じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

5月27日大阪桐蔭 大商学園

2017-05-27 08:43:08 | 高校サッカー

※守備

大阪桐蔭:新人戦では無失点で凌いだ相手に後半2失点。無失点で抑えた新人戦の時も、組織でしっかり守ったとまでは言えないと感じましたが、新人戦同様、課題として残ったと思います。1失点目はCKを遠いサイドに蹴られてのもの。全員がボールウオッチャーになってしまい、視野の狭さという課題も出たように思います。新人戦同様、個々の守備には観るべきものがありました。視野の広さを感じる選手もいますので、その選手がもっと前に出て全体を指揮すると良い方向に向かうかもですね。後、失点して負けたチームを見てよく感じることがありますが2列目のサイドというのは独特の難しさがあるなと思います。攻めることが求められる一方、前前いくなということも求められる。ドリブルでの突破力が求められるポジションですがそれをやるとそこが守備の穴になりカウンターを食らいやすくなる。この日の大阪桐蔭にもそれを感じました。ここにどういうタイプの選手をおくかというのは難しいものがあると思います。攻めに強い選手はできるかぎりFWにおいた方がいいのかもですね。

大商学園:オフザボールでの動きがチーム全体として光りました。走る姿勢が光りました。これらは新人戦の時も良かったですが、加えて、新人戦の時は相手にカウンターを食らった際に、やや奥に入られすぎているかな?と感じたのが気になりましたが、この日は相手にほとんど前線への効果的なパスを供給させず、危なげなく無失点で切り抜けて見えました。

 

※攻撃

大阪桐蔭:新人戦の時以上にGKからのつなぎの意識を見せてましたが、つなげても大半中盤まで。新人戦の時同様、オフザボールの際の動きの相手との差からなどからくる瞬時の決断に課題が残ったと思います。チームとしてフィジカルが特別強いわけではありませんので、それらで相手を上回ってつなげないと攻撃は個の力を活かしたカウンターが主になるかと思われますが、それもつなぐ力をつけなければ活きてきませんし、単発で終わりますし、そうなると守備がしんどくなるのも必定かと思われます。つなぎの意識の高さはありますので、先はきっとチームとして質の高い攻撃ができるようになるかと思われます。

大商学園:再三にわたりオフサイドをとられ、やや点をとる気持ちにはやってしまって見えたのは新人戦の時同様でしたが、力任せにオラオラいくしか引き出しがないように見えました新人戦の時とちがって、特に前線で攻撃に緩急をつけることができていたことが、後半の2ゴールにつながったと思います。先制点はCKの際、キッカーなど皆と違うとこを観れてる選手がいたからこそのものでしたし、2点目は決めた選手とアシストした選手のボールさばきが光りました。

 

大阪桐蔭:新人戦の時は勝ったとは言え相手との強さの差を物語っているとも言えた内容。その差は現状埋まっていないように思いました。後、負けてる展開のなか、新人戦の時同様、交代カードを1枚しかきれてませんでしたので、選手層を分厚くするという課題も残ったままに見えました。個々には見るべきものがある選手も多いですし、この日はベンチにいた控え選手の声で失点が防げた場面もあったなど一体感も強く感じますので、それらがチーム力に反映されれば、覚醒する可能性を秘めているのも、新人戦から変わらずかと思われます。

 

大商学園:負けて尚強し、の感さえ漂う負け方だった新人戦、その試合後の凜とした姿をみてると、インターハイ予選の頃には今よりグレードアップした同校の姿が観れそうな気がしましたその通りに、インターハイ予選決勝のこの日、進化した姿を観たように思います。準決勝でスコアメイクできてませんので、そこから何らかのテコ入れが効をそうしたのかもですね。



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