二番館シネマ倶楽部

カミさんや子供と映画を観てる時、あっマズーと気まずい思いをしなくてすむように・・・

「ブラック・ダリア」

2006-10-23 22:32:41 | 子供と観るための映画評

「ブラック・ダリア」(2006年)
監督:ブライアン・デ=パルマ 出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン

雨だなあ。最近日が落ちるの早くなりましたね。つるべ落としとは良く言ったものです。秋は落ち着いた季節のはずなのですが、我が家では微妙な引っ越しをすることになり、先週あたりからとてつもなく忙しくなってしまいました。最寄り駅は変わらないんですけどね。引っ越しは引っ越しなのでとにかく忙しいです。

頑張って週に一回は記事を書こうと思っていたのですが、ちょっと挫折。引っ越し終わるまで更新は少しお休みいたします。(もともと更新頻度が低いので、あまり影響ないかも・・・。)

そんな中、映画観てる場合ではなかったのですけが、デ=パルマさんだけは観ておこうと思いついつい観に行ってしまいました。

感想書くのを少し躊躇ってしまうのですが、というのもリアルなお友達にデ=パルマ好きが多いもので、というか殆どがデ・パルマファンのような気も・・・、というかそもそも友達少ないのか・・・、うーん、なんかますます秋深まる感じになって来るな・・・。

一部の方にはすごくネタバレかもしれませんが、短い感想です。


題材はデ=パルマの得意分野のように思えるのですが、出来映えはデ=パルマ作品の中では普通だと思います。(ちょっとハードル高い?)

カメラワークは相変わらずデ=パルマです。クレーンの壁舐め上げ、パンパンパンと「フューリー」トライアングル・パン・ショット、カットカットカット、ジャンプ・カット、「めまい」階段などなど、とりあえず楽しめるかと思います。逆ズームは無かったです。そこは逆ズームでしょうジグモンドさんっ、というシーンがいくつかあったのですけど、ちょっと残念でした。

ストーリーの描き込みは少し消化不良だったですかね。色んなところに見られる三角関係や悪役ファミリーの近親相姦を連想させる変態性とか、割と上品な感じで、エロは控えめだった気がします。スカーレット・ヨハンソンは品が良過ぎるのでしょうか、ナンシー・アレンみたいな露骨に分かりやすい感じではなかったです。三角形のパンで三角関係づくしかと思ったのですけど、それほど関係を掘り下げるわけでもなく、もしかして登場人物が多くて複雑な話は苦手なんじゃ・・・、この年になって弱点バラしてる感じ。

鬼才とか異端とか呼ばれていた頃の雰囲気はかなり出ていると思いますが、吸い込まれるように「ブラック・ダリア」に執着する心理描写は薄めで、ドロドログログロ感が少なかったと思います。「ブラック・ダリア」の呪縛性が上手く描かれていたら、終盤の展開により効いてきて傑作になっていたと思うのですが、「巨匠」デ=パルマ、「ブラック・ダリア」以外の呪縛に絡めとられてしまっていたのでは・・・。


辛口だったかなあ・・・。ごめん。



おススメ度:★★★★

ウィンスローさん出てるよ。