こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る23

2017年05月16日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科
 虫(4)

七転霊応丹  諸般の血積を治す。
    処方 炒応丸に使君子を除いたもので、葱白の煎じた湯で呑み下す。寸白虫は
        石榴根皮の煎じた湯で呑み下し、小児は一銭、または五分を飲ませると
        良い。
 
邁仙丹    虫積を治す。
    処方 黒水牽子の半生半炒した黒水牽頭末頭末四両、三稜・蓬朮・茵陳・檳榔各
        五銭、を作末して毎薬末四両を白麵一両、皂角五銭で煮た水で梧子大に丸め
       毎三銭を五更に茶漬けで呑み下すと、軽いのは一服で、重いのは虫が出るま
       で服用し続ける。
       下る虫は穿心虫・血鱉虫・伝尸虫・肺虫・疾心虫・馬尾虫・積血虫・細虫・長虫・
       寸白虫などである。

追虫丸    虫積を治す。
    処方 黒水牽子頭一両、大黄三銭、使君子肉二銭、木香・檳榔・蕪荑・錫灰角各
       一銭二分を作末にし、皂角と苦練根の皮を二大椀の水で濃く煎じ、膏をつくっ 
      て梧子大に丸めて沈香末で衣をし、また雷丸末で衣をして毎五〇丸を空腹時 
      に砂糖水で呑み下す。

五仙丸    虫を治す特効薬。
    処方 大黄四両、皂角・ 雷丸・苦練根各一両、木香二銭を作末し酒糊で梧子大に丸
       め茶漬けで三〇~四〇丸呑み下す。

蓮心散    労瘵を治す。
    処方 当帰・黄芪・甘草・鱉甲醋灸・前胡・柴胡・独活・羌活・防風・防己・茯苓・半夏・
       黄苓・陳皮・阿膠珠・官桂・芍薬・麻黄・杏仁・蓮花・南星・川芎・枳殻各五分、芫
       花醋炒黒を薑三、棗二を入れ水で煎じ服し、異常なものを吐くと、芫花を少しず
       つ少なくする。大体芫花と甘草はみな殺虫剤だが、炒るのは熱をなくし寒を除く
       ことなのである。

太乙明月丹 伝尸と労瘵を治す。
    処方 兎糞二両、天霊盖酥灸・鱉甲醋灸各一両、雄黄・木香各五銭、軽粉二銭半を作
       末し、酒一升と大黄末半両で膏をつくって梧子大に丸め、朱砂で衣をし五更初
       に童便に酒をまぜて一丸を呑み下す。効力がないと次の日にまた服用する。

紫金錠子   伝尸と労瘵を治す。
       処方 ある婦人が長いあいだ労瘵で苦しんでいたが、薬一錠を飲んだら、一 
      時に小虫十余を吐き出し、また蘇合香元を服用したら、半月目に治ったという。
一名万病解毒丸丹という。

天霊盖散   瘵虫を治す。
    処方 天霊盖両指大を檀香湯で洗って酥灸・檳榔五箇、甘遂・阿魏・麝香・安息香各
       二銭、朱砂一銭を作末して調服し、別に薤白・葱サー各一四茎、青蒿二握を甘
       草・桃枝・柳枝・梅枝が東にのびたものを各五寸、桑香皮・石榴根皮各一片、を
       童尿四升を一升になるまでに煮て、三回に分けて服し、一服するごとに前の薬 
      末を入れ五更初に調服し、男が飲むのは女が煎じ、女が飲むのは男が煎じ服
       用後吐き気があったら白梅を食べる。五更初頃になると労虫または悪物・黄水
       ・馬糞のようなものが下る。万一下らないともう一度飲み、万一排泄が止まらな
       いときは竜骨と黄連を等分に作末し三銭を白水で調服し、白粥で補う。

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