欅坂とＢＡＢＹＭＥＴＡＬ

　ＢＡＢＹＭＥＴＡＬは、日本ではあまり人気が無い、というかあまり知られていない。地上波のＣＭで紅月を１回流せば、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬの凄さがわかってもらえるのでは無いかと思うのだが、決してそれをしようとしない。日本では、今くらいが丁度いいと思っているように見える。海外では、少し名前が知られて来たようではあるが、それでも、日本のレベルでは無い、日本の地下アイドルくらいの認知度では無いかと思う。日本では、それでも、それなりに売り上げは上がっているようではあるが、海外では、ほとんど利益は出ていないのではないかと思う。秋元グループは、もの凄い認知度である。売り上げもＢＡＢＹＭＥＴＡＬの比ではない。１０倍以上であろうと思う。中元すず香という天才が、いるにもかかわらずである。彼女の歌は、過去の歴史に残る歌手が持っているような、多くの人が聞けばそれだけで心に残るような圧倒的なものと同質のものであると思う。多くの、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬのファンは、その声に一発で惚れて心酔してしまった。しかし、多くの人はそのカリスマ性を知らず、平手という少女にカリスマ性を見るようである。人は生まれながらににカリスマ性を持つ人がいるらしい。彼女はそうであるとの事、歌でもなく、踊りでもなく、存在そのものがカリスマなのだそうである。宗教としか言いようがない世界である。ある意味、彼女は神なのだろう。マスコミが作り上げた。
　人間の世界でのカリスマは、歌手なら歌（特に声質）、話術だったり、技術だったり、自分を表現する能力だったりする。少なくとも、中元すず香にはそれがある。しかし、それを知らしめる機会があまりに少ない。それなりのレベルであれば、十分満足できるレベルではある。日本人として初めてレベルの領域にまで到達している。まだ、１９歳である。しかし、彼女の場合は、国内において、もっと高いところへ行けるはずなのである。それも直ぐに。
　しかし、アミューズはそれをしないという方針に見える。長期的な視野に立っているのだろうか？欅坂は、これからも続くであろうと思う、平手も後５年くらいはカリスマであり続けるであろう。しかし、多くのメンバーは、入れ替って行くであろうと思う。ＡＫＢグループは、素人の寄せ集めであるがゆえ、その成長をファンが応援する仕組みであるから、成長してしまうと、次の応援する人を欲するからである。ＢＡＢＹＭＥＴＡＬを離れていった多くの人たちも、同じである。成長してゆく過程で応援する事を楽しんでいたのだと思う。そして、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬが成長した事により、ファンを離れていったのだと思う。アミューズが目指しているのは、その完成された芸を見て理解してくれるファン層を獲得する事なのだと思う。その層が、中元すず香を理解すれば、ずっと理解し続けるであろうと。元々、ＢＡＢＹＭＥＴＡＬはアイドルであったはずである。海外での評価があって初めて海外を目指す事にしたのだろうと。それは、２０１３年のサマソニで、メタリカのラーズによって開かれたのかもしれない。おそらく、その時に、海外のエージェントと接触し、ソニスフィアやフランス、ドイツ、イギリス公演を決めたのではないか？レディガガのついては、アメリカのエージェントの紹介があったのかもしれない。その時点で、アイドル的な売り方からアーティスト的な売り方を考えるようになったのではないか？そうして、２０１５年のＳＳＡくらいから、短期的なアイドル売りから、長期的な方針に切り替えたのではないかと想像する。何となくアミューズの目標は、１０年くらいＺＥＰＰが埋まるくらいのレベルを想定しているのではないか？だから、２０１６年２ｎｄを出して以降、本当に日本のファンに対し切り捨てようとしている節が見える。コア層だけを残して、ライト層のドルオタを排除しようとしているようである。だから、多くのファンは、欅坂やらＢＩＳＨやらに流れているのである。意図的にＢＡＢＹＭＥＴＡＬは活動を抑えている。これからも活動を増やす事はないであろう。国内１０公演、海外３０公演くらいを想定しているのではないかと想像する。海外での目標は、アリーナツアーをする事ではあろうが、それは早くても２年後くらいではないかと思う。
ただ、そう言った方針により、３人はあくまで謙虚である。自分達を卑下してもおらず過信してもいない。この環境が続く限り彼女らは成長し続けるであろう。
　私は、中元すず香信者である。彼女が歌い続ける限り彼女についてゆくのみである。私は、私のカリスマを疑うことはできないのである。疑う必要も無いのである。