アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Lost 2-11 "The Hunting Party"

2006年01月20日 | TV: Lost
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年1月18日】※今回の『The Hunting Party』というタイトルは1971年作のウェスタン映画(妻をさらわれた男の報復劇)から取ったらしい。

【フラッシュバック】

ジャックとクリスチャン(ジャックの父)はアンジェロ・ピサニという老いた男性患者に脊髄腫瘍の診断を下す。「手術も無理でしょう」と説明する2人の医師に対し、アンジェロと、その付き添いのガブリエラという娘は「ジャック・シェパード先生にぜひお願いしたくてやって来たんです」と食い下がる。しばらく前にジャックの妻サラ(当時は赤の他人)が自動車事故で脊髄に重傷を負った際、ジャックの手術&治療によって奇跡的に再び歩くことができるようになった…と聞き、その「奇跡」を再現してもらいたくて、わざわざジャックを訪ねて来たというわけだ。

ジャックはクリスチャンの反対を押し切り、手術を行う決心をする。

その日からしばらく、ジャックはアンジェロの手術に備えるため、さまざまな検査を行う等、病院で過ごす時間が長くなった。そして、クリスチャンの警告にも関わらず、ジャックはアンジェロに付き添うガブリエラと急速に親しくなるのだった。一方、妻のサラは「奇跡の医師」として仕事が増え続け、あまり帰宅することのない夫から次第に心が離れて行く。

手術は7時間半かかったが、結局、アンジェロを死なせてしまう。クリスチャンは「患者の高年齢と弱った心臓のせいだ」と言うが、ジャックは自分の能力不足を責めるのだった。(ジャックが島に不時着してからも、チャーリーやブーンらを必死に助けようとすることと関係ありそう。アナキンみたいにダークサイドに行っちゃダメだよ。)

ジャックが外に出ると、涙に目を腫らしたガブリエラが駐車場で待っていた。ジャックがガブリエラを抱きしめ、2人は成り行きのままキスを交わす。しかし、ジャックは途中で思い止まり、ガブリエラを残して帰宅する。

ジャックはサラにガブリエラとの事を打ち明け、今後は結婚生活を改善…いや、「直す/治す」ための努力をすると誓う。サラは「あなたには常に何らかの『直す/治す』対象が必要なのね」と指摘し、実は自分も新しい男性と出会ったのだと告げる。つまり、たとえジャックが歩み寄ったところで、手遅れなのだった。(サラが出会った男性というのはひょっとしてサンの見合い相手のホテルの御曹司では?)


マイケルがハッチ内の武器庫から銃を持ち出し、ウォルトを探しに行く。

ジャックとジョン・ロックはマイケルを追いかけることにする。ソーヤーも「俺を撃った奴に仕返ししてやる」と言って着いて行く。ケイトも同行したがるが、ジャックの説得によって残ることになる。

ジンも「マイケルは友だちだ」と言って同行したがるが、妻のサンに「あたしは妻よ」と言われ、思い止まる。サンにしてみれば、「もしかしたら死んだかもしれない」と思った夫にようやく再会したばかりなのだ。

道中、ロックは唐突に「ソーヤーっていう名前はどこから取ったのかね?」とソーヤーに尋ねる。ロックはソーヤーの本名がジェイムズ・フォードだということをハーリーにもらった乗客名簿から知ったのだ。しかし、ソーヤーは答をはぐらかすのだった。

3人はジャングルの中で銃声を聞き、駆けつけると、マイケルの銃のものらしい薬莢が落ちていた。すぐ近くにいるらしい。ロックは「もう暗くなって来たから、キャンプに戻るべきだ」と言うが、ジャックは「このまま進むべきだ。マイケルを連れ戻すのは我々の責任なんだ」と主張する。マイケルの事もジャックにとっては「直す」べき問題なのだろう。

ロックは「マイケルを見つけたところで、ウォルトなしでは帰らないだろう。第一、他人に指図する権利が私たちにあるのか?」と指摘する。

その時、ジャングルの中から見覚えのある男が現れる。ソーヤーを撃ち、ウォルトを浚った男に間違いない。しかも、その男はジャックたちの名前を知っていた。男はジャックたちにキャンプに戻るよう指示する。ソーヤーが男に飛び掛かろうとすると、どこからともなく弾丸が飛来し、ソーヤーの耳を掠める。

ジャックが「マイケルはどこだ?ウォルトをどうした?」と訊くと、男は「ウォルトは無事だ。マイケルが我々を見つけるのは無理だ」と答える。男はさらに、「あんまり首を突っ込むと、あんたらも命を失うことになるぜ」と脅し、「武器をここに置いて立ち去れ」と命じる。男は「この島は我々のもので、あんたらが生きてられるのは我々が生かしてやってるからだ」とうそぶく。

ジャックが「そんなのはハッタリだ」と言うと、彼らを囲んでいた20本ほどの松明が一斉に灯るのだった。ジャックがそれでも武器を捨てないでいると、男の仲間たちが捕虜を連れて前に出て来る。その捕虜はなんと、ケイトだった。ケイトのこめかみには銃が突きつけられている。ジャックが遂に観念し、武器を捨てる。すると、ケイトが釈放され、周囲の松明が消え、男の姿もジャングルの中に消えて行く。

ソーヤーがケイトを抱きしめる。

キャンプへの帰り道、ジャックはアザーズにまんまと捕まってしまったケイトに対する怒りを顕わにする。ケイトが謝ろうとするが、ジャックは聞く耳を持たない。

やがて、キャンプに戻ったジャックはアナ・ルシアに「軍隊を訓練するにはどれだけの時間がかかる?」と尋ねる。生存者たちの中から腕の立つ者を選び、アザーズに対抗するための射撃訓練をさせようというのだ。


【今回のウンチク】
  • アンジェロ&ガブリエラ・ピサニ親子はイタリア人らしい。
  • 台詞から判断すると、サラは教師(もしかしたらハーバード大学の教授?)らしい。
  • 今回のフラッシュバックに登場したクリスチャンはまだ外科主任だったので、ジャックとサラが破局を迎えたのはクリスチャンが失職する前の出来事だったらしいことがわかる。ただし、アナ・ルシアとシドニー空港のバーで初対面した時(第1シーズン最終話のフラッシュバック)、ジャックが結婚指輪を弄びながら「もう結婚してないんだ」と言うところから、離婚が成立したのはシドニーに旅立つ直前だったのだろうと想像できる。
  • 今回、アザーズの1人として登場する若い女性の名前がアレックス。16年前にアザーズに拉致されたというダニエール・ルーソーの娘だろう。(ポッドキャストでもそう言っている。)
  • ソーヤーが坂上りを「Mr. Vesuvius」登りに喩える。「Mr. Vesuvius」はイタリアのナポリ付近にある活火山で、西暦79年にポンペイの町を破壊した。
  • ソーヤーがロックを「Mr. Clean」と呼ぶ。(似てるでしょ?)
  • ソーヤーがアザーズのリーダー(?)のヒゲの男を「Zeke」と呼ぶ。読書好きであだ名を付けるのも得意なソーヤーだが、これは聖書の『エゼキエル書』に登場する預言者エゼキエル(Ezekiel)のことだろうか?
  • ヴィンセント(ウォルトの愛犬で、ウォルトが拉致された後はシャノンが世話していた)がアナ・ルシアになついている。これはアナ・ルシアにとって、不吉なサインかも?



【今日の一言 その1】
Sarah: (皿洗いをしようとするジャックを見て) You don't have to.
Jack: It's therapeutic. Cheaper than a shrink.

【今日の一言 その2】
Kate: (ソーヤーに向かってバナナを投げ) Good morning.
Sawyer: Did you just throw a banana at me?
Kate: Couldn't find any rocks.

【今日の一言 その3】
Jack: What are you doing?
Sawyer: I'm coming with ya.
Jack: You're still on antibiotics.
Sawyer: Well, it's a good thing I'm travellin' with my doctor then.

【今日の一言 その4】
Jin: Michael is my friend.
Sun: I am your wife.

Jack: Is he (Michael) still heading north?
Locke: Yes.
Jack: Do you think he's lost?
Locke: No. Trails as straight as the interstate.

【今日の一言 その5】
Charlie: Do you think Claire miss(es) me yet?
Hurley: Man, it's been like a day.
(1話毎に1~2日しか経過しないので、視聴者だけでなく登場人物たちも錯覚している!?)

【今日の一言 その6】
Hurley: Libby's kinda cute... in an I've-been-terrorized-by-the-Others-for-40-days kind of way.

【今日の一言 その7】
Man: Oooh, 50 days. That's what? Almost two whole months, huh? Tell me, you go over a man's house for the first time, do you take off your shoes? Do you put your feet up on his coffee table? Do you walk in the kitchen, eat food that doesn't belong to you? Open the door to rooms you got no business opening? You know, somebody a whole lot smarter than anybody here once said, "Since the dawn of our species, man's been blessed with curiosity." You know the other one about curiosity don't you, Jack? This is not your island. This is our island. And the only reason you're living on it is because we let you live on it.
※「Since the dawn of our species, man's been blessed with curiosity.」という台詞はダーマ計画の主要人物であるアルヴァー・ハンソ(ハンソ・ファウンデーションの創設者?)が1967年の国連総会の演説で言ったもの。


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2 コメント

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Unknown (モリー)
2006-09-25 22:35:46
邦題は「境界線」でしたが、原題は粋なタイトルだったんですね。

「Mr. Clean」似てます

実際にあるんですか?何のことか解らないですよ日本では(笑)。

ヴィンセント、いつの間にかアナになついていました。まだ2日(?)しか経ってないのに。
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Mr. Clean (ジョウ)
2006-09-29 04:46:36
モリーさん、Mr. Cleanは実在の商品ブランドなんですよ(笑)。



ヴィンセントが誰になついてるか…というのを観察してみると、何かがわかるかも!?
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