チハルだより

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2016年度9月のチハルブックコーナー

2016-09-13 | 読書サポート

 

♪今月の読み語り

『ちくわのわーさん』

岡田よしたか/作 ブロンズ新社

 

♪今月のブックトーク

『つばさ』

大島理惠/作 文研出版

 

北川チハルがささやかな読書サポートをしている東別院小学校3年っ子たち、表紙のちくわをみただけで大爆笑!

「ちくわが歩いてるって、どんな町や!」

「どんな世界や!」

 

小学生になると、絵本(絵童話も!)を自分から手にすること、少なくなっちゃいます。

でもこんなおもしろい本があること知らないなんて、もったいない。

というわけで、チハルブックコーナーでは、絵本や絵童話メインで紹介しています。

 

時間があれば、チハル流ブックトークも。

ほとんど、なかみは言わないで、タイトルや表紙、パラパラ見える中ページから、どんなお話なのか、みんなで好き勝手に想像しておしゃべりしあう対話スタイル。これがまた、盛り上がるんだー。

 

今日だったら、こんな感じ。(チ→チハル、3→3年生の子たち…まとめちゃってごめんね!)

 

チ「タイトルの『つばさ』から、なに思いつく?」

3「…鳥!」(腕パタパタ)

3「あ、鳥、おるやん、そこ!」(表紙指さす)

チ「見つけた? これ、なんていう鳥?」

3「…スズメ?」

3「わかった、ツバメや!」

チ「そやねん。ツバメ。見たこと、ある?」

3「ある!ある!」

3「うちに、巣、つくってたで」

3「さわったこともある」

チ「えっ、すごいなあ。なんでさわったことあるん?」

3「…ひなが、巣から、落っこちとったから…」

チ「あーそっか。ときどき、ひな、落っこちるやんなあ。この本にでてくる男の子たちもな、落ちてるひなを見つけたんやけど…、みんなやったら、落ちてるひな見つけたら、どうしたいって思う?」

3「育てたい」

チ「そやんなあ。ほんまは野生の鳥ってな、めっちゃ難しいから、人間が育てちゃだめって言われてるんやけど…」

3「ひな? 育てる? うち、夏休み、自由研究したで!(ロッカーから自由研究の模造紙を持ってきて広げる)セキレイ!(セキレイの親鳥がひなを育てる観察記録を見せる)」

3「セキレイ?」
チ「おっぽ、ぴこぴこふる鳥やんな。すごいなあ。セキレイの巣、よう見つけたなあ」

3「お父さんの使うてないバイクのかごの中に巣、あった…そんでな、そんでな(割愛!)あんな、セキレイって、めっちゃうるさいねんで! 声、でかいで!」

チ「そやなあ。なんで声でかいと思う?」

3「しらーん」

チ「セキレイはな、川のそばとかにようおる鳥やねん。川って、流れてるやろ。水の音、するやろ」

3「わかった! 水の音に負けへんようにでかいんや」

チ「海におるカモメも声でかいやろ。海とか川とかのそばにいる水鳥は、けっこう声でかいの多いらしいで…って、ツバメは水鳥やないんやけどな。えーと、ツバメは渡り鳥やな?」

3「しってる!」

3「ひなが大きくなったら、どっかいっちゃう」

チ「うん、ひなも大きくなったらな、遠い海を渡らんとあかんねんな…この本に出てくる男の子たちは、なんとか、ひなを大きくして、海を渡らせたいって、いろいろ考えて、えーと、めっちゃがんばります。今日からこの本、チハルブックコーナーに置いとくしな、よかったら読んでみてな」

 

 

ほとんど脱線ばっかりで、わたしの紹介もかなりイーカゲンでザツやけど、みんなノリノリになってくれるのがうれしくて、みんなのおしゃべり聞けるのがうれしくて、毎回こんな感じで、ブックトーク、やってます。自分でいうこと準備したり、練習したりする必要もないしね。らくちん。で、たのしい!

 

 

 

 


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