都立上水高校 第1期社会科部OB・OG会公式ブログ

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鉄道大回り乗車の旅(八高線編)その6

2006年02月13日 22時50分21秒 | 【連載】鉄道旅行記
 少し記憶が薄れ始めています。急がなくては…。
八高線は行く(4)
 毛呂。高麗川の次の駅に着いた。何だか変な名前だが、これは町の名前から取っている。ちなみに町名は毛呂山町。この名前について、構成員がひらがなだとなんかおかしいよねと言った。確かに「もろ」では変だ。乗降客はまばら、そもそも乗客もまばら。しかしラッシュ時は3両編成でも立ち客が出るという。(都幾川に住むいとこの話)なんとも寂しい駅だが、近くには埼玉医大もあるのだ。次は「越生(おごせ)」東武線との接続駅である。左に道路を望み、途中から東武越生線と並走する。東武線は電化、八高線は非電化、ここだけ時代が変わっていないようである。
 越生。隣の東武線からは池袋行きも出るのにこちらは高崎行き。客は東武線の方が多いのだろう。なにせ八高線は90分間隔なのだから。駅についてもドアは開かない。自分で開けるのである。発車の際もベルはならない(いわゆる無音発車)で、車掌の笛だけ。しかもワンマン運転ならいきなり発車するかもしれない。しかし、乗り遅れても、待ってと言えば止まってくれるらしい。これも都市部では考えられない。なんせ、普通はドアが閉まればどんなに急いでいても無情にも発車してしまうのだから。
 さて、越生を発車。次は明覚である。ここは、先ほど述べた都幾川のいとこが使っている駅である。私は「みょうかく」を「みょうがく」と間違えていた。車窓は林あり田んぼあり荒野ありの景色が続く。いわゆる武蔵野の縁で、もっと言ってしまえば、関東JR線の外枠と言ったところだ。車内は蒸し暑くなってきた。窓からは想像以上に日光が差してくる。カーテンを閉めてもいいのだが、せっかくの景色が台無しになる。
 各駅間は1区間平均7分かかる。そのため、居眠り運転を防止する装置がついている。いわゆる「EB(イービー)」と呼ばれるものだが、前回述べたとおり、この列車は運転席の音が筒抜けに聞こえるので、その他の安全装置の音もすべて聞こえてくる。例えばEBだとブザーの後5秒以内に応答がない(何も操作しない)と強制的に停車させる装置である。私は、列車運転シミュレーター(「電車でGO!」のようなもの)を持っていて(パソコンです)安全装置の警報音とその後の列車の挙動を覚えているので、条件反射的に身構えてしまう。
 明覚に到着。周囲は大きな集落がある。どこも駅前は少し栄えている。列車はすぐに明覚を出発した。次は小川町。10分間の長時間行程だ。この区間はほぼ道路に沿って線路が敷かれている。直線もおおいがカーブはきつい。どのくらい経っただろうか。余りに距離が長いので、「もう小川町を出ましたか。」と聞くと、放送部長が「多分出た」と言う感じの応答をしたのだが、実際にはまだ着いていなかった。10分は長い。
 まもなく小川町に到着する。
                              (つづく…)
                      著者:総合統括副代表(2/10現在)


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