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ダル大集合

■ ダル大集合

Darvishyu



 昔から、実力の高い選手や将来性の高い選手を表現する時に、“ポスト~”“~2世”などと呼ばれることがあります。古いところでは、江夏2世やら江川2世とか。松井秀喜もそうでしたが、松井の場合は“ゴジラ2世”と呼ばれることも多かった。それと、普通はプロ入り以前に付けられることがほとんどだと思うのですが、“ゴジラ”の場合は、広島の嶋が“赤ゴジラ”、横浜の佐伯が“メカゴジラ”と、プロに入ってベテランの域になってきている段階で名付けられた例もありました。

 イチローも“2世”が多い。ただ、個人的にインパクトが強かったのは、台湾リーグから巨人へ入団したルイス。“台湾のイチロー”との触れ込みで入団したのですが、イチローのイメージとは似つかわしくないルックスはもちろんのこと、走れない、守れない、そもそも左打者じゃない……と、どこがイチローなんだという。結局、台湾リーグで“高打率を残した”ことだけがイチローに似ている(?)というオチでしたが。

 近年でよく使われたのは松坂大輔でしょうか。涌井とか寺原とかも松坂2世と言われてましたっけ。涌井の場合は、松坂と同じ横浜高校出身で、当時はピッチングフォームもそっくりだと言われてましたから、“2世”と呼ばれる選手の中では最も的確に“2世”として認められる選手でしょう。
 
 こういうのは野球、スポーツだけにとどまらず、どの世界でもありますよね。政界では首相候補をはじめとして重要なポストの後任候補にはよく“ポスト~”が使われるし、アイドルとかもそう。松田聖子の“ポスト聖子”とか(岡田有希子がそう言われていたなぁー)。堀越のりも最初は“ポスト優香”とか言われていたっけ。どこが優香なんだよ…って、誰も知らないと思うけど。あと、芸能界では“~の妹”“~の弟”とかも。河合奈保子と石川秀美(ジタバタするなよ、ヤックンの妻)は西城秀樹の妹でデビューしてたりしてたなぁ。(アラフォー以上対応ネタ)

 話を野球に戻して、こういったトレンドの現在の一番手は、やっぱりいまやメジャーで活躍しているダルビッシュでしょう。巷でよく“ダルビッシュ2世”やら“○○のダル(ビッシュ)”の活字が躍ってます。そういえば、球速は速かったけどそもそもサイドスローだった東北高校同期の真壁賢守投手は、眼鏡をかけていたゆえ“メガネッシュ”と言われていたっけ(東北高校同期のピッチャーという以外ダルビッシュの要素はあまりない)。

 ということで、“○○のダル”ってどのくらいいるんだろうとふと思ったので、ちょっと適当に調べてみました。それがこれ。


帯広のダル 杉浦稔大(2010 北海道・帯広大谷)
北国のダル 村上海斗(2013 北海道・駒大苫小牧)
青森のダル 佐藤祐透(2013 青森・青森)
秋田のダル 小野優一郎(2012 秋田・新屋)
陸奥のダル 大谷翔平(2012 岩手・花巻東)
一関のダル 白鳥翔(2013 岩手・一関学院)
庄内のダル 石川直也(2014 山形・山形中央)
小高のダル 菅野秀哉(2014 福島・小高工)
常陸のダル 金谷太輔(2013 茨城・太田一)
上州のダル 金井和衛(2011 群馬・高崎商)
前橋のダル 高橋光成(2014 群馬・前橋育英)
埼玉のダル 中村勝(2009 埼玉・春日部共栄)
房総のダル 相内誠(2012 千葉・千葉国際)
松戸のダル 上沢直之(2011 千葉・専大松戸)
下町のダル 吉本祥二(2011 東京・足立学園)
東京のダル 大高光(2012 東京・日大鶴ケ丘)
山梨のダル 山田基樹(2013 山梨・日川)
越後のダル 椎野新(2013 新潟・村上桜ケ丘)
石川のダル 森山恵佑(2012 石川・星稜)
三重のダル 川崎貴弘(2011 三重・津東)
浪速のダル 藤浪晋太郎(2012 大阪・大阪桐蔭)
古都のダル 鈴木志廣(2012 京都・京都すばる)
公立のダル 桜井俊貴(2011 兵庫・北須磨)
山陰のダル 東方伸友(2013 島根・浜田商)
岡山のダル ダース・ローマシュ匡(2006 岡山・関西)
離島のダル 藤谷洸介(2013 山口・周防大島)
伊予のダル 安楽智大(2014 愛媛・済美)
土佐のダル 田川賢吾(2012 高知・高知中央)
福岡のダル 二保旭(2008 福岡・九州国際大附)
筑紫のダル 笹渕塁嗣(2014 福岡・筑陽学園)
熊本のダル 国吉佑樹(2009 熊本・秀岳館)
九州のダル 武田翔太(2011 宮崎・宮崎日大)
日向のダル 甲斐翼(2013 宮崎・宮崎日大)
沖縄のダル 運天・ジョン・クレイトン(2009 沖縄・浦添工)
琉球のダル 佐村トラヴィス幹久(2011 沖縄・浦添商)


……ちょっと多すぎるんじゃない?(笑)

と思ったところで、最近“新入り”を発見しました。


雪谷のダル 鈴木優(2014 東京・雪谷)
下町のダル弟 吉本昂矢(2014 東京・文京)


雪谷の鈴木は名前の読みが“ユウ”ということで、ダルビッシュ有(ユウ)との近似性もあるかもしれないけど、文京の吉本は“下町のダル”と呼ばれた現・ソフトバンクの吉本祥二の“弟”っていうだけで、ダルの要素がまるでないと思うんだけども。

 こんなに大盤振る舞いだと、そのうちの左甚五郎作の“見ざる聞かざる言わざる”の三猿も、“見ダル聞かダル言わダル”なことになりかねないのではないかと心配してしまいますが。(大袈裟)

 これに限らず、日本には以前から蝦夷富士やら津軽富士やらの郷土富士とか(ただし、武富士は違う)、戸越銀座などの“○○銀座”の名がつく商店街が全国各地にあったりと、こういう優れたものに愛着、共感する意識が強くあるんでしょう。ちなみに、銀座は、江戸時代までは金座、銀座、銭座とあったなかで、地名として残ったようです(金座はかつて両替町と言われてました)。ザギンはやっぱり金持ちが集うイメージがありますね。大人の、中高年の街という感じ。まぁ、名前がそれを表わしてますよね。銀座は英語で“シルバーシート”というだけあって……。(ギャフン)

 あ、いや、こんな話はどうでもいいんです。これらの“ダル”のうち、本物のダルビッシュのような活躍をどれくらいの選手がしてくれるのか。そういう楽しみを持ちながら、今年の夏も高校野球に注目したいと思っているところです。そして、都市対抗野球も。










以上です、キャップ。
 









 
 


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