試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3706[3708F] 1次車 登場時仕様 コアレスモーター搭載動力ユニット装着(FS-547非動力台車枠転用)

2016-09-03 21:16:17 | 京成線:3700形
動力更新。

TNカプラーSP化したグリーンマックス製コアレスモーター搭載動力ユニットを予備品にするのが勿体なくなった。
しかし京成形式に対応する台車枠は製品化告知されていない。
そこで自前で台車枠を製作し動力ユニット更新を試みる。


京成3700形3708F 1次車 登場時仕様。
3708F:3708-3707-3706-3705-3704-3703-3702-3701。
※スカート未装着,英字無併記行先方向幕編成。

ちょうどサックスブルーのFS-547非動力台車が保管品になっていた。
しかしビス締結ではなく現有編成の予備品とは言い難い。
転用が難しいこの台車を加工しコアレスモーター搭載動力ユニット用台車枠に転用する。
台車色がサックスブルーのため動力ユニット更新編成は3700形3708F登場時仕様に絞られた。


入工中の3816中期仕様(3818F)。

コアレスモーター搭載動力ユニットは従来の動力ユニットと互換性を有しているらしい。
まだ嵌合試験を行っておらずTNカプラーSP化した3816中期仕様(5次車:3818F)で嵌合確認を行った。
説明文では両端スペーサーの切断を要する車両があるらしい。
しかし京成3700形はこの対象外ですんなりと収まってくれた。


3816中期仕様(5次車:3818F コアレスモーター搭載動力ユニット仮装着)。

動力ユニット本体が薄型になったお陰で車内の障害物が無くなった。
他社製品では当たり前になっているがグリーンマックス製品では新鮮に映る。
なお単品販売のコアレスモーター搭載動力ユニットには座席部品が付属しない。
今までユニットカバーが張り出していた事を考えれば気にする必要は無いだろう。
自分は室内灯を使用しないためデメリットは無いに等しい。
動力ユニット更新の狙いは外観より性能である。


3817+3816 (3818F:コアレスモーター搭載動力ユニット仮装着)。

当然ながら車体高もほぼ変わらず互換性には問題無かった。
3816を2個モーター搭載動力ユニットに復し3706の動力ユニット更新に着手する。
床下機器は入れ替えられる3706用2個モーター搭載動力ユニットから移植するため課題は台車枠だけと考えていい。


3706登場時仕様(1次車:3708F)。

グリーンマックス製3700形はFS-547で統一されている。
3700形T車はFS-047だが製品仕様により転用しても動力ユニット更新前と変わらない。
よって3706の台車枠はFS-547とFS-047の違いを気にすることなく製作できる。


入工中の3706。

先ずFS-547(047)動力台車の製作からスタートした。
動力台車枠からでも転用は可能と思うが整形が面倒な感じがする。
その点非動力台車は細工箇所が少なく容易度は上回ると思えた。
ひとまず動力ユニット更新を優先しFS-547非動力台車に手を加える。
早速ニッパーで側梁だけを切り出した。
動力台車への取付は接着剤に頼るため裏面はペーパー(#400)から徐々に番手を上げて均している。


加工中のFS-547非動力台車枠。

ピボット集電式に変更された動力台車の集電板と非動力台車の軸受が合うかが問題だった。
軸受はやや深めで実際に合わせてみるとお釣り無しで合致した。
ここの加工が厄介になると思っていたが心配無用だったらしい。
お釣り無しと言う事は台車枠固定目安も軸受になる。
動力台車の台車枠嵌合ボスを目安に考えていたが予想より位置が合わせ易い。
ボルスタアンカーの向きに気を付け台車枠を貼り付けた。


完成したFS-547(047)動力台車。

僅かに反りが生じたためゴム系接着剤は厚めに塗布した。
塗布箇所は台車枠嵌合ボス孔部上側だけに留めている。
軸受部への塗布も考えたが極力純正仕様に近付けた。
なお将来の台車枠発売に備え敢え溶着させていない。
安定性には欠くものの一番融通が利く方法だろう。
後はゴム系接着剤の耐性に期待するだけである。


3703,3706 (2個モーター搭載動力ユニット,コアレスモーター搭載動力ユニット)。

3706から取り外した2個モーター搭載動力ユニットを3703に仮装着し台車の比較を行った。
仮装着した3703の動力台車はカプラーポケットが残っていたせいか台車位置がずれたように見えた。
台車同士を合わせたところほぼ同じで錯覚だったらしい。
これで台車周りの加工を終え最終工程の床下機器移設に入る。


2個モーター搭載動力ユニットから撤去した床下機器。

床下機器はゴム系接着剤で固定されていた。
中途半端に粘度があり隙間に平刃を差し込み接着剤を裂くイメージで撤去している。
新旧動力ユニット共に床下機器用嵌合ボス位置は変わらない。
ただ1つだけ計算違いがあった。
コアレスモーター搭載動力ユニットのモーターカバーに沿わせると床下機器が必要以上に引き込んでしまう。
コンパクト化された動力ユニットの数少ない落とし穴と言えるかもしれない。


ダイキャスト外側を目安に固定した床下機器。

非動力車に復帰させた3703の床下機器と比較し相応しい取付位置を探した。
あれこれ探った結果ダイキャスト外側に沿った取付が自分のイメージに合致した。
当初モーターカバーとの間にスペーサーを設けたが余り効果が無く撤去している。
これは床下機器部品が型抜きされているためで更に不安定さを増すだけだった。


動力ユニット更新を終えた3706。

無事に3706の動力ユニット更新を終えたがゴム系接着剤に頼る部品が増えた。
その結果台車枠,床下機器共に挟み持ちするのに神経を使う。
動力ユニットを取り外す際は車体との嵌合部にプラスチックドライバーを差込み反転させる。
より安定した取付方法は3400形,3700形リニューアル再生産品で明らかになるだろう。
※非動力車床板機器位置変更により参考にならなかった。
一応メンテナンスフリーが謳い文句であり着脱の機会はそう多くないと思われる。




3706(動力ユニット更新:コアレスモーター搭載動力ユニット装着)。

動力ユニット単体では試走させていたが車両として初の走行試験を行った。
確かにノイズが抑えられ動力ユニット更新を行った手応えがある。
このままコアレスモーター搭載動力ユニット化を進めたいところだが台車枠都合で難しい。
FS-547動力台車から台車枠を切り出す手もあるが軸受加工の失敗リスクが伴う。
予備動力台車枠が入手出来れば加工に挑んでも良いと思う。
3706の動力ユニット更新成功により3708FがTNカプラーSP化の対象になった。
非動力車のTNカプラーSP化は台車のカプラーポケットを切断するだけで済む。
3400形3408F登場時仕様(3408F-2),3428F現行仕様(3428F),3700形3818F中期仕様(5次車:3818F)で手順は押さえられている。
よって障壁は皆無に等しい。
一気にTNカプラーSPへの交換を進め3708Fを再出場させたい。

一方更新により余剰となった2個モーター搭載動力ユニットは用途が無くなった。
緊急予備にしても良いがTNカプラーSP擬3化する必要がある。
このまま保管品としグリーンマックス製京成3150形用のメンテナンス部品としたい。

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