マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

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氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

あーばよ、銭形のとっつぁん~ ――納谷悟朗さん追悼――

2013-03-16 23:05:57 | アニメ
ちょっと不謹慎かとも思ったけど・・・100%のリスペクトを込めて、あえて上のようなタイトルにしました。

別に声優ファンを気取るつもりもないんですが・・・私にとって好きなキャラを演じてた方が続けざまにね。
まあ、3月5日に亡くなった納谷悟朗さんはね、ルパンの山田康雄さん同様、俳優であって、声優といわれることに抵抗を持っていたようですが。

私らアラフォーの男どもや、プラスマイナス5歳前後の男性(場合によってはアラサーくらいの人も)にとって、ルパンファミリーの声は、物心ついたときにはTVから流れてましたからねぇ。
無意識のうちに耳に入ってたというか、





「この作品を初めて見たのは、いついつごろだ」っていう意識が全くなく、ごくごく自然に、気づいたら身近にいた、身近にあった



――ルパンというのはまさにそんな作品であり、その主要キャラの声についても同じ感覚を覚えます。
まあ、山田康雄さんのときは、こっちはまだ若く、アニメに対する興味が希薄になってた時期だったんで、「残念だな」とは思ったし「クリカンじゃちょっと」ってのはあったけど(後者については、いまはないですよ)、今回の納谷さんは寂寥感が半端じゃなかったです。
まあ、晩年のとっつぁんの声は老化が痛々しかったし、山寺さんに交代して1,2年は経ち、その間、レギュラーシリーズ(峰不二子という女)もあったけど、それでもやっぱね。「子供のころから長きにわたって」っていうものがなくなってしまうというのは、この歳にもなるとやっぱ寂しいもんです。若いころのそれとは比べ物になりません。

納谷さんは、声だけでなくお姿をTVで見る機会もあって、ガキの使いで、山田さんと一緒に出てきて、ダウンタウンと「ルパン&とっつぁんのアテレコ合戦」みたいなことやってたような気がします。ちなみに、まっちゃんがルパン、浜ちゃんがとっつぁんだったかと(笑)。
って、山田さんも「お笑いスター誕生」の司会もやってたし、「夢で逢えたら」にも出てきたりしててね。野沢直子に「不二子ちゃ~ん」、まっちゃん扮するガララニョロロ(一応、警察官)に、





「ぜーにがたの、とっつぁん~!」



なんていってた気も(笑)。

じつは納谷さんって、とっつぁん以外にも、オレにとって思い入れの強い作品の登場人物を演じてたりします。「EVE burst error」の桂木源三郎(かつらぎ げんざぶろう)というキャラであり、前回、追悼記事書いた本多知恵子さん演じる弥生の父親です。
この源三郎もよかったなぁ~。納谷さんの声質が、





「おしゃれなナイスミドル」でありながら「どっかくたびれた感じもさせる」



って感じで、まさに源三郎というキャラにぴったりはまってた、というか、源三郎を完全に自分のカラーに染め、それをもってキャラの魅力を築き上げていた、っていうか。
まさにプロフェッショナルですよね、納谷さんの演技は。

またひとり、名優が逝きましたね。謹んでお悔やみ申し上げます。
天国でルパンの山田さんと、


「よぉ~、とっつぁん~、遅かったじゃねぇ~」


「ルパーン! 今度こそ逮捕だー!!」



なんてやりとりができたらいいですよね(笑)。
あるいは、桂木弥生役の本多さんと、


「なんだ、パパも来たのか」


「『来たのか』じゃないだろう。親より先に逝く奴があるか、この親不幸者」


「たった数日じゃないか~」


「互いの歳を考えろ、バカ者」



なんてやりとりもね。

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