夕映えに

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映画「一枚のハガキ」 BSで見る

2015-01-13 21:49:33 | Weblog

  「一枚のハガキ」の映画は100歳で逝かれた映画監督の新藤兼人氏の
最後
の作品として亡くなられる2~3年前に作られた映画です。

  社会派監督の新藤監督は自分の戦争体験を含めて是非残しておきたい映画
で音羽信子夫人が気にいられていた大竹しのぶさんを主役に戦争がもたらした
苛酷な運命に翻弄された役を見事に演じています。
    
    

   「一枚のハガキ」の映画 ストーリー

   
戦争末期に100名の中年兵士が召集された。松山啓太ら兵士100名たち
は上官のくじ引きで赴任先が決まる。くじ引きが行われた夜、フィリピンに赴任
が決まり、生きて帰って来れないと悟った森川定造はハガキを読んだことを妻
に伝えて欲しいと、妻・友子(大竹しのぶ)から送られた1枚のハガキを啓太に
託す。
  終戦後100人中6人の兵士が生き残り、その一人の啓太(豊川悦司)は1枚
のハガキを届けに友子の家を尋ねる。
    

  夫の戦死の後、弟と再婚するも弟も沖縄で戦死、舅はある日心臓発作で突然
死、姑は首吊り死と残された1反の田んぼを耕しながらの貧しい生活でした。
しかし女である友子には周りの男に言い寄られる。ハガキを届けにきた松山は
妻が舅と男女関係となり、ここにも当時の世相が見られました。
    

  ハガキを渡すシーンで「あんたは何故生きているの。」と詰め、家の大黒柱
にしがみつく友子の慟哭やお金を渡すシーンでも「お金で償うつもりか。」と叫
ぶ、大竹さんの迫力ある演技はさすがに新藤監督が選んだ女優さんです。

 



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