付いているし別物だと思いますが」と言いながらも実際私たちにも見せてくれました。
やっぱり別物だろ!!!ナハハ
イ・チュンニョル監督からの熱い想いがつづられた手紙の朗読もありました。
この映画のパンフレットやチラシも配布されたので、この世界に入りやすかったです。

「牛の鈴音」
今年の1月15日に日本でいうミニシアター系の劇場7館で公開され、
スターも出ていない、老夫婦と牛というドキュメンタリーものが
ネットなど口コミでその評判が広がりメディアにも大きく取り上げられたりして、約300万人動員という大ヒットになった作品です。
ヨンハの「作戦」もブラピの「ベンジャミンバトン~」も追いつけませんでした。
ドキュメンタリーですがナレーションはなく、音楽も最小限な印象がありました。
韓国の田舎の四季の美しさも楽しめます。
鈴音も心地よかったり。

牛というと食用、乳牛だったり人間のために生かされているような動物でもあったりします。
田畑を耕し、荷物や人を運び、牛は労働力の一つという昔ながらの生活を老夫婦は何十年も毎日同じように過ごしてきました。
そしてこうした牛はメス。
30年共に働いてきた老牛を家族のように思い、おじいさん自ら餌を作ったり具合が悪そうなら薬草も採ってあげたり。
牛が食べる草が毒になるからと、田畑に農薬を撒かないので草むしりも重労働。
そういう様子に妬いたように愚痴をこぼすおばあさんが微笑ましかったり。
まさかの三角関係。フフフ
無口で実直なおじいさんと、愚痴をこぼしながらもいつも一緒にいて二人の生活を支えきっているおばあさん、
そして言葉は話せないけれどその老牛の大きな瞳が、私たちに考えさせるように語っているように見えました。
生誕の瞬間はTVなどで見たことがあっても、息を引き取る瞬間を見るのは初めてでした。
15年といわれる牛の寿命ですが40年も生きてこられたのは、
こうした二人の愛情と生活が生んだ奇蹟だったのかもしれません。
日本で同じように大ヒットするかといわれれば難しいかもしれません。
でもこういった作品を幅広く沢山の方に観ていただいて、その世界を知ってもらえたら嬉しいです。

撮影には3年余りかけたようで、最初の頃はカメラ慣れしていないために
おじいさんは写真撮影のようにジッと動かなくなってしまったり、
おばあさんはお気に入りの歌を歌いだしたりと、苦労もあったようです。フフフ
おじいさんは無口だけど時々口にするのは強い信念であったり、気持ちはとても伝わってきてジーンときました。
老いて病気でもあるのに「休むのは死んでからだ」と医者から止められても仕事を休まないおじいさん。
二人で町へ出た時に写真を撮りに行くシーンも印象深いです。
漫才のようなやりとり、言葉遣いも乱暴だったりしますがそこに愛があってほっこりしました。


■「牛の鈴音
[あらすじ]
春 79歳になる農夫のチェ爺さんには30年もともに働いてきた牛がいる。
牛の寿命は15年ほどなのに、この牛は40年も生きている。
今では誰もが耕作機械を使うのに、頑固なお爺さんは牛と働きつづける。
牛が食べる草が毒になるからと畑に農薬をまくこともしない。
そんなお爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。
しかしある日かかりつけの獣医がこの牛はそろそろ寿命だ。
今年の冬は越せないだろうと告げる。

冬 チェ爺さんは牛市場で新しい雌牛を買った。
年寄りに2頭の牛の世話は無理だ。
お婆さんは老いぼれ牛を売れと言う。
死ぬまで面倒みるさ お爺さんは答える。
こいつは動物だがわしには人間よりも大切だ。

新しい春 若い牛が雌の仔牛を産んだ。お婆さんはがっかり。
雌の仔牛はお金にならない。
お爺さんは相変わらず黙々と牛のために夜明けからエサをつくる。

夏 お爺さんは頭が痛いと時折つぶやくようになった。
働くのを控えなさいと医師はお爺さんに忠告する。
医師の忠告にもかかわらずお爺さんは働きつづける。
休むのは死んでからだ。

秋 鎌で刈るのは老いた夫婦には大変な苦労だ。
近所の人がトラクターで稲刈りの手伝いに来てくれた。
機械でやると米がいくらか無駄になるとお爺さんは言い張るが
どこか寂しそうだ。
お婆さんは子供達に米を送る。
米を作れるのも今年が最後だろう。

そして、最後の冬。。


2009年11月26日(木)映画美学校

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