子に勝る宝なし

子に勝る宝なし、子供は人間にとって最上の宝であります。どんな子も財宝には及ばない、千の倉より子は宝、白金も黄金もダイヤモンドも子に勝る宝はない、子の命は親の命、であり、子の身に生じた死活問題は、親にとっても同様に死活問題となります。親にとって我が子の命は親の命と引き換えにしても惜しくないほど可愛くて大切な物は我が子であります。ゆえに自分の子に対する慈悲、慈愛の心で、自分を産んで呉れた親に仕えなくてはなりません、子への愛に惹かれるは、その子の親であるという前世からの約束事によるからであります。我が子を愛するように、親の親を敬えば、我が子は世界一の孝行者として、親の御霊があの世に於いて絶える迄その御霊を癒してくれる良き孫を産んで呉れるからです。すなわち親の死後の御霊は成仏して極楽浄土に生きる事が出来るからです。例え、どんな厳格なる親であっても、わが子にだけは寛大すぎるのが普通である。どんな親でもわが子には甘い者であるが、子供が恥ずかしい行いをすれば、それは、その子を育た親の恥となりますので、子は親が産むことが出来て、親の産んだ者で身体は親に似ても、子供の心の中まで親に似せる事は出来ませんので親は子供の本当の心を知ることが出来ませんので親の心子知らずとなり、子の心親知らずいう諺になります。
子供への慈悲、慈愛の為に正しい判断も出来ずに思い迷うのが親の心となります。子供への愛情の為に思いきった行動が出来ないのが親の心となりますが、わが身の心の中を鬼にして子供を慈しむ親になる事が大切となります。