試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形モハ3592[3592F-2] 6次車 現行色 晩年仕様 運行番号表示器設置,前面種別・行先方向幕変更

2016-07-08 21:17:43 | 京成線:3500形
意固地。

TOMYTEC製京成3500形3592FはM2車の整備を残すだけになった。
どうしても製品印刷の運行番号表示器に納得が行かない。
桁毎に付属シールを貼ると前面窓の凹凸が目立つため当初から変更を考えていた。
最終手段は自作運行番号ステッカーを表貼りするしかない。
妥協に至るまで悪足掻きすることにした。


京成3500形モハ3592 6次車 現行色。

下廻りは第一次整備でほぼ完成形に至った。
唯一手を加えたのは台車のカプラーポケットマウントを切除したのみである。
屋根上機器も溶着済で車体への小細工が大半を占める。


入工中のモハ3592。

運転台があるため窓セル構造がM1車と異なっていた。
種別・行先表示器,前面窓,前尾灯が一体成形で一見では平板に思える。
面倒な側窓セル抑えが存在せず楽に分解できる予感がした。


平板の前面セル。

妻面の側面窓セル抑えはモハ3591方式に戻り最初に撤去した。
次に側面行先表示器を中へ押し込みセルへの負荷を減らす。
この時点で側面窓セルは車体との嵌合だけに頼っている筈である。
前面セルとの抵抗を除けば撤去可能と予想した。
乗務員室扉窓と車端吹寄せ部にプラスチックドライバーを差し込む。
少しずつ深くし側面窓セルが外れるのを待った。


プラスチックドライバーで浮いた側面窓セル。

乗務員室扉窓の中段ほどに達した辺りで側面窓セルが窓枠から外れ斜めになった。
読みは的中し両側とも容易に取り外しを終えている。
意外だったのは貫通扉が別パーツになっていたことである。
これのお陰で貫通扉の帯が綺麗に印刷出来たのだろう。


全セルを撤去したモハ3592。

3000系列から大きくイメージを変えた3500形だが貫通扉の引き込みは引き継がれた。
3600形まで続いた京成形式の特徴でこれを別部品で再現したのには驚かされた。
グリーンマックス製3150形は印刷都合で引き込みが浅くなったのと対照的である。


Rの異なる左右前面窓。

TOMYTEC製初の京成形式という訳でもないだろうが前面窓の違いも再現されている。
モハ3557から電熱線ガラス採用された関係で左右の前面窓Rが異なる特徴を抑えていた。
事実上の競作となるマイクロエース製3500形未更新車はバリエーション展開に困るだろう。
逆に東急車輌製オールステンレス車体の3588Fという手段に出るかもしれない。


廃したい表印刷の運行番号表示器。

問題の運行番号表示器をどうするか考えた。
取り敢えず薄め液で消去できるか試してみる。
何故か表示器枠が銀色で挿されており綺麗に落とせるか不安を抱く。
嵌込式の貫通扉を撤去し助士側窓を薄め液に漬け込んだ。
Hゴム印刷も失われるが黒Hゴムでありマッキーで修正できるだろう。


消去された運行番号表示器。

その結果無事に銀枠まで消去できた。
枠が残るとステッカー上貼りしか手段が無くなるため印刷が消え去ったセルを見て安心した。
運行番号表示器は3000系列で使用しているステッカーと同じだが切り出しを変更している。
3500形の運行番号表示器は3000系列とは異なり単独設置ではなく機器箱が裏手に存在する。
これを再現するため幅広にカットした。
取付はマイクロエース製京成3000系列と同様プラ板式を用いた。
現物合わせで窓幅に切り出し黒地部分を増やしている。
天地は印刷サイズに合わせたがややオーバースケールだったかもしれない。


内側に設置した運行番号表示器。

ステッカーだけでは黒地が確保できずプラ板をマッキーで塗り潰し誤魔化した。
セル厚の分だけ奥まるため余り目立たないと思う。
なおHゴムは全窓ともマッキーで塗り直し違和感を払拭させた。
また種別・行先方向幕はステッカー貼付に備え薄め液で消去した。


全工程を終えたモハ3592。

側面行先方向幕を基準表示に改め組立に入る。
種別・行先方向幕ステッカーは組付け前に行わないと表示器セルが動いてしまう。
そのため側面窓セル取付を終えてからステッカーを貼付した。


モハ3592 [B53 普通 (千葉) ちはら台]。

付属のシールは肉厚があり使用を避けた。
代用したのはマイクロエース製3300形付属ステッカーである。
まだ1度も使っていない側面行先表示器用が大量にあるため転用してみた。
やや幅を詰めて切り出すと表示器内にぴったりと収まる。
切り詰めたのはR部だけだが念のため角を落としている。
その代わり側面用のため種別幕と行先方向幕の間が広くなるのが欠点かもしれない。
ただ張り出すシールより見映えは良いと思う。




モハ3592現行色晩年仕様(3592F-2:側面行先方向幕基準表示化)。

運行番号表示器という最大の壁を突破しモハ3592が竣工した。
残るモハ3589も同じ手順を踏む。
モハ3592はたまたま上手く行っただけかもしれない。
より慎重さを持って臨みたい。

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