隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

心地よい満腹感です~8月20日「スピッツ結成20周年祭り」

2007年08月21日 18時20分42秒 | ライブリポート(スピッツ)
■8月20日「スピッツ結成20周年祭り」(at Zepp Tokyo)

出演:GOING UNDER GROUND曽我部恵一バンドつじあやのフラワーカンパニーズ/スピッツ

 お目当てのスピッツだけではなく、久しぶりのバンドや初めてのアーティストを堪能でき、至福の夜でした!
 8月16日の「ロックロックこんにちは in 仙台」(よかったら、コチラをどうぞ)のように無駄に長くならないように、スマートに?簡潔にまとめてみます。不明な点は悪しからず。


★風格あるよなあ、GOING UNDER GROUND
 スタッフつながりとかで、何かとスピッツと縁のあるバンドなので、「ロックロックこんにちは」で体験したり、夏のイベント(たしか一昨年のJ-WAVEのイベント)で聴いたりするだけ、というのが今までの経緯。
 松本素生氏の風貌やMCから、どうしてもスピッツと同年齢くらいに錯覚してしまうのだが、10歳近く若いんだなあ。
 松本さんの声は、柔らかだけど力があるという感じ。音もパフォーマンスもロックだったな。
 セットリストは、「ハートビート」と、メジャーデビュー曲の「グラフティー」だけわかったけれど、あとの2曲が不明。
 また、スピッツの『Y』をアップテンポな感じでアレンジして披露してくれた。
 20周年おめでとうメッセージのときに、「同じメンバーで20年はスゴイよ。ホントにスゴイ」と。メンバーと中学生の頃に知り合って、「俺たちはまだ15年だからね」だそうだ。
 会場からはたくさんの声援。ファン、多いですねえ。スピーディーにテンポよく数曲を演奏して、「最後まで楽しんでね」と去っていった。


★ロックな!曽我部恵一バンド
 最初から飛ばす!飛ばす! 私にとってはサニーデイ・サービスのアコースティックな印象がまだ強いので(古い? それ以後はあまり熱心に聴いてなかったので)、シンプルなロックンロールっぽい音に、ええっ!と思ってしまうほど強烈。かっこよかった! 会場もすごく盛り上がっていた。客席を乗せるのもじょうずだし。
 セットリストは、『恋人たちのロック』『トーキョー・ストーリー』『ハルコロック』(「ハルコ」ちゃんは娘さんの名前だそうです)?、『テレフォンラブ』、新曲『キラキラ』、そして最後が『STARS』。たぶん(ちょっと自信がないので、正確なセットリストは他をあたってください)。
 スピッツのカバーは『青い車』。以前に「ロックロックこんにちは」でスピッツとセッションしたことあったっけ。
 「俺がいちばん好きな曲。移動中にもよくスピッツを聴いてるよ」
 「マサムネ君はキーが高いから、『青い車』を1度下げてんだけど、それでも苦しい!」
 「20年、同じメンバーで…というのはスゴイよ。あり得ないことだよ」のあとで、「俺は以前に10年でバンドを頓挫させたことあるし」と言っていました(笑)。
 かっこよくて楽しいパフォーマンスだった。


★つじあやのちゃん、『ハチミツ』のイントロ、延々と(笑)
 この日のイベントでの一服の清涼剤。まさしくそうです。
 それにしてもバックなしで、それもウクレレひとつで歌い上げるというのは、ある意味ごかましようがなく、プロとは言え、ロックだなあ、などとヘンに感心してしまった。
 自分の曲は『風になる』(? たぶん何かの映画の主題歌になった曲。違っていたらごめんなさい)と、新曲で、まだ発表していない『Sweet Happy birthday』の2曲のみ。優しい言葉と、伸びやかな声で、彼女の独特の世界が広がる。
 そして、スピッツのカバーを3曲。彼女のスピッツフリークは有名だけれど、MCの端々に、スピッツの曲に出会えたこと、そして今夜同じステージに上がってカバーできることの喜びが溢れていた。緊張もしてた?
 カバーの1曲目は『ハチミツ』。彼女の曲作りにも大きな影響を与えた作品だそうだ。イントロが始まって、延々と続く…。ん? こんなに長いイントロ?と会場がちょっとざわめいた頃、
 「ごめんなさい」って。どうも、出だしの歌詞が飛んでしまったみたい。前のほうの人が教えてあげて、そして無事にイントロを脱出(笑)。なんだか、とてもなごんだ瞬間だったな。
 2曲目は、スピッツのトリビュートでもカバーしていた『猫になりたい』。この歌は草野が歌うと、どこか歪んでいて妖しげで、男のかわいいふりの身勝手な歌に聞こえてしまって(ヘンですか?)、そこがなんともツボなんだけど、つじあやのちゃんのきれいな声で聴くと、それとはまったく異なり、混じり気のない愛の歌になる。それもまたステキです。
 そして最後のカバー曲。「なんだと思います?」という問いかけに、会場から声があがる。
 「『魔法のコトバ』?」「違う」「『チェリー』?」「違う」…、といろいろあがって、なかには「『おっぱい』?」なんて本人も歌ってくれない曲の名前なんかをあげた人もいたけれど。
 「当たりませんねえ」のあとに、「『サンシャイン』」と紹介すると、会場からどよめきが。この曲、好きな人多いですよねえ。つじあやのちゃん、GOOD CHOICEです!
 「初めて聴いたとき、とっても強い曲だなあと思いました」、そんなこと言っていました。イメージが広がるような、とてもいい『サンシャイン』だった。


★もっと盛り上がってあげたかった、フラワーカンパニーズ
 そして、いよいよフラワーカンパニーズ。なんと言っても「日本一のライブバンド」と言われるくらい暑い、じゃなく「熱い」ライブを見せてくれるバンド。本当に久しぶりに拝見(笑)しました。10年ぶりくらいかなあ。
 変わらぬ爆音と突っ走るパフォーマンスに感動。変わんないなあ。圭介さんのメッチャ働く小型車みたいな(昔から、なんか、そういう印象だったのです、私にとって)ボーカルはますます尖っていたような。気取りもベテラン味も皆無な雰囲気がうれしかった。
 ひょっとして、スピッツは好きだけどハードロックもヘビメタもパンクも通ってこなかったというファンの方には、「なんじゃ?」という印象だったかなあ。圭介さんやグレートさんの煽りに対するノリがイマイチだったような。
 でも、スピッツはこういうバンドが大好きなんです。今でも(体力が?)許されるなら(笑)、ステージの前方でコブシを突き上げたりしちゃうかも?
 セットリストは、『はぐれ者』『深夜高速』『恋をしましょう』『ヨサホイ』(これ、もっと盛り上がってあげたかった)かな。
 披露してきれた新曲は『下北沢に行こう』だったと思う。「下北沢に行こう 湿った空」(?)というサビがおもしろかった。
 カバーは『愛のしるし』。圭介さんの振り付けつき。あとで草野が「(フラカンのカバーは)振り付けがよかった」と言ってたっけ。
 MCではやっぱり「20年はすごい!」と言ったあと、「俺たちも結成18年。20周年のときには、マサムネ君、フラカンのために曲を作って。直接頼むと嫌がるから、ステージでお願いしちゃう。作って!」。ちょっと聴いてみたいような。
 またグレートさんが「昔、10年くらい前に、マサムネ君に『フラカンはドメスティックだね』と言われてうれしかった。『ドメスティック』っていまだに意味がわかんないんだけど、でもきっと『かっこいい!』ってことなんだろうし」と言っていた。「フラカンがドメスティック」って、どういう意味? 私もわかんないんですけど(笑)。
 フラワーカンパニーズのHPに行くと、グレートさんがこの日の感想の中で、「あのエヴァーグリーンの音、佇まいはどこから来るんだろう…。あれはロック界の奇跡だね…。週末の大阪の時に本人たちから詳しく聞いてみようと思ってます」と書いている。

★楽しそうだったね、スピッツ。
 そして、いよいよスピッツ。会場の熱気は最高潮に。対ばんのメンツのせいもあるだろうけど、私の周囲は男度、高かったな。彼女に連れられて、というんじゃなく、男同士のファン。男の子のかけ声も多かった気がする。メンバーに満遍なく。
 セットリストは、仙台の一日目(8月15日)と同じだったそうです。

  1 僕はジェット
  2 スパイダー
  3 胸に咲いた黄色い花
  4 ルキンフォー
  5 うめぼし
  6 群青
  7 8823
  8 スピカ
  9 ヒバリのこころ

  【アンコール】
  1 スターゲイザー
  2 俺のすべて


 会場によって同じセットリスト、というと、「な~んだ」とたまに怒る人がいるけど、でも何回も行ける人はまれで、たいていの人は一期一会なわけだし、だから、ほぼ同じセットリストというのは、アーティストの誠意だと思う。どうですか?
 それでも、最初のインディーズ曲は、ここでは『僕はジェット』(仙台二日目は『座敷犬(僕)の歌』だった)。いつ聴いても、たとえ40歳間近の草野が歌っても、暴走気味の自分をもてあましている青い男の子の危うさが鮮烈だ。「発射しちゃうぞ~!」って(笑)。ずっと歌ってほしいですねえ。
 『胸に咲いた黄色い花』『うめぼし』『スターゲイザー』では、「うわ~」と歓声があがっていたのが印象的だった。また隣の女の子が友だちに「『ルキンフォー』、ライブで聴くほうがずっとステキ」と言ってたっけ。イントロ、ギターソロ、テツヤ君がかっこよかったな。
 『群青』では、PVの踊り(どうも「ダンス」と言うのが憚られるワタシ)のことを話してくれた。一日スケジュールをとって振り付け師の先生についてレッスンしたこと。その日は体調が悪くて熱もあったけど、その先生がすごいテンションの高い人で、終わったら熱が下がっていたとか。甲高い声でその先生のマネをして、「イチ、二、イチ、ニ(?)」とか言ってる姿にみんな爆笑。
 「全編、フリがあったけど、PVでは採用されなかったんだよね」に、「やって~」の声があがったけれど、「もう覚えてないっ!」と慌てて遮っていたね。見たいような、見たくないような。みなさん、怖いもの見たさですか(笑)。
 怒濤のラストへ一気に。盛り上がるのはうれしいけど、このときっていつもそうだけど、一瞬、ああ、もうすぐ終わりなんだよなあ、などと思ってしまう私。これはライブファンとしては失格かもね、無心で盛り上がらなくちゃ。
 ラストの『ヒバリのこころ』はやっぱりいいです。これがあって、スピッツは今も私たちの前にいてくれるんだよなあ。
 アンコールでのメンバー紹介。田村 said、「自分たちが好きなバンドとやれて、今日は楽しかった!」。どんなにビックになっても、楽しいスピッツでいてください。
 崎ちゃんは「これからもがんばります、よろしく!」と男っぽく。テツヤ君は「欽ちゃん、やっぱり間に合わなかったね~」と「朝青龍」の話題は封印してました(笑)。
 そして、「一人でも、スピッツを続けて、と言ってくれる人がいる限り、スピッツは続いていきます」という草野のうれしいコトバのとき、テツヤ氏がニッコリ笑って相棒を見ていたのが、ちょっとウルウルでした。
 会場にいた誰もが、きっとその「一人」になるんだろうな。


○【追加】オーバーオールについて
 って、そんな「追加」するほどのことではないんですが。
 フラワーカンパニーズのグレートさんがこの前のスピッツが出演した「HEY×3」を見て、インディーズ時代のスピッツの映像で「マサムネ君がオーバーオールを着ているのを見てうれしかった」って。
 「今日も着るんじゃない? 楽屋に掛かってたよ」と圭介さん。
 それを受けてか、スピッツ登場で開口一番、テツヤが「あれっ、オーバーオール、着てないじゃん」って。
 マサムネ「俺、今はもうオーバーオール持ってないんだけど(苦笑)。俺がオーバーオールの元祖じゃなくて(「元祖」とは言わなかったけど)」
田村「そりゃ、そうでしょ」
マサムネ「ビリー・ザ・チャップスのバブルワタナベさんがオーバーオールにチェックのシャツにハンチングかぶって、かっこよくって、それでマネしたんです」
田村「彼はかっこよかったよね」
マサムネ「うん、グレート君とは一線をかしてるね。第一、俺は裸にオーバーオールは着なかったよ(笑)(グレートさんはまさしく「裸にオーバーオールです)」
のような会話があったっけ。
 「グレート君、J・B・チョッパー、平井堅が少々」は似た空気を感じるらしい。「あと、それから、誰だっけ、あ、エスパーいとう」には会場大笑い。わかってるじゃん、って?
 結成30周年に「マイク真木」のようなしぶい男になっていたらオーバーオールを着る、と。そして、もし「モト冬樹」のようになってたらスーツで、って。どっちに近くなってるんでしょう。どっちもイマイチ?

 そうそう、カバーをしてくれたことに感謝の言葉を言ったあと、「俺たち、大御所みたい?」とちょっと自虐的?に言ってから、ヘンな意味不明なポーズをしていたんだけど、どうも「歌謡界の大御所、村田英雄」のマネだったみたいで、誰にも通じなかったと思われます。


 というわけで、この夏最後のレポでした。やっぱり意味なくダラダラでしたね。
 またまた最後まで付き合ってくださって、ありがとうございました。寝ずに書きました(ウソ)。


 今頃、KREVAとセッションしているのかなあ。
 友人が何人か行ってます。ようすを教えてもらうのが楽しみです。

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