試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形モハ3159[3162F-5] 現行色 晩年仕様 行先変更,クロスポイント製灰色成形KS-116台車(51052)交換

2017-05-09 21:45:01 | 京成線:3150形
突破。

グリーンマックス製京成3150形3162F現行色晩年仕様(3162F-5)のクロスポイント製KS-116非動力台車(51052)化は順調に進行している。
今回は成田寄M2車のモハ3159が入場する。
基本的にモハ3162(3162F-5)と同一工程だが導電板グリスの状態が引っ掛かった。


京成3150形モハ3159 現行色 晩年仕様(3162F-5)。

モハ3161,モハ3162(3162F-5)では先にKS-116非動力台車(51052)の加工から着手していた。
しかしモハ3162の導電板グリス除去に手を焼いたため台車加工は先送りにしている。
最初に手を着けたのは行先方向幕交換である。
分解せずに作業を進められる上にモハ3162の行先変更時に予めステッカーを切り出しておいた。
車体関連の細工は行先方向幕交換だけである。
手間が掛かると予想される下廻りの整備を集約し作業の前後を防ぐ算段とした。


入工中のモハ3159。

富士川車輌工業製ステッカーの[千葉中央]幕は剥離に成功し1編成分を保管品に廻した。
今後3150形の増備は未定だが[K'SEI]CIマーク貼付車は3162Fしかリリースできない。
よって現行色後期仕様以前の増備に限られる。
その際は上り方面行にするためグリーンマックス製ステッカーを採用すると思う。
富士川車輌工業製[千葉中央]幕の出番は未定ながらカット次第でマイクロエース製3200形,3300形に使用できる。
グリーンマックス製3150形以外にも用途があり十分な戦力になってくれると思われる。
なお交換した[(千葉) ちはら台]幕は歪み無く貼付を行えた。
マイクロエース製ステッカーでは大抵微調整を要する。
自分の技量以外に印刷済プラスチックとプリズムでは糊面との相性が違うのかもしれない。


センターピンまで進出したグリス。

行先方向幕交換を終えモハ3159を分解した。
例によって集電板は導電板に付いたまま落ちてこない。
ある程度予想された結果だったがグリス量は予想以上だった。
成田寄は使用量が多過ぎ集電板スリット部まで埋め尽くされていた。
その量を表すかのようにセンターピン部まで変色したグリスがはみ出している。
余りの惨状に閉口したが清掃しなければならない。
作業台へのグリス付着を嫌い床板の天地を逆にして座席部品と台枠を分離した。
するとウエイトは当然ながら導電板まで座席部品に貼り付いたままになっていた。
貼り付いた導電板を線路方向に動かし撤去しようとしても微動だにしない。


座席部品裏面へ嵌り込んだ導電板。

座席部品裏面を仔細に見ると僅かなリブが設けられていた。
これでは導電板が動かないのも当然である。
つまり導電板は座席部品裏面へ設置してから台枠を被せる構造だったらしい。
これまで散々苦労してきた導電板組込は取付方法を誤っていただけだった。
この方式ならウエイトを固定する必要もない。
今になって正しい組込方法が判った。
その切っ掛けが過剰グリスだったとは何とも皮肉である。
導電板に塗布されたグリスは半固形化が進んでおり台枠全体への広がりは防げていた。
その代わり上野寄,成田寄共にセンターピン内側にはグリスが大量に溜まっていた。
掻き出しは爪楊枝で行い残滓は歯ブラシで除去している。
3150形でも歯ブラシの活躍機会が巡ってくるとは思いもしなかった。
一方導電板にはグリスの染みが生じていた。
ここはラプロス#8000で磨き出している。
導電板は非常に柔らかくラプロス掛けは中央部から端部へ向けての一方通行とした。


全工程を終えたモハ3159。

台枠,導電板の清掃を終え床板の組立に移る。
分解前の状態に従い座席部品へウエイト,導電板を装着してから台枠を嵌合させた。
座席部品裏面のリブが導電板の動きを抑えるためずれは全く生じていない。
もっと早く気付けていれば苦労せずに済んだと思う。
気になったのはモハ3162とはウエイトの天地が逆だった事である。
役割は車両安定性を高めるためで向きは影響しないだろう。
ただ編成内で統一されていない事実は不可解な点として残った。
最後にKS-116非動力台車(51052)への交換を行った。
いんちき黒染車輪化とカプラーポケット撤去はこれまでの方式から変更は無い。
元カプラーポケット側には僅かな張り出しを残した。
面取りまで手を出さなかったのは台車取付時の方向目安とするためである。
これによりボルスタアンカの向きを確認することなく床板への装着を可能にしている。




モハ3159 [B47 普通 (千葉) ちはら台]:灰色成形KS-116非動力台車交換,行先変更。

モハ3162,モハ3159(3162F-5)はTNカプラーSP不足時にTNダミーカプラーへ交換した。
今回の入場でもTNカプラーSPには戻さずTNダミーカプラーを継続使用している。
TNダミーカプラーは前進取付を施しておりTNカプラーSPに復帰させると連結器位置が引き込んでしまう。
特殊な場合を除き先頭部のTNカプラーSPは予備品を兼ねるため下手に加工は出来ない。
TNカプラーSPとは胴受の造作が僅かに異なるが連結器位置を守るため従前のままとした。


モハ3159 点灯試験[B47 普通 (千葉) ちはら台]:台車交換。

点灯試験の結果は良好だった。
通過標識灯の非点灯状態も維持され全く問題無い。
KS-116非動力台車(51052)は成形色が異なるだけで妙な失敗さえしなければ集電機構には影響しない。
導電板取付は無事にクリア出来た一方で台車への集電板取付には手間取った。
接着剤に頼ろうかと思ったほどずれに苦しんだがどうにか正しく嵌め込めたようである。




モハ3159(KS-116台車交換:51052化)。

点灯試験に合格しモハ3159が竣工した。
今回の収穫は何と言っても導電板組込方法の会得である。
無用なビス締結部破損を防ぐため進んで分解はしないものの入場時の対応が楽になるだろう。

モハ3159を以て3162F-5の非動力車はクロスポイント製KS-116非動力台車(51052)への交換が終了した。
残るは動力車のモハ3160である。
動力台車枠が入手出来なかったため動力ユニット更新を並行し台車色の変更を行う。
2個モーター搭載動力ユニットの更新は3150形では初施工となる。
KS-116非動力台車枠がコアレスモーター搭載動力ユニットへ転用出来るか判らない。
既に3400形,3700形で動力ユニット更新の成功例があるため3150形もこれ続く事を願いたい。

この記事についてブログを書く
« 京成3150形モハ3162[3162F-5]... | TOP | 京成3150形モハ3160[3162F-5]... »