*** june typhoon tokyo ***

12/15-21のダイアリーMを廻せ

 師走も中旬になりました。時の進み方は過去現在未来いつでも同じなはずなのに、年末ってだけで早く感じるのは何故なんでしょうか。なんでだろーなんでだろーなでだなんでだろー。え、いまどきそれって、だって? いや、流行が廃れた今だからこそ言う価値があるんだか、ないんだか、ガダルカナルタカ。そういえば、ガダルカナル島からの撤退を決めた御前会議も師走の末だったなぁ(1942年12月31日)。
 でも、今週は何だか長い気がしたな。(`□´)オイッ!
 そんなこんなのウィークリー・ダイジェスト。チェーキラウッ(COUNTDOWN TV風で)。


■ 12/15 (MON)

 胃腸炎がやっと終息したかと思ったら、今度は軽い喘息&風邪ッぴきデスノート。下痢の次は鼻水を止めて、ロマンティック。胸が~胸が~苦しくなるぅ~ LIKE A Romanticが止まらない By C-C-B。ちなみに、C-C-Bはココナッツ・ボーイズ(CoConut Boys)の略です。もう一つちなみに、青田典子がいたC.C.ガールズはクール&クラッシイ(COOL & CLASSY)の略ですヨ。(どうでもいい……)

 最近、コンビニやら至る所でEXILEの「LAST CHRISTMAS」を聴きます。いわずと知れたワム!(WHAM!)の名曲ですね(何人この曲カヴァーしたりサンプリングしたりしたんだろうか……)。で、この曲、わざわざ日本語詞にしてるんですが、なかなか巧い具合にハマってるんで、誰が日本語詞作ったんだろうかと調べたら、松尾“KC”潔大先生でありました。さすが、この当たりの日本人的湿度感への転化は見事です。で、バックコーラスはRyoheiだったりするんですね。さりげなくいい仕事しております。

 やっと、加藤ミリヤの『BEST DESTINY』をちゃんと聴きました。先日11/12の日記で、たかだか9万ごときで1位を獲ったくらいで宇多田が持っていた“シンガーソングライターのベスト盤の1位獲得最年少記録”を更新しただの“宇多田超え”を果たしただのというなと書いたんですが、これは誤解をされちゃうと困るのでいっておきますが、加藤ミリヤのアルバムや楽曲がダメだっていってる訳じゃなくて、こういうアウトプットの仕方をすると、変な先入観を持たれて正当な評価がされなくなるからヤメロといいたかった訳です。ただ、その日記にも書いたように、ベスト盤リリースの最年少記録更新については、懐疑的というか、意味ないと思ってますが。
 で、肝心のミリヤのアルバム『BEST DESTINY』ですが、これサンプリング・ベストって位置付けなんですね。売り文句としては、ティーンの代弁者のミリヤのトレードマークともいえるサンプリングヒットうんぬんとありますが、そんな彼女のトレンドリーダー的な部分はどうでもよくて、内容的なことをいうと、なかなか質の良い楽曲が凝縮されたアルバムだと思いますよ。個人的にはちょっと“うちらが~”とかちょっと過剰気味にもみえるコンシャスな詞とかが鼻についたりすることもありますが、それはそれで今の世代の言い様というか、勢いのまま表現しているところなので、そこまで気にすることもないです。特筆すべきなのは、サンプリング楽曲のセレクトとそれをキャッチーでありながらギリギリチープにならないものとして落とし込めるセンスですか。彼女の世代にしてはムムッと思うような楽曲をサンプリングソースにして、あくまでも独りよがりにならないポップスとして組み立てていくバランス感覚は、素晴らしいと思います。個人的には歌唱力がずば抜けて高いとは思わないし、基軸となるメロディもうならせるようなものではなく、平たく言えばありきたりな展開のラインだったりしますが、そのありきたりなものをサンプリングソースを注入することで味わいを倍加させるというか、リスナーのツボを押さえる調合能力というか、そういう才能に優れているシンガー・ソングライターだと感じますね。
 ミリヤの調合テクニックとしては大きく分けて2つあって、シャニース「I LOVE YOUR SMILE」をネタ使いした「恋シテル」とか安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」にインスパイアされた「19 Memories」のような、そのまま大胆にベタ過ぎるほど借用するタイプと、さりげなくありながらも実はしっかりと楽曲を走らせている「夜空」(BUDDHA BRANDの「人間発電所」使用)や「FUTURECHECKA」(ZEEBRAの「PARTEECHECKA」というより、アース、ウインド&ファイアの「Brazilian Rhyme」使いといった方が適切か。ま、そのアース自体もMilton Nascimentoのカヴァーなんだけども)のようなタイプ。その大胆かつ繊細な切り口を持って調合する具合が絶妙なんじゃないか、と。それと忘れちゃならないのは、ツウぶらないでポップネスを充分に意識した作りをしていること。やっぱり楽曲なんていうのは聴いてもらってナンボなんで。質感が軽めなのは、彼女がまず対面する相手を彼女らと同世代を軸に見据えているためということもあるが、聴いてもらえる、聴きやすい=メッセージがリスナーに伝えやすいということにも繋がっているから、ということを考えているんだろう。そんな気がします。
 ということで、個人的には、「for so long」「for so long PART II」を聴いてから元ネタのm-flo「been so long」を聴いてみる(その逆も可)というような楽しみ方をお薦めします。収録14曲中、一番のお気に入りは「ルパン三世 愛のテーマ」をサンプリングした「ミシェル~愛のテーマ Remix~」ですかね。


■ 12/16 (TUE)

 昔、ファミレスとかでコーヒーはおかわり自由なのに、紅茶はなぜおかわり自由じゃないのかということについて考えたことがありまして。同じ嗜好品なのに、と。ああ、コーヒー<紅茶ってことで、貴族クラスの気品高い人たちが嗜む高級なものだから、コーヒーなんぞ庶民の飲み物と違って高いからおかわり出来ないんだ、と勝手な理屈で納得させていた15の夜~なんて。自分はコーヒーが飲めないクチなので、単なる僻みでした。そして、紅茶なら何でもいいわけではなくて、アールグレイとかはダメです。あれ、最悪。化粧品みたいな味する。ということで、我が家には誰も手をつけないアールグレイのティーパックがわんさかわんさ、わんさかわんさ、いぇーいいぇーい、イェイイェーイっとあります。
 ちなみに好きな紅茶の種類は、アッサムとかセイロンですか。セイロンといっても、ウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラ、キャンディ、ルフナとありますが、まぁヌワラエリヤとかディンブラのストレートのアイス向きなヤツがいいかな。でも、ミルク向きのアッサムをストレートで飲むっていうのも嫌いじゃないです。あとは、まぁブレンドではイングリッシュブレックファストですかね。

 清水翔太のアルバム『Umbrella』を聴いてみました。シングルの「アイシテル」「My Treasure」とかを聴いた時は、第一印象でこれは!って感じには正直ならなかったけれど、アルバム収録曲聴いたら、絶賛されるのも解かる気がしたり。ラップもなかなか堂に入っているし。60、70年代ソウルやジャズを下敷きにしたテイストの楽曲が多く、正統派ソウルマンとしてこれから成長し続けるんだろう。アッパーやダンスサブルなナンバーが好きな自分にとっては、もうちょっと踊れるような曲があってもいいんだけどなぁと思ったりもしますが、そこはまぁ好き好きなんで。日本人の男性ソウル・シンガーというカテゴリーは、なかなかヒットセラーが誕生しない分野でもあると思うので、これから期待したいところ。ボーナス・トラックに、ア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒードがプロデュースしたヒップホップ・リミックスが収録されております。


■ 12/17 (WED)

 レイニー・デイ。カーペンターズに「Rainy Days and Mondays」(雨の日と月曜日は)という曲がありますが、今日は水曜日。真ん中モッコリ水曜日。
 そんな雨の水曜日には、窓の外の雨模様をぼんやり眺めながらティーでも、と思いカフェへ行く昼下がり。室内にはクリスマスツリーが。Xmasソングを聴きながらちょっとブレイク・タイム……なーんて、本当は窓に背を向けてチキンライスをがっついてたんですが……おっと、そんな時にダニー・ハサウェイの「This Christmas」が流れてきたじゃないですか。クリスマスには取り立てて思うところはないですが、こういう名曲に出逢えるという意味ではいいですな。

 SOULHEADがようやく再活動しそうという情報が、フロム・YOSHIKAのブログ。いろいろ大人の事情があったようで、事務所やリリース先なども移籍する模様。“ロボヘッド”から成長した勇姿を、早くライヴで見せてくれぃ。とりあえずは、アルバム(?)のリリースを待とう。

 YOSHIKAつながりってことで、次はソロのYOSHIKA(m-floファミリーの方ね)ですが、こちらも再始動し、クリスマス・イヴに2ndアルバム『World』をリリース。メジャー1st『timeless』から『World』(世界)っていう大きな展開に相応しい名盤を期待してますよん。
 そのCDリリース日当日に渋谷のアップル・ストアでクリスマススペシャルライヴをやるんだと。∑( ̄□ ̄;)ナント!!
生バンド編成、生ヨシカ。入場フリーだし、クリスマス・イヴだとかそんなのどうでもいいんで行きたいなぁ、生ライヴ。生バンド。生ヨシカ……。 (゜-、゜)ジュル
 渋谷QUATTROにて行なわれた“1st tour~timeless~”をほぼ最前列でかぶりついてライヴを観たのが2006年3月だったから、もう3年弱かぁ。にVERBAL、WISE、B-BANDJも来てたっけな。VERBALがステージインした時の歓声に「もう、なによーVERBALの時ばっかりぃーヽ(`Д´)ノ」と嫉妬したYOSHIKAが可愛かったなぁ。


■ 12/18 (THU)

 元同僚が突然失明の危機だとの一報を受ける。網膜剥離だとか。しかも両目。原因に覚えはないらしく、医者に問うと「近視は網膜剥離になりやすい」んだとか。コンタクト使用していたこともあるんだろうが。ただ、レザー手術により大事には至らなかった模様で、何より。
 昔、高校時代、コンタクト使用者が野球部の練習の後、綺麗とは決していえないような手でコンタクトを取り付けていて、「汚い手で扱って大丈夫なのか」と聞いたら、「保存液に浸してあるから」「煮沸して…」うんぬんとかいって何食わぬ顔していたのですが、その後、“保存液中で繁殖した細菌が付着したコンタクトをつけて失明”というニュースが流れると、それまでの扱いと一変し、かなり清潔に手とコンタクトを洗ってから装着するようになった……っていうのを思い出した。目は大切ですから、気をつけないと。
 自分は視力はかなり落ちましたが、日常生活は裸眼。言ってみれば裸族です。(笑) ただ、サングラス以外に眼鏡を持っていたりします。大学卒業間近の時に、教職用に作ったのがそれ。というのも、教壇立つときも、自動車免許同様、0.7以上視力がないと眼鏡等を着用する……ということになってたんじゃないかなと。事実上スルーされてることが多いとは思いますが。一丁前にノーフレーム、知的クール系な眼鏡にしたんですが、やっぱり自身自体がクール系と合わない顔立ち、振る舞いだと、眼鏡だけを知的クール系にしても、まったく効果なしでしたが。(苦笑) ついでに、その眼鏡、今どこにいったかわかりません。2万以上したんだけどなぁ……。

 今までレコード、CDやDVDなどを買わず、ライヴにも行かず、その分しっかり貯金していたら、今頃もうちょっと経済的に楽になっただろうか、と一瞬考えたんですが、そんなことないか。せいぜい数百万の話。人生としてつまらない、つまらない人間生活になっていただろうから、これでよかったんだと自己暗示。そもそも江戸っ子気質の血。宵越しの銭は持たねぇ主義(いや、宵を越せる銭を持っていないという方が正解???)……。

 遅ればせながら、MONDAY満ちるの新譜『NEXUS』を聴く。これいいですよ。ジャズというよりクラブ寄りに戻ってきたテイストは、久しぶりじゃないかなぁ。

 ICEの宮内兄ィが鬼籍となって1年。いつか訪れるだろう国岡真由美嬢の歌声が聴ける日までも、その先もずっと、“夢は≪続き≫、歌は残る”……。


■ 12/19 (FRI)

 夜は同僚と飲み。横と目の前に女性というシチュエーションでウハウハしすぎたのか、口からいろいろこぼしまくり、飛ばしまくり……といえば、聞こえはいいかもしれないが(いいのか?)、単なる老化で口元がゆるゆるダレダレなだけなのかもしれないな。

 年末、『紅白歌合戦』の曲目が発表された。

≪紅組≫
aiko 「KissHug」
青山テルマ feat. SoulJa 「そばにいるね」
秋元順子 「愛のままで…」
絢香 「おかえり」
アンジェラ・アキ 「手紙~拝啓十五の君へ~」
いきものがかり 「SAKURA」
石川さゆり 「天城越え」
大塚愛 「愛」
川中美幸 「二輪草」
GIRL NEXT DOOR 「偶然の確率」
倖田來未 「TABOO」
伍代夏子 「京都二年坂」
小林幸子 「楼蘭」
坂本冬美 「風に立つ」
SPEED 「White Love (Re Track)」
天童よしみ 「道頓堀人情」
中島美嘉 「ORION」
中村美律子 「河内おとこ節」
浜崎あゆみ 「Mirrorcle World」
Perfume 「ポリリズム」
一青窈 「はじめて」
平原綾香 「ノクターン」
藤あや子 「紅い糸」
藤岡藤巻と大橋のぞみ 「崖の上のポニョ」
水森かおり 「輪島朝市」
和田アキ子 「夢」

≪白組≫
秋川雅史 「千の風になって」
Aqua Timez 「虹」
五木ひろし 「凍て鶴」
EXILE 「Ti Amo」
北島三郎 「北の漁場」
北山たけし 「希望の詩」
キマグレン 「LIFE」
木山裕策 「home」
コブクロ 「時の足音」
ジェロ 「海雪」
羞恥心 with Pabo 「羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル」
SMAP 「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」
東方神起 「Purple Line~どうして君を好きになってしまったんだろう?」
TOKIO 「雨傘」
徳永英明 「レイニーブルー」
氷川きよし 「きよしのズンドコ節」
平井堅 「いつか離れる日が来ても」
布施明 「君は薔薇より美しい」
ポルノグラフィティ 「ギフト」
前川清 「東京砂漠」
美川憲一 「さそり座の女 2008」
Mr.Children 「GIFT」
水谷豊 「カリフォルニア・コネクション」
森進一 「おふくろさん」
森山直太朗 「生きてることが辛いなら」
WaT 「36℃」

 まず……

秋川はまた「千の風になって」かよ。(;`O´)oオイ!

 森進一が予定通り(苦笑)「おふくろさん」を歌うとのこと。話題性からいえばこの選曲なんだろうけど、逆に言えば、その話題がなければ(和解がなければ)今年歌う曲がなかったのか、と。なければ出すなと。あと、出るだろうと思ってたのが“曲名+年”シリーズ。今年は美川憲一が「さそり座の女 2008」としてこの流れを継続。(苦笑) だから、今年歌う曲がないなら出すなと。それか、どうしても小林幸子vs美川憲一の衣装対決をさせたいのなら、特別コーナーとして設けておけばいいじゃないか。それなら正月のマチャアキのかくし芸みたいに“年に一度の恒例行事”として認められるんじゃないの。
 石川さゆり、北島三郎、前川きよし、布施明なども今年の曲がないなら…組。氷川きよしはリリース曲が演歌ではもちろん、通常のJポップ・チャートでもランクインするけれど、紅白サイドの意向で「ズンドコ」なんだろうな。川中美幸も「木曽川しぐれ」があるのに(最高位20位、ランキングに15週登場)、なぜ「二輪草」なのか。徳永英明もなぜに「レイニーブルー」……。どうせなら“~壊れかけのRadio 2008~”っていうサブタイトルで「壊れかけのmedia(メディア)」っていう替え歌を歌ってくれたらいいのに。(笑) いきものがかりも「SAKURA」って…2年前の曲じゃねぇか。今年でいえば、まともに考えれば「ブルーバード」(3位)だろう。それ以外でも「帰りたくなったよ」(7位)、「プラネタリウム」(5位)、「気まぐれロマンティック」(4位)もある。「気まぐれ~」は12月リリースだから別としても、「プラネタリウム」なんて、NHKドラマ『キャットストリート』主題歌&NHK『スタジオパークからこんにちは』テーマ・ソングっていう、見事過ぎるくらいの紅白ライン・タイアップなのに、だ。(爆)
 出場は妥当だけどPerfumeは「ポリリズム」って、それなら昨年出しとけと。こちらも“NHK 環境・リサイクル”キャンペーン・ソング。それとも、1年間様子を見て、一発屋ではない実力をつけたと判断しての選出? だったら、羞恥心とかは何で様子を見ないんだ? あ、そこらへんは局側で、一発屋かそうじゃないかの予測をしてると。そういうセンスはあるということか。(苦笑)  
 トリは森進一、北島三郎、ミスチル、石川さゆり、アンジェラ・アキあたりかな。北京オリンピックイヤーだし、ミスチルでいいんじゃないの。
 とか、いろいろいってますが、当日観るかどうかは微妙。(笑) いいんです、こうやって放送前にあーだこーだ言うのが楽しいんだから。(爆)


■ 12/20 (SAT)

 激震。木曜の夜に、アイスホッケー“SEIBUプリンスラビッツ”が廃部の意向とのニュースを知る。金曜に正式発表。渡辺幸弘社長は「経営環境の悪化で、経費(年間運営費約5億円)のかかる部を抱えることが難しくなった」と。世界同時不況の煽りと企業に頼らざる得ない環境のままで運営してきたツケが、ここになって一気に噴出か。プリンスラビッツの廃部は単なる1チームの廃部ではなく、多くの日本代表を抱えることもあり日本アイスホッケー界の存続にも関わる問題。近年、国内リーグ・チーム数もクラブチームの日光を含めて、日本製紙、王子製紙、西武の4つしかなく、韓国や中国のチームを含めてのアジアリーグへと推移したこともある。そのアジアリーグの存続にも大きな影響を及ぼすだろう。
 これはアイスホッケーに限ったことではなく、スポーツのあり方が問われる重要な課題だ。
9月以降だけでも、ホンダがF1から撤退、世界ラリー選手権(WRC)にスズキが参戦休止、スバルが撤退、アメフトのオンワードが今季で解散、テニスのスポンサーAIGが来年以降契約せず……と立て続けに発表されている。派手に見えるプロ野球やJリーグも蚊帳の外ではない。雇用や契約がままならないのに、スポーツなんて……という意見もあろうが、スポーツは子供の将来や人間の文化的発展においても重要な分野。単にビジネスライクで語るべき問題ではないはずだ。

 とりあえず、プリンスラビッツの川口選手に連絡。複雑な時にも今はリンクで頑張るしかないとのこと。なかなか困難な道のりではあるが、最後には少しでも明るい話題で終われることを祈りたい。

 そんななか、札幌シリーズの王子イーグルス×西武プリンスラビッツは0-3で西武の勝利。この精神力は素晴らしい。


■ 12/21 (SUN)

Dancemanxmascard2008
ダンス★マンから……
一足早いクリスマス・カードがキター!キタ━━(゜∀゜)━━!!!!

 野球のセオリーが実は“錯覚”だというデータを名古屋大大学院の加藤教授らが分析し、『野球人の錯覚』(東洋経済新報社)を出版しているという。“四球出塁・エラー・本塁打は流れ変える/ラッキー7の攻撃”など野球で定説になっていることが、データ分析によると思い込みや印象の強さだという。2005年度のセ・パ公式戦(交流戦を含む)846試合、1万5143回を分析し、同年の全イニングの得点(失点)確率26.44%、得点(失点)平均0.495点と比較しながら、解説者のいう「セオリー」を検証。
 “先頭打者を安打ではなく四球で出すと、試合の流れが悪くなる”については、加藤教授のデータ通りに動く球団をX球団とすると、X球団が先頭打者に安打を打たれた場合、四球を出した場合、それぞれの失点確率は安打40.5%、四球39%、失点平均は安打0.832、四球0.833。ほとんど差はないが安打の方が失点確率は高いとする。
 X球団のその裏の攻撃。四球を出すことで流れが変わるなら、攻撃のリズムも狂う。だが安打を打たれた場合の得点確率は25.4%、四球の場合は27.2%。得点平均は安打0.454、四球0.540。四球で先頭打者を出した場合の方が、裏の回で得点する確率は高い。というような感じで、“2アウトから出塁されると流れが悪くなる”や“エラーをすると流れが悪くなる”“ホームランは流れを変える”などを調べたが、そのような結果にはならなかったという。“ラッキー7”についても得点確率と得点平均を調べると六回表、裏が最も高いという。加藤教授いわく「過去に起こった回数よりも、印象の強さが、ゲームの流れといわれているのではないでしょうか」とのことだ。

 こういうデータ分析というのは、数字という具体的なものを出してくるので、一見信憑性が高いようにも思えるけれど、鵜呑みにしてはいけない。まずどのような選手でチームが構成されているのかによって判断しているかどうか。選手がすべて同じであれば別だが、そうでない場合はその組み合わせによって及ぼされる影響はさまざま。四球と安打とで比較しているものとしても、単純に安打といってもシングルヒットから3塁打およびホームランまでさまざま。四球はほとんど単打と同じ効果しか表われないから、ホームに帰るまではあと3進塁が必要となる。安打でも3塁打であればあと1進塁で得点、本塁打ならそれ自体で得点となる。安打の方が得点に繋がるのは当然の結果だ。それでも、四球の場合が得点につながりやすいと解説するのは、確率的に凡打を打つケースが多いところに四球を出したり、元来ピンチとなる、チャンスを与える場面でないところにそういう機会を与えることが得点に繋がる契機を予測以上に増やしてしまうという効果を言っている訳で、場面別に検討したのかどうか。先頭打者が1番と4番と8番では、その意味合いも違う。そして、このようなことは、選手の心理状況、連鎖反応という精神面が非常に大きな影響力を持つ。その当たりをプログラミングしてデータをはじき出しているのか、というところだ。
 ま、ひとつの参考に、ってところでしょうな。そう全てがデータ通りに動かないから、スポーツは面白い訳なんでね。

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