シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

所司和晴、悲願の初優勝-第40回全日本シャンチー(中国象棋)選手権

2013-04-29 | ニュース
シャンチー(中国象棋)の第40回全日本選手権大会(主催:日本シャンチー協会、後援:中国大使館・東京華僑総会・社団法人日中友好協会、財団法人日中友好会館)は、4月28日・29日、東京・目黒区民センターで開催され、A級では所司和晴選手が初優勝しました。“純国産”プレーヤーの全日本選手権優勝は史上初、わが国のシャンチーの歴史に新しい1ページを開きました。

大会初日の3ラウンド終了の時点で、全勝は山崎秀夫、岡田蒸、所司和晴の3選手。2日目の初戦第4ラウンドでは、山崎選手が所司選手を破り、岡田選手も順調に星を伸ばしました。第5ラウンドの山崎vs岡田の全勝対決は和(引き分け)となり、両者9ポイント、これを所司選手が8ポイントで追います。

第6ラウンドは、山崎選手が勝って11ポイント、所司選手は岡田選手に勝って10ポイント。最終第7ラウンドは、山崎選手は和でも逃げ切りでしたが、服部亜光選手に痛恨の敗戦、佐藤僚介選手との“師弟対決”を制した所司選手の逆転優勝となりました。

山崎・所司両選手の各ラウンド終了時の累積ポイントは、
山崎:2→4→6→8→9→11→11
所司:2→4→6→6→8→10→12

後半3ラウンドで山崎選手が1勝1敗1和と3ポイントしか上げられなかったのに対して、所司選手は3連勝と、6ポイントを上げたことが優勝につながりました。

所司選手の話:途中リードされて苦しい展開でしたが、あきらめずに頑張ればいいことがあるんだなあと思いました。

シャンチーの全日本選手権大会で、中国籍・中国出身以外のプレーヤーが優勝したのは、1974年第2回大会のタウンヒル選手(英国籍)以来で、日本で生まれ育った“純国産”選手が優勝したのは初めてのことです(※)。その意味で、今年の大会は日本のシャンチー史上に残る歴史的な大会となりました。

※1997年に所司選手は全日本選手権に準優勝、このときの優勝者が中国シャンチー協会所属の趙国栄選手であったため、準優勝の所司選手が「日本選手権者」となりました。

このほかA級では、昨年B級優勝の佐藤僚介選手(千葉県佐倉市立臼井西中学3年)がA級1年目で6位に入賞、所司選手以外の“純国産”選手の6位入賞は1998年の酒井清隆選手以来の快挙です。

表彰に先立って、「シャンチートップアスリート育成プログラム」2期生の山家愛美、三橋泰朗、山家真二の3選手に、戸川芳郎理事長より修了証書が授与されました。

各級の入賞は次のとおり。
A級:優勝-所司和晴(千葉)、2位-山崎秀夫(神奈川)、3位-岡田蒸(東京)、4位-服部亜光(埼玉)、5位-徐光亜(東京)、6位-佐藤僚介(千葉)
B級:優勝-小笠原嗣人(広島)、2位-高橋淳司(千葉)、3位-曽根敏彦(静岡)、4位-山家愛美(東京)、5位-小川比呂士(神奈川県)、6位-伊関剛一(東京)

あなたも「シャンチートップアスリート育成プログラム」に参加して、来年のB級優勝を目指しませんか?日本シャンチー協会では第4期生を募集中です。
http://blog.goo.ne.jp/jxiangqi/e/a5536c37fa4aaa731949b262257babb2






A級優勝の所司選手


B級優勝の小笠原選手


A級入賞者(中央は戸川芳郎理事長)


B級入賞者


優勝の喜びを語る所司選手


トップアスリート育成プログラム修了証書を手にする山家愛美(左)、
三橋泰朗両選手

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第165回シャンチー(中国象棋... | トップ | シャンチー(中国象棋)全国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。