じざいや的日常~きものがたり~着物が織りなす素敵な物語  

元町の着物屋・じざいやの紹介と着物で過ごす日々のこと。
犬猫や食べもののことなぞも織り交ぜて。

本物は裏も美しい。首里と読谷花織の違いと裏比べ。

2019-07-10 17:56:29 | 織のお話
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昨日、美しい首里花織の着物をアップしました。
単衣でもいけますか?とのご質問がありましたので
B面画像を・・・

はい、裏に糸の渡らない両面浮き織、という織り方になります。
単衣でもお召頂けます。

それにしても 裏も美しいですよね~~
丁寧に織られたものは 本当に裏も美しいのです。

首里花織と読谷花織の違いについて質問があったので書く前に
ちょっと裏比べ。うちにある子たちからです。
 読谷花織です。 裏に糸が渡ってますがきっちりと浮くことなく美しく揃っています。

 首里花織の中で ロートンと手花織。 手花は裏に短く糸が出ますが緩むことがないよう織られます
 首里串花織。 裏表で凹凸が逆になります。


首里花倉織。 浮き織と絽織が交互市松状に織り込まれます。

どれも裏まで美しいですよねー
これ 織り手さんの技術がうまいからです。
下手な人だと裏糸が緩んで 花織が引っ掛かりやすくなったりします。

裏の鑑賞はこのくらいにしまして

首里と読谷。
どちらも花織の産地として名高いものがあり 、
首里花織の人間国宝は 宮平初子さん。  
読谷花織は 亡くなった与那嶺貞子さんが人間国宝でした。
狭い島国の中ですから お互いに影響しあっていますが、  
すぐに目に付くのは  読谷花織には裏に糸が渡っている、ということです。  
しかし 首里の中にも裏に糸が渡る技法もありますし  
読谷の中でも 糸が全部渡らずに切れているものもあります。

基本的には 王朝のあった首里に比べて、
 南方貿易の中心であった読谷山は  より南国的で力強く、濃い地色に色糸で柄を織り出します。  柄は銭花(ジンバナ)風車(カジマヤ)扇花(オージバナ)の縁起の良い柄3つの組み合わせに  縞、格子、絣が併用されることもあります。

読谷山村での 布の用途は  村芝居の衣装や 婚礼衣装であり素材は木綿でした。
また 女性の肩や髪に掛ける手拭のような小布を手巾(ティサージ)と呼び、
女性から男性へのお守りとして渡されもしました。  
庶民のものでもあったので、全体的に温かみと親しみやすさがあります。

対して首里花織は 読谷山より変化に富んでいて技法も多く、
中でも 花倉織・ロートン織は王族、貴族にのみ許された首里だけに伝わる織物です。  
裏表で同じ柄を織り出す 両面浮織りも首里のもので
裏に糸が出ないので単衣にも使われます。
貴族王族の衣装なので全体に品格があり色目も明るいものが多いです。

じざいやに実際の花織を見にいらしてくださいね~

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (か)
2022-05-17 21:43:44
与那嶺貞子さんではなく、与那嶺貞さんかと。

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