はなもぎん@38

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すっかりおじさんです。

量的緩和政策解除

2006年03月10日 04時40分17秒 | Weblog
日銀が量的緩和の解除を発表した。
そもそも量的緩和政策とは、長引く不況でゼロ金利政策が通用しなくなったので、銀行の日銀当座預金残高を上昇させて企業にお金を貸しやすくしようというものである。
その結果、銀行からお金を借りやすくなって景気がよくなり物価も上昇した。
日銀は今回、こうしたミニバブルが行き過ぎないようにと量的緩和政策だけをとりあえず解除した。
背景はそれだけじゃなく、銀行からお金を借りやすくしすぎると本来倒産すべき企業が返済できる見込みのないまま残って債権増加が危惧されるから。
夏以降のゼロ金利政策の解除も検討されているらしい。
とりあえず量的緩和だけを解除して、当面ゼロ金利は続行させるから金利は上昇しないだろうというロジックだが、実際はそうはいかないものらしい。
というのも、市場は量的緩和を金融引き締めと勘違いするからだ。
その結果、ゼロ金利政策解除に先立って住宅ローンなどの金利があがってくる。
今後は預金の金利もあがってくることが予想される。
政府は今回の量的緩和解除を渋った。
その理由は、
①定率減税廃止や将来の消費税増加など、増税が検討されているから景気後退を懸念する。
②金利が上昇すると国債の利子も増えて国家の負担が増える。
銀行からお金を借りる方も渋る理由がある。
①住宅ローン、マイカーローンの金利が上昇する。
②企業もお金を借りにくくなって、景気後退を懸念する。

今回の量的緩和で銀行にはどのような影響があるのだろうか。
量的緩和解除→金利上昇→預金金利もそのうち上昇→直接金融にもある程度歯止め?!市場で運用するより預金で運用した方が無難。→投資信託や個人年金保険など有価証券商品の販売低下→銀行の個人リテール強化戦略の見直しか?!
そもそも近年の銀行のフィービジネス、個人リテール強化の実体とは、「定期預金が満期になったお客のところへ出向いて投資信託や個人年金保険などの有価証券商品への変更打診の繰り返し」らしい。(中央三井○託銀行社員談)

それにしてもマスコミは量的緩和解除をした背景を絶対に理解できないくらい適当に説明する。
そして、「住宅ローンの金利あがる」だの「景気が回復したように感じませんが日銀は何を考えているんでしょう」みたいな街頭の声ばかり放送する。
そうやって、マクロの話をしないから日本人が政治や経済に関心を無くしていくんだ。

関係ないけどミキティーは太った。
けばくなった。