こだわりおやじの独り言

陰陽と五行とを理解すれば、自然界での出来事の総てが理解できる
哲学的な東洋医学はすばらしい

東医宝鑑を観る19

2017年04月22日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (7)

単方<四十一種>
伏竜肝
    即ち闘房のたたきの土である。婦人の崩中と帯下の止血作用をする。血露を
    治すが蚕炒、阿膠各一両、伏竜肝半両を粉末にして温酒で二銭を服用する。

百草霜
    血崩を治す。 百草霜を狗胆汁にかきまぜて二回分に分け、当帰酒で調服す
    る。

芒硝・朴硝
    月経の不通と血閉と癥瘕を治す。末にして一銭を淡水湯と空腹時に調服する。

乾地黄
    胞が漏れて下血するのを治す。煎・丸服する。

益母草
    赤・白帯を治す。花の吹くときに採取して粉末にして空腹時に一日三回二銭づつ
    酒で調服する。

蒲黄
    崩漏と赤・白帯下を治す。炒末二銭を温水で調服し、または丸服する。

当帰
    崩漏と月経不利の主治薬、煎服末服ともに良い。

黄苓
    血閉・淋露・下血を治す。血崩に黄苓を粉末にして焼いて二銭を酒で調服する。

芍薬
    血閉を治す。煎・末・丸服ともに良い。

白芷
    崩漏と赤・白帯下を治す。煎・末服する。赤・白帯に白芷一両、鳥賊魚骨二、胎髪
    を粉末にして二銭を空腹時に酒で調服する。

酸漿草
    赤・白帯下を治す。陰干しにし作末し、二銭を空腹時に酒で調服する。

地楡
    帯下の十二種病を治す。一は赤の多い事、二は白の多い事、三は月経不通、四
    は陰蝕(婦人の陰中に生瘡すること)、五は子宮が固くなること、六は子宮の門が
    ひっくり返ること、七は交合するとき痛むもの、八は小腹がいたむこと、九は子宮
    の門が閉まるとこ、十は子宮の冷たいこと、十一は夢に鬼と交合すること、十二は
    五臓が定まらないこと、この他にまた崩血を治し、煎・末服ともに良い。

芎藭
    崩漏を治す。煎・末服共に良い。血崩を治す。一両を切って酒五盃に煎じて一杯 
    になると滓を捨て、生地黄汁一杯を入れ二回煎じて三回に分けて服用する。

艾葉
    崩漏と帯下を治す。煎じて飲む。また血崩に熟艾の鶏子大と阿膠珠五銭、乾薑炮
    黒一銭を煎じて服用する。

大薊・小薊
    崩漏と赤・白帯下を治す。汁を出して飲む。血崩には根五両と茅根三両を酒に入
    れて煎じて飲む。

牡丹皮
   月経不通を治す。煎・末・丸服。

玄胡索
   月経の不調と崩中の淋露を治す。煎・末・丸服。

大黄
    血がふさがって脹り、古い血がかたまって瘕になったときに使う。煎・丸服ともに
    良い。

桑木耳
   月経の不調と崩中帯下、また月経がとまって血が凝結したときに使う。酒で煎じる
   か、または焼いて酒で二銭ぐらい飲む。槐木耳も治法・服法が同じ。

 
喬麦麵
   赤・白帯下を治す。多少にかかわらず卵の白味をしろ湯で丸め三〇~五〇丸空
   腹時に服用する。

樗根白皮
   崩漏と赤・白帯下を治す。白根をひとにぎり、水一升で煎じて二回に分けて服し、
   また蜜で丸めて服用する。

橡実殻
   崩中と帯下を治す。焼いて粉にし米飯にまぜて飲む。この殻を蒼耳と焼いて粉に
   し、白芷・乾薑炮・四物湯を加えて服用する。

棕櫚丸
   崩漏と帯下を治す。焼いて灰にし白欝枯末を等分にして二銭を酒で服し、また
   絲爪の焼いた灰で等分に作末して塩湯で服用する。

牡蛎
    崩漏と赤・白帯下を治す。粉を醋にまぜて丸をつくり、再び煆研細末にしたものを
    艾醋湯で丸め、これまた艾醋湯で五〇丸を呑み下す。

鱉甲(スッポン)
   五色の漏下を治す。乾かして黄色く焼いて作末し、一銭を酒で飲む。次にその肉
を汁を煮て常食する。 

蚕退紙
   崩漏と帯下を治す。焼末して米飯で調服する。

鳥賊魚骨
   血枯を治す。月経を順調にし、崩漏を治す。丸・末服する。

鰻鱺魚
   帯下の百病を治す。焼いて食べる。

牡鼠屎
   処女の月経不通を治す。焼いて作末して、一銭を酒にまぜて飲むと効力がある。
      患者に分からせてはならぬ。 

蝱虫
    処女の月経不通と瘀血と積血、血閉などを治す。羽根と足を捨てて炒り、醋湯で
    末・丸服する。

水蛭
    処女の月経不通と瘀血と積血、血閉などを治す。破血の良剤材である。石灰と
    二~三回炒って丸服ともに良い。

五霊脂
    経穴を運行し血崩不正と赤・白帯を治す。半生、半炒して作末し一銭を酒で服し、
    または丸服。

荊芥穂
    血崩と血漏のとまらないのを治す。焼いて末にし、毎二銭を童尿で調和する。

蜀葵花
    赤い花は赤帯を、白い花は白帯を治す。末にして温酒で二銭調服する。単葉の紅
      蜀葵根は帯下の膿血を散らす。

水芹
    崩漏と帯下を治す。おしたしにつくって食べ、または煮て食べる。

鹿角膠
    崩漏と帯下を治す。炒末して二銭を酒服・丸服・煮服ともに良い。

鹿茸
    崩漏と赤・白帯下を治す。末にして一銭を酒服、または丸服。焼いて灰を食べても
    良い。

雀肉
    血崩・帯下を治す。焼いてまたは煮て食べる。

牛角䚡
    血崩と赤・白の帯下を治す。焼いて灰にして二銭を酒でまたは丸服。

黄狗頭骨
   血崩と赤・白の帯下を治す。焼いて灰にして一銭を酒で服用し、丸服もまた良い。
   陰茎と陰卵は帯下の十二疾を治す。焼いて末にして一銭を酒服・丸服ともに良
   い。


   胞については今回で終了し
   次回は「虫」についてです
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東医宝鑑を観る18

2017年04月20日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (6)

吐・下に依る白帯症の治療法
処方    単葉紅蜀葵根二両、白芷丸一両、白芍薬・白欝枯各五銭、を粉末にし蠟で梧子大
      に丸め、空腹時に十五丸調服し、膿が出たあと再び他の薬で補う。

五帯下症の治療法
五色帯下は肝が傷つく粘土のような血となり、心が傷つくと紅く肺が傷つくと鼻水のようで、
脾が傷つくと腐ったキュウリのようで腎が傷つくと衃血のようになる。
流下した五色がおれぞれ五臓に応じ、五臓が弱ければ五色がまた流れ出すということは、
みな血の病であることを示す。
五色帯下に胃風湯・五積散(以上後述)から麻黄を抜いて荊芥穂を加え、伏竜肝散・
温清飲・地楡散・香附散を使う。

温清飲   崩漏が止まず、五色が流れ出、顔は黄色く腹痛に使う。
      一名解毒四物湯といい、処方は前述のとおり。

地楡散   五色が漏下し、やせて来るときに使う。
   処方 地楡三両を切って醋一升で煎じ、十余回煮たあと、空腹時一合づつ熱くして服用
      する。

香附散   五色崩漏を治す。
   処方 香附子の毛を取って砕き、醋で半日煮て焙り、粉末にして毎銭づつ空腹時に米飯
      で調服する。

寒が血室に入った場合
月経が不通だと臍のまわりが冷たく疝痛があってその脈は沈む。
これが寒気が血室に入って血が凝血して運行出来ず痛み出すもので、桂枝桃仁湯を使う。

桂枝桃仁湯  
   処方 桂皮・赤芍薬・生乾黄の酒で洗ったもの各二銭、甘草灸一銭、桃仁三〇、薑三、
      棗二を入れ水で煎じて服用する。  瑞金散もまた良い。

熱が血室に昼場合
婦人が発熱すると、経水は出たり止まったり、昼は朗かだが夜になるとたわごとを言い、
まるに鬼に憑かれたようになる。これは熱が血室に入ったためであり、柴胡破瘀湯・調経湯を使う。

柴胡破瘀湯 熱が血室に入る症と蓄血症を治す。
   処方 柴胡二銭、黄苓・半夏・赤芍薬・当帰・生地黄各一銭、桃仁・五霊脂・甘草各五分
      を水で煎じて服用する。

調経湯   熱が血室に入る症を治す。
   処方 柴胡・生地黄買う一銭、赤芍薬・当帰・黄苓各一銭、半夏・人蔘・川芎・甘草各
       五分に薑三、棗二を入れ水で煎じて服用する。
      即ち小柴胡湯と四物湯を合わせたものである。

更年期の月経不順の場合
婦人が四十九歳過ぎると月経は当然止まねばならぬが、毎月あって、また多いときは苓心丸・
当帰散・加味四物湯を使う。

苓心丸   月経が終わって何年もたったあと、また出だし、またとまらないときに使う。
   処方 条黄苓二両を泔に浸して一日乾かし、また浸して乾かすこと七回、そして粉末に
      して醋糊で梧子大に丸め、毎七〇丸を空腹時に温酒で一日二回呑み下す。

当帰散   婦人の天葵がすでに時期がすぎ、経脈が順調でなく、または三~四ヶ月なか
      ったり、または二ヶ月ぐらいあったりして腰腹が痛む。内経に「七損八益」
      だというが、これは女子が七七 四十九の七数が尽きても女のそれが終わら
      ないのは血が有り余ってそうなることもあるので、無理のそれを止めようと
      しないで、ただ正常的になるようにして腰の痛みをなくすようにする。
   処方 当帰・川芎・白芍薬炒・条黄薬炒・各一両、白朮五銭を粉末にして毎二銭を
      空腹時に一日二回酒で服用する。

加味四物湯 月経がなくなって何年か後に、また月経があって、それが崩漏となって腹痛
      と寒熱になるときに使う。
   処方 四物湯四銭に人蔘・呉茱萸各一銭を加え薑三、棗二を入れて水で煎じて服用す
      る。
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東医宝鑑を観る17

2017年04月14日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (5

帯下症の治療法
帯と漏がみな背中の痰がつもって流れ、膀胱に滲入して大・小腸から出てくるが、
これは昇らせるのが一番良い。重症だと上から吐かせ、二陳湯に蒼朮・白朮・升麻・
柴胡を加えて使い、または、蒼柏樗皮丸を使う。月経が不順だと日暮れに発熱し、
小腸が急に痛み、手のひらが熱く、唇がかわく。これは帯下に属する病気で湿経湯
を主薬として使う。
赤・白の帯下に伏竜肝散・苦練丸・白芍薬散を使う。肥った人の白帯は湿痰のせいで
蒼柏・樗皮丸を使い、やせた人の白帯は熱のせいで芩柏樗皮丸・補経固真湯・白歛元・
補宮丸・四神丸・清白散などを使う。帯下が長くつづいて陽気がなく、いつもおりもの
がひっきりなしに流れて、なまぐさい匂いのする症状には酒煮当帰丸・固真丸・桂附湯
を使う。
妊婦のおりものには芩求樗皮丸を使い、処女の帯下には琥珀珠朱砂丸を使う。

蒼柏樗皮丸   肥った人の白帯の湿痰を治す。
    処方 蒼朮・黄柏・樗根白皮・海石・半夏製・南星炮・川芎・香附子・乾薑を
       各等分にし、梧子大に醋糊で丸め、白湯で五〇~七〇を呑み下し、夏には
       乾薑を抜いて滑石を入れる。

苦練丸    熱が大・小腸に入って赤と白の帯下になるときに使う。
    処方 苦練子を酒に浸して茴香炒・当帰を各等分に粉末にして酒糊で梧子大に丸め
       毎三〇~五〇丸を空腹時に呑み下す。

白芍薬散   赤・白帯の長いのを治す。
    処方 白芍薬二両、乾薑五銭をそれぞれ黄色くなるまで炒って粉末にし、一日二
       回づつ三銭を米飯で服飲する。

芩柏樗皮丸  やせた人の帯下を治す。
    処方 黄苓・黄柏・樗根白皮・滑石・川芎・海石・青黛・当帰・当帰白芍薬を各等に
       粉末にして醋糊で梧子大に丸め白湯で五〇~七〇丸を呑み下す。

補経固真湯  白帯を治す。
    処方 乾薑細末・人蔘各二銭、郁李仁泥・柴胡・肝臓灸・陳皮・黄苓生各一銭、
       白葵花七朶を切って黄苓を除いておいて、水二杯でまず煎じ、一杯半ぐらい
       になったら黄苓を入れて煎じて一杯ぐらいになったら空腹時に服用し、口に
       合う食べ物で押し込む。

白歛元    衝・任脈が弱く、白い帯下のときに使う。
    処方 鹿耳の毛を取り、醋で蒸して焙ったもの二両、白歛・金毛狗背各一両、を
       粉末にして醋と醋で煎じた水に糯米糊を混ぜ梧子大に丸め、空腹時に温酒
       で五〇~七〇丸を呑み下す。

補宮丸    白帯と白淫を治す。
    処方 鹿角霜・白茯苓・白芷・白朮・鳥賊魚骨・白藢・白芍薬・牡蠣粉・山薬を
       各等分に粉末にして糊で梧子大に丸め米飲で五〇丸呑み下す。

四神丸    白帯を治す。
    処方 香附米八両を酒・醋・塩水・童便にそれぞれ浸して二両だけ三日たったら        
      、すくい出して炒り、蒼朮四両を水に浸し、牡蠣粉炒・縮砂炒・樗根白皮蜜
       水炒各二両を粉末にして黄米飯で梧子大に丸め五〇~七〇丸を酒で呑み下す。

清白散    白帯を治す。
    処方 当帰・川芎・白芍薬・生地黄の酒で洗ったもの、黄柏を塩で炒ったもの、
       貝母・樗根白皮を酒で炒ったもの各一銭、乾薑の黒く炒ったもの、甘草各
       五分に薑三片を入れ水で煎じて服用する。

酒煮当帰丸  白帯が流れどおして止まらず、下は氷のように冷たく、目は青くやせる。
       これは上・中・下の三陽と真気が弱くなったせいである。
    処方 当帰一両、良薑・附子炮各七銭、茴香五線を切って酒一杯半に煎じて酒が煮
       詰つまったら炒黄塩・全蝟各三銭、柴胡二銭、灸甘草・川練子・丁香・升麻各
       一 銭、玄胡索四銭を入れて粉末にし、酒麵糊で梧子大に丸め空腹時に淡醋湯
       で五〇~七〇丸呑み下す。

固真丸    白帯がいつもつづいて止まらず、腹が冷える症を治す。
    処方 乾薑四両、竜骨・当帰各二両、柴胡・白石脂各二両、黄柏・芍薬各五銭、
       を粉末にして麵糊梧子大に丸め白湯で二〇~三〇丸呑み下す。

桂附湯    白帯と腥臭症を治す。
    処方 附子炮三銭、肉桂一銭、黄柏・知母各五分を水で煎じて服用する。

芩求樗丸  妊婦の白帯を治す。
    処方 黄苓・ 白朮各三銭、樗根白皮・白芍薬・山茱萸各二銭半、白朮・黄連各二銭、
       黄柏一銭を甘末にして酒枯で梧子大に丸め白湯で五〇丸呑み下す。妊婦の帯
       下は完全な温熱である。

琥珀朱砂丸  処女が初潮でびっくりし、または風をこじらすと帯下になるときがある。
    処方 琥珀・木香・当帰・没薬各四銭、乳香二銭、麝香・朱砂各二分半を粉末にして
       水で芡実大に丸め、毎一丸を温酒で服用する。
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東医宝鑑を観る16

2017年04月06日 | 日記


医宝鑑 内景篇(内科
 胞 (4

血枯病の場合
黄帝が問うに「胸と肋骨が痛み、食欲がなく、発作をおこすと生ぐさ匂いがし、鼻水が出、唾血して四肢が冷たく、ときどき目まいがし、大小便に血がまざって出てくるのは何の病気で何故おきるのか?」岐伯が答えていうには「これは血枯というが、年少ののとき脱血し、酔ったとき房事に入り、気が渇き肝が傷ついたのでおきる症状で鳥賊骨丸を使う」と。
血枯には鳥賊骨丸・八物竭を使う。

鳥賊骨丸
     処方 鳥賊魚骨・蔄茹を等分に粉末にして、雀の卵で小豆大に丸め、毎一〇丸を鮎魚湯で、
     一日三回呑み下し、脾胃に合う食物を摂る。

血崩漏の治療法
血崩という症は月経が錯乱して、粘土のように流れる症で、そのままにしておくと眦眩して昏倒するうれいがあるので、まず五霊脂末一銭を温酒にまぜて飲む。
五霊脂末は行血・止血の性質を兼ねているので、服用したあとつずけて五積散に防風・荊芥を加えて醋を少し入れて一~二貼煎じて飲み、再び五霊脂散を使う、それでも効かないときは用薬の順序上、五灰・十灰・丸散を使う。
激しい悲しみのために崩漏になったときは、備金散・四製香附丸を使い、月経のあるとき房事を行って衝脈・任脈を損傷すると経血が暴下することがあるので、温経湯を使い。
湿と熱が下に圧迫して崩漏になったときは、その色は赤黒く、腐った臭いがするか、解毒四物湯・涼血地黄湯・固経丸などを使い。
憂鬱または幸せだった女が不幸になると、よく崩漏になるが、これには開鬱四物湯を使い、胃気が陥ちて経水が暴下する症には升陽調経湯・益胃升陽湯・升陽除湿湯・柴胡調経湯を使い、
血崩が急だと白芷湯に百草霜末をを使い。甚だしいと棕梠灰または狗頭骨灰または五霊脂を半分生で半分炒って粉末したものを合わせて酒にまぜて飲んだあと、四物湯に苓・連・蔘・芪香附・乾薑を加えて調合する。
婦人が四〇歳を超えて悲哀に陥ちる入いると崩漏することがあるが、この場合は黄連解毒湯を使い、次に三和湯で調合したものを使う。
処女が男を恋しがって崩漏になり、甚だしいと虚労になる症は難治に属するが、四物湯に柴胡・黄苓・または加味逍遙散を加えて使う。
崩漏に冷えがあるときは伏竜肝散・丁香艾湯を使い、熱のあるときは涼血地黄湯・解毒四物湯、普通には当帰芍薬湯・奇効四物湯・煮附丸などを使う。四物湯に荊芥・条苓を加えて使うと止血に効く。黒い薬に止血作用がある、五灰丸・如聖散・立効散などを使い、崩漏が多くめまいがして昏倒したときは生地苓連湯・全生活血湯を使う。

領金散    血崩のとまらない症状を治す。
    処方 香附子炒黒四両、当帰尾一両二銭、五霊脂炒一両、を甘末にして毎二銭を
       醋湯で空腹時に調服する。

解毒四物湯  崩漏で顔色く腹のいたいとき使う。
    処方 黄苓・黄連解毒湯と四物を合はせて調剤して使う。

涼血地黄湯  崩漏で腎水の陰が弱ったときに使う。
    処方 羌活・防風・柴胡各一銭、生地黄・当帰各五分、知母・黄柏・荊芥・細辛・
       蔓荊子・黄苓・川芎・藁本・黄連・升麻・甘草各三分、紅花一分を水で
       煎じて服用する。
固経丸    経水過多症を治す。
    処方 黄苓・白朮・亀板各一両、椿根白皮七銭、黄柏炒三銭、銭香附子を童便に
       つけて焙ったもの二銭半、を粉末にして、酒糊で梧子大に丸め白湯で五〇
       ~七〇丸呑み下す。

開鬱四物湯  崩漏はとかく気の作用からなり易い。富めるものが、急に貧したりしたときなど
       の往々にしておきる病である。
    処方 香附米炒・当帰身、白芍薬炒・熟地黄・白朮各一銭、川芎・黄芪・蒲黄炒・地楡
       ・人蔘各五分、升麻・三分を水で煎じて服用する。

升陽調経湯  内傷に依って血がとまらなくなったとき使う。
    処方 柴胡・羌活・蒼朮・黄各一銭、当帰・防風・升麻・藁本粉草各七分、蔓荊子五
       分、濁活三分を水で煎じて服用する。

益胃升陽湯  血塊がひっきりなしにあふれ出る症に使う。

升陽除湿湯  血崩が止まらない症状は脾胃が弱いところに血が崩漏したがためである。
    処方 黄芪・蒼朮・羌活各一銭、柴胡・升麻・防風・藁本・甘草灸各七分、蔓荊子五
       分、独活・当帰各三分を水で煎じて服用する。

柴胡調経湯  血崩が止まらない症状は脾胃が弱いところに血が崩漏したがためである。
    処方 蒼朮一銭半、柴胡一銭、羌活・独活・藁本・升麻各七分、葛根・当帰・甘草各五
       分、紅花二分を水で煎じて服用する。
       以上四つの処方は主に上に昇らせるものだが、まず益胃升陽湯を服用して、そ
       れでも治らなかったら升陽除湿湯・柴胡調経湯をつかうと良い。

伏竜肝散   衝・任経の弱いときと、腹痛を治す。
    処方 川芎・艾葉各一銭、伏竜肝一銭、赤石脂・麦門冬各七分、当帰・乾薑・熟
       地黄・肉桂・甘草各五分に棗二枚を入れて煎じて飲むか、粉末にして米飯で
       二銭づつ服用する。 

丁香膠艾湯  崩漏がとまらず、おりものが出て下腹が凍ったようになったときに使う。
    処方 当帰一銭半、阿膠珠七分、川芎・丁香各五分、熟地黄・白芍薬各四分、を水で
       煎じて服用する。

当帰芍薬湯  経漏が止まらず、気が弱く困憊した症状に使う。
    処方 蒼朮、・白朮当帰・白芍薬各一銭半、黄芪一銭、陳皮・熟地黄各五分、灸甘草・
       生地黄各三分、柴胡二分を水で煎じて服用する。

奇効四物湯  血崩に効く。
    処方 四物湯に阿膠珠・艾葉・黄苓各七銭を加え、薑五片を入れて水で煎じて服用
       する。

如聖散    血崩に効く。
    処方 棕櫚・鳥梅各一両、乾薑一両半、を焼いて粉末にし、毎二銭づつ鳥梅湯酒
       で空腹時に飲む。

立効散    血崩に効く。
    処方 当帰・連花芯・白綿子・紅花・茅花各一両を切って紙にくるみ、塩をかためて固
       く封をしたあと、焼いて粉末にし麝香を少し入れ毎二銭づつ温酒で空腹時に服用する。

全生活血湯  月のものがあまりひどくて意識不明になる症を治す。
    処方 白芍薬・升麻各一銭、防風・羌活・独活・柴胡・当帰身・葛根・甘草各七分
、        藁本・川芎各五分、生地黄・熟地黄各四分、蔓荊子・細辛各三分、紅花一分を
       水で煎じて服用する。
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東医宝鑑を観る15

2017年04月01日 | 日記


">東医宝鑑 内景篇(内科)
 胞 (3)

処女の月経不順の場合
女が十四才で衝・任が盛んで、血は自ら順行するものだが、万一適令期に月経が不順だと
紅花当帰散・血極膏・三神丸・牡丹皮湯・通経丸を使い、また四物湯に蓬朮・桃仁・
牡丹皮・玄胡索・紅花の酒で焙ったものを加えて使う。

紅花当帰散  処女の月経不順と瘀血がつもって腰腹が痛むのを治す。
    処方 赤芍薬二両、劉寄奴一両二銭半、紫葳・当帰尾・牛膝・蘇木・甘草各五銭、
       白芷・紅花・桂心各三銭半、を粉末にして二銭づつ酒で調服し、紅花は酒で
       飲むのが最も良い。

三神丸    処女の月経不調と腹痛を治す。
    処方 橘紅二両、玄胡索醋製・当帰の酒で炒ったもの各一両、を粉末にして、酒糊で
       梧子大に丸めて、艾醋湯で一〇〇丸呑み下す。

牡丹皮湯   処女の経閉と咳嗽発熱を治す。
    処方 当帰・牡丹皮一銭半、白芍薬・生乾地黄・陳皮・白朮・香附子各一銭、
       川芎・柴胡・黄芩各七分、甘草四分を水で煎じて服用する。

通経丸    処女の月経不順と血癖を治す。
    処方 桂心・青皮・大黄・乾薑・川椒・蓬朮・乾漆炒・当帰・桃仁・紅花各五銭、
       を粉末にして、先に二両を醋熬膏にして残った粉末を入れ梧子大に丸め醋湯
       で五〇~七〇丸呑み下す。

月経不順で醋がおきる場合
衝脈・任脈がみな胞中からおりてきて、血の海となるが、血が渋滞して順行しないと癖と
なって痛む。任脈に病がおきると男子は七疝となり女子は癖聚となる。
月経が順行せず血がふさがって癖になったときは、帰求破癥湯・増味四物湯・四物調経湯
・立効散・地黄通経元・無極丸・桃仁の煎じたものを使う。

帰求破癥湯  月経の不通と腹中塊があって疼痛をおぼえたときに使う。
    処方 香附子醋炒一銭半、三稜・蓬朮の醋煮・赤芍薬・白芍薬・当帰尾・青皮各一銭
、       鳥薬七分、紅花・蘇木・官桂各五分を水で煎じて服用する。

四物調経湯  月経が止まりかたまりがあって痛む症状を治す。
    処方 香附子醋炒一銭、当帰・川芎・白芍薬・の酒炒・柴胡・黄苓・枳殻各七分、
       熟地黄・陳皮・白朮・三稜と蓬朮の醋炒・白芷・茴香塩水炒・玄胡索各五分、
       青皮・縮砂・紅花・甘草各三分、生薑三片、葱白三茎を入れて水で煎じて服用
       する。

増味四物湯  血癖の疼痛を治す。
    処方 四物湯に三稜と蓬朮の醋炒・乾漆炒・官桂各一銭を加えて水で煎じて服用
        する。

立効散    長年の積血に依り腹中がいつも疼痛する症を治す。
    処方 青皮・陳皮・鳥薬・乾薑・香附子・蓬朮・三稜を各等分に醋煮したものを焙って
       乾かし、粉末にして空腹時に陳皮湯で二銭づつ服用する。

地黄通経元  血癖で臍下にかたまりが出来て痛むときに使う。
    処方 熟地黄二両、虻虫炒・水蛭糯米を同時に炒って米を取り出したもの、桃仁各
       五〇を粉末にして梧子大に蜜で丸め、空腹時に温酒で七〇~八〇丸呑み
       下す。

千金桃仁煎  血癖・血積・月経不順を治す。
    処方 桃仁・大黄・朴硝各二両、虻虫五銭を末にして好醋二升半と銀石器に入れて
       弱火で一升半になるまで煮詰め、桃仁・大黄・虻虫いれて一千回以上かき回し、
       次に朴硝をまぜて熱いときに梧子大に丸め、夕飯は食べずに、夜中におきて五
       丸を温酒で呑み下すと悪物が出るが、出ないとまた飲み、鮮血が出たら止める。

無極丸    月経がとまり、血塊があって痛むときに使う。
   処方 錦紋大黄四両を一両は酒で煮、一両は童便で、一両は塩水で煮ること各七回、
      再び合わせ七回蒸し七回晒して粉末にし当帰・熟地黄各一両半を濃く煎じた汁で
      糊をつくり梧子大に丸め紅花湯で三〇丸呑み下す。
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