プロ野球は今季から12球団の使用球が低反発のボールで統一された。開幕から約1カ月のデータを取ると、セ、パ両リーグともに1試合平均の本塁打数が減少、「飛ばないボール」を実証する形になっている。(記録は27日現在) 昨年リーグ最多の1074本塁打が乱れ飛んだセは2・59本から2・17本にダウンした。低反発球を新たに開発したミズノ社製を使うのはセでは中日、巨人、横浜の3球団に対し、楽天以外の5球団が採用するパは減少傾向が顕著だ。王者西武の低迷や楽天の記録的な貧打もあり、昨年の2・31本から1・70本に下がった。 4月2日の巨人-広島戦(東京ドーム)。清原の右翼フェンス際でキャッチされた一打を見た堀内監督は「昨年までなら完全に本塁打。右翼席中段だ。それが多少しんを外しただけで飛んでいかない」と説明した。 楽天のエース岩隈は「ずいぶん変わりますよ。やられたと思ったのが、フェンス前で失速する場面が何度もあった」と歓迎。3年連続本塁打王を狙う中日のウッズは「インパクトと飛距離が全然違うし、音も違う。できることなら、以前のボールに戻してほしい」と嘆く。 投打だけでなく、守りにも影響が出ている。外野手は守備位置を前にした選手が多く、西武の赤田は打者によっては昨年より5メートルも違うという。「きっちりしんで捕らえれば問題ない」(日本ハム・小笠原)との声もあるが、違いを実感している選手の方が多数派だ。 ソフトバンクの王監督は「投手にとって、ものすごく有利になったという受け止め方をしないといけない」と話した。「打高投低」が続いたプロ野球の流れを「飛ばないボール」が一気に変えるか。 [ 共同通信社 2005年4月28日 16:32 ] |
・いやぁタイロンさん、前のボールに戻したら市場最強打線が息を吹き返してしまいますよっ!
・今年のシーズンが終わったら”飛ぶボール”の恩恵を受けていた選手たちが一気に判明しそう